近現代
今回は滋賀県大津市の近江神宮(おうみ じんぐう)について。 近江神宮は琵琶湖西岸の山際の住宅地に鎮座しています。 創建は1940年(昭和十五年)。当地の有志によって近江大津宮の跡地に天智天皇を祀った神社を創始することが企図され、昭和天皇の命を受けて祭…
今回は滋賀県大津市の長等神社(ながら-)について。 長等神社は園城寺(三井寺)の南側の山際に鎮座しています。 創建は667年(天智天皇六年)。天智天皇によって近江大津宮に都が移され、その鎮守として長等山にスサノオを祭ったのが当社のはじまりです。860年(…
今回は静岡県静岡市の清水寺(きよみずでら)について。 清水寺は静岡市街に鎮座する高野山真言宗の寺院です。山号は音羽山。 創建は室町時代末期。1559年(永禄二年)に今川義元が兄(今川氏輝)の遺命を受けて開山したのがはじまりです。1568年の武田氏による侵…
今回も東京都渋谷区の明治神宮について。 前編では参道や南神門周辺について述べました。 当記事では南神門、外拝殿などについて述べます。 南神門 三の鳥居の先には南神門(みなみしんもん)。 三間一戸、楼門、入母屋、銅板葺。 1920年造営、国重文。 下層。…
今回は東京都渋谷区の明治神宮(めいじじんぐう)について。 明治神宮は代々木地区の市街地に鎮座しています。 創建は1920年(大正九年)。明治天皇を祀るため、第一次大戦後、勤労奉仕によって造営されました。太平洋戦争では空襲により本殿などの主要な社殿を…
今回も京都府京都市の東本願寺について。 前編では阿弥陀堂門、阿弥陀堂について述べました。 当記事では御影堂門、御影堂などについて述べます。 御影堂門 阿弥陀堂門を出て、烏丸通を北へ30メートルほど行くと、御影堂門(ごえいどうもん)が東面しています…
今回は京都府京都市の東本願寺(ひがしほんがんじ)について。 東本願寺は京都市街に鎮座する真宗大谷派の本山です。山号はありません。通称は東本願寺、お東さん、正式名称は真宗本廟(しんしゅうほんびょう)。 本願寺としての創建は1321年(元亨元年)、東本願…
今回は長野県長野市の象山神社(ぞうざん-)について。 象山神社は松代地区の住宅地に鎮座しています。祭神は幕末の学者・佐久間象山(さくま しょうざん)。 創建は1938年(昭和十三年)。1913年の象山没後50年を機に、松代地区の有志によって神社建立が計画され、…
今回は京都府木津川市の海住山寺(かいじゅうせんじ)について。 海住山寺は市東部の山中に鎮座する真言宗智山派の寺院です。山号は補陀洛山。 創建は寺伝によると735年(天平七年)で、聖武天皇の勅願により、東大寺の初代別当・良弁が開いた藤尾山観音寺という…
今回は東京都千代田区の神田明神(かんだみょうじん)について。 神田明神は神田川北岸の台地に鎮座しています。正式名称は神田神社。 創建は社伝によると730年(天平二年)で、当初は「神田ノ宮」と称したようです。935年(承平五年)には、平将門の首塚が当社の…
今回も富山県南砺市の瑞泉寺について。 前編では、山門、式台門について述べました。 当記事では、本堂、太子堂などについて述べます。 鐘楼 山門の先は、有料の区画となっています。 拝観受付を済ませて参道を左手(北)へそれると、鐘楼があります。 鐘楼は…
今回は愛知県一宮市の真清田神社(ますみだ-)について。 真清田神社は市の中心部に鎮座する尾張国一宮です。 創建は不明。社伝では初代・神武天皇の時代の創建とされますが、第10代・崇神天皇の時代とする説もあるようです。 平安時代には確立されていて、『延…
今回も京都府京都市の知恩院について。 その1では三門などについて述べました。 当記事では御影堂、阿弥陀堂などについて述べます。 御影堂(本堂) 三門をくぐって石段を昇ると、境内の中心部に巨大な御影堂(みえいどう)が鎮座しています。当寺の本堂に相当す…
今回も京都府京都市の八坂神社について。 その1では南楼門と舞殿などについて、 その2では本殿について、 その3では透塀、美御前社、悪王子神社などについて、 その4では十社、大国主社などについて述べました。 当記事では西楼門とその周辺の社殿について述…
今回も京都府京都市の八坂神社について。 その1では南楼門と舞殿などについて、 その2では本殿について、 その3では透塀、美御前社、悪王子神社などについて述べました。 当記事では、十社、大国主社などの境内西側の社殿について述べます。 神馬舎、十社、…
