安土桃山時代
今回は京都府京都市の知恩院(ちおんいん)について。 知恩院は市東部の山際に鎮座する浄土宗の総本山です。山号は華頂山、寺号は大谷寺。 創建は1175年(承安五年)。比叡山を下りた法然が、現在の御影堂付近に草庵を開いて浄土宗を布教したのがはじまりです。…
今回も京都府京都市の八坂神社について。 その1では南楼門と舞殿などについて、 その2では本殿について述べました。 当記事では透塀、美御前社、悪王子神社などの境内東側の社殿について述べます。 透塀と神饌所 本殿向かって右側(東側)は、透塀(すいべい)で…
今回は京都府京都市の妙心寺(みょうしんじ)について。 妙心寺は市の北西部の寺町に鎮座する臨済宗妙心寺派の大本山です。山号は正法山。 創建は室町初期。花園上皇の発願を受け、1342年(暦応五年・康永元年)に関山慧玄によって開かれました。3代将軍・義満の時…
今回は山梨県山梨市の光福寺(こうふくじ)と、その境内にある大嶽山本殿(だいたけさん ほんでん)について。 光福寺は市南部の住宅地に鎮座する天台宗の寺院です。山号は不明。 創建および沿革は不明。市の北東部の山間にある大嶽山那賀都神社の別当寺だったよ…
今回は京都府京都市の大徳寺(だいとくじ)について。 大徳寺は市北部の住宅地に鎮座する臨済宗大徳寺派の大本山です。山号は龍寶山(竜宝山)。 創建は鎌倉末期で、1315年(正和四年)または1319年(元応元年)とされます。赤松則村(円心)の帰依により、禅僧・宗峰妙…
今回は愛知県西尾市吉良町(きらちょう)の幡頭神社(はず-)について。 幡頭神社は吉良町地区の海岸の高台に鎮座しています。 創建は不明。社伝によると、東征の途上で亡くなった建稲種命(当社の主祭神)の遺体が当地に流れ着き、住人がそれを弔って祀ったのが始…
今回は京都府京田辺市の佐牙神社(さが-)について。 佐牙神社は市南部の山際の住宅地に鎮座しています。 創建は社伝によると573年(敏達天皇三年)とのこと。平安時代の『延喜式』に記載があり、式内社に列しています。当初は北東の山本地区にあったようですが…
今回も京都府京都市の東寺について。 その1では南大門周辺について、 その2では灌頂院、本坊、大師堂について、 その3では蓮花門、北大門、慶賀門について述べました。 当記事では国宝の五重塔、金堂、講堂について述べます。 食堂 東寺の境内中心部には、金…
今回も京都府京都市の東寺について。 その1では南大門周辺について述べました。 当記事では灌頂院、本坊、および国宝の大師堂について述べます。 灌頂院 境内の南西の隅には、塔頭の灌頂院(かんじょういん、潅頂院)。その1で述べた八幡社殿と向かい合うよう…
今回は京都府京都市の東寺(とうじ)について。 東寺は京都駅の南に鎮座する東寺真言宗の総本山です。山号は八幡山。別名は教王護国寺(きょうおうごこくじ)。 創建は平安時代の最初期。西寺(現存せず)とともに都と国家の鎮護のため開かれた官寺です。東寺の記…
今回は大阪府藤井寺市の葛井寺(ふじいでら)について。 葛井寺は市の中心部に鎮座する真言宗御室派の寺院です。山号は紫雲山。別名は藤井寺、剛琳寺。 創建は寺伝によると725年、聖武天皇の命を受けた行基によって開かれたとのこと。葛井氏の氏寺として開かれ…
今回も大阪府太子町の叡福寺について。 前編では南大門、金堂、多宝塔について述べました。 当記事では聖霊殿と聖徳太子御廟について述べます。 聖霊殿(太子堂) 金堂の脇を通って境内奥へ進んで行くと、参道左手に聖霊殿(せいりょうでん)が東面しています。…
今回も滋賀県大津市の日吉大社について。 その1では西本宮について、 その2では摂社の宇佐宮と白山姫神社について述べました。 当記事では東本宮について述べます。 東本宮 東本宮楼門 東本宮の入口には楼門が鎮座しています。こちらも南向き。 三間一戸、楼…
今回も滋賀県大津市の日吉大社について。 その1では西本宮について述べました。 当記事では摂社の宇佐宮と白山姫神社について述べます。 摂社 宇佐宮 西本宮の東側には、摂社の宇佐宮と白山姫神社が隣接しています。 こちらは宇佐宮(うさぐう)の拝殿。境内は…
今回は滋賀県大津市の日吉大社(ひよし たいしゃ)について。 日吉大社は比叡山のふもとに鎮座しています。全国に多数ある日吉神社(日枝神社、山王神社)の総本社。 創建は不明。文献での初出は『古事記』。当初は比叡山にあり、10代・崇神天皇の時代に現在地へ…
