三重県
今回は三重県伊賀市の観菩提寺(かんぼだいじ)について。 観菩提寺は市北部の山際の集落に鎮座する真言宗豊山派の寺院です。山号は普門山。通称は正月堂。 創建は寺伝によると奈良時代で、東大寺の実忠によって天平年間(729~749年)に開かれたといわれます。そ…
今回は三重県伊賀市の高倉神社(たかくら-)について。 高倉神社は市北部の山際に鎮座しています。 創建は社伝によると第11代・垂仁天皇の時代で、神武天皇の東征に従軍した神を当地に祀ったのがはじまりとされます。史料上の初出は『日本三代実録』で、861年(…
今回は三重県名張市の杉谷神社と積田神社について。 杉谷神社 所在地:〒518-0733三重県名張市大屋戸62(地図) 杉谷神社(すぎたに-)は市北部の丘陵に鎮座しています。 創建は社伝によると永延年間(987-989)。当地を領した大江氏の氏神として祀られたのがはじ…
今回は三重県名張市の宇流冨志禰神社(うるふしね-)について。 宇流冨志禰神社は名張市街の川沿いの丘陵に鎮座しています。 創建は不明。『延喜式』に記載された「宇流富志弥神社」に比定されており、古文書によれば平安時代には確立されていたらしいです。安…
今回は三重県名張市の名居神社(ない-)について。 名居神社は市東部の集落に鎮座しています。 創建は不明。『日本書紀』によると推古天皇七年(飛鳥時代)、各地に地震を鎮める神が祀られました。「なゐ」は地震を意味する古語であることから、当社は飛鳥時代に…
今回は三重県津市の四天王寺(してんのうじ)について。 四天王寺は津の中心市街に鎮座する曹洞宗の寺院です。山号は塔世山。 創建は寺伝によれば飛鳥時代。推古天皇の勅願を受けた聖徳太子によって開かれたとのこと。近隣にある津観音と同様、室町期には戦火…
今回は三重県津市の専修寺の門前の子院・末寺について。 当記事では専修寺の門前に点在する子院・末寺について述べます。 専修寺の境内伽藍については当該記事をご参照ください。 玉保院 所在地:〒514-0114三重県津市一身田町2812(地図) 専修寺山門の手前のに…
今回も三重県津市の専修寺について。 その1では唐門と山門について、 その2では如来堂と御影堂について述べました。 当記事では通天橋や御廟などの伽藍について述べます。 通天橋 如来堂と御影堂のあいだは、通天橋という渡り廊下によってつながれています。…
今回も三重県津市の専修寺について。 その1では唐門と山門について述べました。 当記事では如来堂と御影堂について述べます。 如来堂 専修寺の中枢といえる伽藍のひとつが、こちらの如来堂。境内中央の西側(向かって左)にあります。 仏堂として規格外といっ…
今回は三重県津市の専修寺(せんじゅじ)について。 専修寺は市北部に鎮座する真宗高田派の寺院です。山号は高田山。通称は本山専修寺、一身田専修寺(いしんでん せんじゅじ)。 創建は室町後期の文明年間(1469-1487)。当寺の前身である本寺専修寺(栃木県真岡市…
今回は三重県津市の津観音(つ かんのん)について。 津観音は津の中心市街に鎮座する真言宗醍醐派の寺院です。山号は恵日山、寺号は観音寺、院号は大宝院。 浅草観音(東京都台東区)、大須観音(名古屋市)とならぶ日本三大観音のひとつ。 創建は伝承によれば709…
今回は三重県津市の結城神社、津八幡宮、阿漕塚について。 結城神社 所在地:〒514-0815三重県津市藤方2341(地図) 結城神社(ゆうき-)は津市街の南部に鎮座しています。 創建は1824年。津藩主・藤堂高兌によって、結城塚に社殿が建立されたのが始まり。結城塚…
今回は三重県亀山市の地蔵院(じぞういん)について。 地蔵院は市西部の宿場町に鎮座する真言宗御室派の寺院です。寺号は法蔵寺(ほうぞうじ)、山号は九関山。通称は関地蔵院(せき じぞういん)。 創建は寺伝によれば741年(天平十三年)、行基によって開かれ、桓…
今回も滋賀県東近江市の長命寺について。 前編では日吉神社、参道、本堂について述べました。 当記事では三重塔、護摩堂、三仏堂、護法権現などについて述べます。 三重塔 本堂の右手には丹塗りの三重塔が西面して鎮座しています。 三間三重塔婆、こけら葺。…