今回も京都府京都市の八坂神社について。 その1では南楼門と舞殿などについて、 その2では本殿について述べました。 当記事では透塀、美御前社、悪王子神社などの境内東側の社殿について述べます。 透塀と神饌所 本殿向かって右側(東側)は、透塀(すいべい)で…
今回は京都府京都市の八坂神社(やさか-)について。 八坂神社は京都市街の東部に鎮座しています。通称は祇園社、祇園さん、八坂さん。 創建は不明。社伝によると2つの説があり、656年(斉明天皇二年)に高句麗からの使者によって創建されたとする説と、876年(貞…
今回は京都府京都市の建勲神社(たけいさお-、けんくん-)について。 建勲神社は北区の市街地にある船岡山に鎮座しています。 創建は1869年(明治二年)。明治天皇により、織田信長の業績をたたえるために創設されました。当初は東京にある織田信敏(信長の子孫で…
今回も京都府京都市の今宮神社について。 前編では楼門などについて述べました。 当記事では拝殿、本殿、若宮社などについて述べます。 拝殿、幣殿、本殿 楼門の先には拝殿が鎮座しています。 桁行3間・梁間3間、入母屋、銅板葺。 1694年(元禄七年)造営、1846…
今回は京都府京都市の今宮神社(いまみや-)について。 今宮神社は市北部の住宅地に鎮座しています。 創建は1001年(長保三年)、疫病の神を船岡山から遷座し、当地に社殿を造ったのがはじまりです。当社の前身である摂社・疫神社は、平安遷都以前から当地に鎮座…
今回も京都府京都市の賀茂別雷神社について。 その1では、拝殿などの社殿について述べました。 当記事では、楼門などの中心的な社殿について述べます。 楼門 拝殿から橋を渡って進むと、楼門と回廊があり、その内側に本殿が鎮座しています。これらの主要な社…
今回も千葉県香取市の香取神宮について。 前編では勅使門と楼門などについて述べました。 当記事では、本殿、神饌殿、祈祷殿などについて述べます。 拝殿と幣殿 楼門の先には、拝殿・幣殿・本殿の3棟があり、いわゆる権現造となっています。こちらは拝殿。 拝…
今回は神奈川県鎌倉市の本覚寺(ほんがくじ)について。 本覚寺は鎌倉の中心市街に鎮座する日蓮宗の本山です。山号は妙厳山。 前身となった夷堂は、鎌倉幕府が開かれるときに裏鬼門の鎮護として建立されたといわれます。当初の夷堂は天台宗寺院の伽藍だったよ…
今回は大阪府堺市の大鳥大社(おおとり たいしゃ)について。 大鳥大社は市北西部の住宅地に鎮座している和泉国一宮です。正式名称は大鳥神社。 創建は不明。社伝では、ヤマトタケルの墓から飛んだ白鳥が当地に降りたのが由来。史実的には、当地に住む大鳥連が…
今回は大阪府藤井寺市の道明寺(どうみょうじ)について。 道明寺は道明寺天満宮の西に隣接して鎮座する真言宗御室派の寺院です。山号は蓮土山。 創建は飛鳥時代で、野見宿禰の子孫である土師氏が土師神社(現在の道明寺天満宮)とともに土師寺を創設したのが始…
今回は大阪府河内長野市の観心寺(かんしんじ)について。 観心寺は市東部の山中に鎮座する高野山真言宗の遺跡本山です。山号は檜尾山。 創建は不明。寺伝によると701年に役行者が開山し、空海によって北斗七星が祀られたとのこと。実質的な開山は827年(天長四…
今回は山梨県北杜市の津金学校(つがねがっこう)について。 津金学校は須玉町の下津金集落にある旧校舎です。 竣工は1875年。県令・藤村紫朗による近代化政策の一環として県内各地に造られた擬洋風校舎(藤村式建築)のひとつです。1912年の台風で損傷を受けまし…
今回は奈良県橿原市の橿原神宮(かしはら じんぐう)について。 橿原神宮は橿原市街の南側にある畝傍山や神武天皇稜に隣接して鎮座しています。 創建は1890年(明治二十三年)。天皇家の初代・神武天皇とその妃を祀った畝傍橿原宮が前身で、有志の請願を受けた明…
今回も奈良県桜井市の長谷寺について。 その1では仁王門、登廊、鐘楼について、 その2では三百余社、三社権現、本堂について述べました。 当記事では五重塔、奥の院、本坊などについて述べます。 弘法大師御影堂 本堂の裏手から先へ進むと、弘法大師御影堂(…
今回は奈良県桜井市の長谷寺(はせでら)について。 長谷寺は山間の門前町の奥に鎮座している真言宗豊山派の総本山です。山号は豊山(豐山)。 創建は奈良時代初期とされますが、詳細は不明。平安期には確立されており、『源氏物語』などにも登場します。もとは…