今回も滋賀県大津市の園城寺について。 その1では仁王門、食堂、金堂について述べました。 当記事では閼伽井屋、一切経蔵、塔婆などについて述べます。 鐘楼(三井の晩鐘) 金堂向かって右手前には鐘楼があります。 切妻、檜皮葺。 1602年(慶長七年)造営。国指…
今回は滋賀県大津市の園城寺(おんじょうじ)について。 園城寺は大津氏の中心市街に鎮座している天台寺門宗の総本山です。山号は長等山。通称は三井寺(みいでら)。 創建は飛鳥時代で、天智天皇所有の仏像を大友与多王が当地に祀ったのが始まりとのこと。平安…
今回も滋賀県大津市の延暦寺について。 当記事では西塔地域について述べます。 東塔地域および横川地域については当該記事をご参照ください。 西塔 西塔(さいとう)は比叡山の南東部にある地域で、にない堂と釈迦堂、少し離れた場所に最澄の霊廟が鎮座してい…
今回は石川県羽咋市の気多大社(けた たいしゃ)について。 気多大社(氣多大社)は海沿いの高台に鎮座しています。能登国一宮。 創建は不明。社伝によれば出雲から下向した大己貴命(大国主)が当地の鬼などを退治し、当地に祀られたのが始まりとのこと。 気多大…
今回は静岡県袋井市の冨士浅間宮(ふじ せんげんぐう)について。 冨士浅間宮は市の北東部の山際に鎮座しています。 創建は社伝によると桓武天皇の時代で、坂上田村麻呂が東征の帰りに当地へ浅間神を勧請したのがはじまりとのこと。室町期には足利氏や今川氏の…
今回は滋賀県近江八幡市の奥石神社(おいそ-)について。 奥石神社は旧中仙道沿線の集落にある史跡・老蘇(おいそ)の森に鎮座しています。通称は鎌宮。 創建は社伝によれば7代孝霊天皇の時代とのこと。10代崇神天皇の時代には社殿が造られたようです。平安期には…
今回も滋賀県東近江市の長命寺について。 前編では日吉神社、参道、本堂について述べました。 当記事では三重塔、護摩堂、三仏堂、護法権現などについて述べます。 三重塔 本堂の右手には丹塗りの三重塔が西面して鎮座しています。 三間三重塔婆、こけら葺。…
今回は滋賀県近江八幡市馬淵町(まぶちちょう)の八幡社(はちまんしゃ)について。 八幡社は国道8号沿線の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。社伝によれば、源義家が熱病にかかった馬を当地で休ませたところ平癒したことから、八幡神を勧請したのが由来のよ…
今回も山梨県富士吉田市の北口本宮冨士浅間神社について。 その1ではアクセス情報およびに参道と福地八幡社について、 その2では隨神門、神楽殿、手水舎、拝殿について述べました。 当記事では本殿、東宮本殿、西宮本殿、諏訪神社について述べます。 本殿 拝…
今回も長野県駒ケ根市の光前寺について。 前編では仁王門、三門、鐘楼について述べました。 後編では弁天堂、本堂、三重塔について紹介・解説いたします。 弁天堂 三門をくぐった先には池があり、その小島には弁天堂が鎮座しています。 桁行1間・梁間1間、入母…
今回は群馬県中之条町の日向見薬師堂(ひなたみ やくしどう)について。 日向見薬師堂は四万温泉の最奥部に鎮座しています。 創建は平安中期とされ、湯前薬師の別名があります。境内は門とお籠堂と薬師堂があるだけのシンプルな内容ですが、茅葺の薬師堂は安土…
今回は長野県大桑村の定勝寺(じょうしょうじ)について。 定勝寺は中山道・須原宿に鎮座する臨済宗の寺院です。山号は浄戒山。 創建は室町初期で、木曽氏によって開山されたとのこと。伽藍は洪水によって何度か流失していますが、現在の伽藍は大部分が安土桃山…
今回は山梨県甲府市の穴切大神社(あなぎり だい-)について。 穴切大神社は甲府駅の南西にある住宅地の中に鎮座しています。 甲府盆地に伝わる湖水・蹴裂伝説を創建の由緒としており、縁切りの神としても信仰されているようです。社殿については、江戸後期の楼…
今回は山梨県甲州市の山王権現社(さんのうごんげんしゃ)について。 山王権現社は塩山地区の北東部の集落に鎮座しています。 創建は、社伝によると806年(大同元年)。日吉大社(滋賀県大津市)から勧請されたと思われます。その後の詳細な沿革は不明。江戸初期の…