近現代
今回も京都府京都市の知恩院について。 その1では三門などについて述べました。 当記事では御影堂、阿弥陀堂などについて述べます。 御影堂(本堂) 三門をくぐって石段を昇ると、境内の中心部に巨大な御影堂(みえいどう)が鎮座しています。当寺の本堂に相当す…
今回も京都府京都市の八坂神社について。 その1では南楼門と舞殿などについて、 その2では本殿について、 その3では透塀、美御前社、悪王子神社などについて、 その4では十社、大国主社などについて述べました。 当記事では西楼門とその周辺の社殿について述…
今回も京都府京都市の八坂神社について。 その1では南楼門と舞殿などについて、 その2では本殿について、 その3では透塀、美御前社、悪王子神社などについて述べました。 当記事では、十社、大国主社などの境内西側の社殿について述べます。 神馬舎、十社、…
今回も京都府京都市の八坂神社について。 その1では南楼門と舞殿などについて、 その2では本殿について述べました。 当記事では透塀、美御前社、悪王子神社などの境内東側の社殿について述べます。 透塀と神饌所 本殿向かって右側(東側)は、透塀(すいべい)で…
今回は京都府京都市の八坂神社(やさか-)について。 八坂神社は京都市街の東部に鎮座しています。通称は祇園社、祇園さん、八坂さん。 創建は不明。社伝によると2つの説があり、656年(斉明天皇二年)に高句麗からの使者によって創建されたとする説と、876年(貞…
今回は京都府京都市の建勲神社(たけいさお-、けんくん-)について。 建勲神社は北区の市街地にある船岡山に鎮座しています。 創建は1869年(明治二年)。明治天皇により、織田信長の業績をたたえるために創設されました。当初は東京にある織田信敏(信長の子孫で…
今回も京都府京都市の今宮神社について。 前編では楼門などについて述べました。 当記事では拝殿、本殿、若宮社などについて述べます。 拝殿、幣殿、本殿 楼門の先には拝殿が鎮座しています。 桁行3間・梁間3間、入母屋、銅板葺。 1694年(元禄七年)造営、1846…
今回は京都府京都市の今宮神社(いまみや-)について。 今宮神社は市北部の住宅地に鎮座しています。 創建は1001年(長保三年)、疫病の神を船岡山から遷座し、当地に社殿を造ったのがはじまりです。当社の前身である摂社・疫神社は、平安遷都以前から当地に鎮座…
今回も京都府京都市の賀茂別雷神社について。 その1では、拝殿などの社殿について述べました。 当記事では、楼門などの中心的な社殿について述べます。 楼門 拝殿から橋を渡って進むと、楼門と回廊があり、その内側に本殿が鎮座しています。これらの主要な社…
今回も千葉県香取市の香取神宮について。 前編では勅使門と楼門などについて述べました。 当記事では、本殿、神饌殿、祈祷殿などについて述べます。 拝殿と幣殿 楼門の先には、拝殿・幣殿・本殿の3棟があり、いわゆる権現造となっています。こちらは拝殿。 拝…
今回は神奈川県鎌倉市の本覚寺(ほんがくじ)について。 本覚寺は鎌倉の中心市街に鎮座する日蓮宗の本山です。山号は妙厳山。 前身となった夷堂は、鎌倉幕府が開かれるときに裏鬼門の鎮護として建立されたといわれます。当初の夷堂は天台宗寺院の伽藍だったよ…
今回は大阪府堺市の大鳥大社(おおとり たいしゃ)について。 大鳥大社は市北西部の住宅地に鎮座している和泉国一宮です。正式名称は大鳥神社。 創建は不明。社伝では、ヤマトタケルの墓から飛んだ白鳥が当地に降りたのが由来。史実的には、当地に住む大鳥連が…
今回は大阪府藤井寺市の道明寺(どうみょうじ)について。 道明寺は道明寺天満宮の西に隣接して鎮座する真言宗御室派の寺院です。山号は蓮土山。 創建は飛鳥時代で、野見宿禰の子孫である土師氏が土師神社(現在の道明寺天満宮)とともに土師寺を創設したのが始…
今回は大阪府河内長野市の観心寺(かんしんじ)について。 観心寺は市東部の山中に鎮座する高野山真言宗の遺跡本山です。山号は檜尾山。 創建は不明。寺伝によると701年に役行者が開山し、空海によって北斗七星が祀られたとのこと。実質的な開山は827年(天長四…
今回は山梨県北杜市の津金学校(つがねがっこう)について。 津金学校は須玉町の下津金集落にある旧校舎です。 竣工は1875年。県令・藤村紫朗による近代化政策の一環として県内各地に造られた擬洋風校舎(藤村式建築)のひとつです。1912年の台風で損傷を受けまし…
今回は奈良県橿原市の橿原神宮(かしはら じんぐう)について。 橿原神宮は橿原市街の南側にある畝傍山や神武天皇稜に隣接して鎮座しています。 創建は1890年(明治二十三年)。天皇家の初代・神武天皇とその妃を祀った畝傍橿原宮が前身で、有志の請願を受けた明…
今回も奈良県桜井市の長谷寺について。 その1では仁王門、登廊、鐘楼について、 その2では三百余社、三社権現、本堂について述べました。 当記事では五重塔、奥の院、本坊などについて述べます。 弘法大師御影堂 本堂の裏手から先へ進むと、弘法大師御影堂(…
今回は奈良県桜井市の長谷寺(はせでら)について。 長谷寺は山間の門前町の奥に鎮座している真言宗豊山派の総本山です。山号は豊山(豐山)。 創建は奈良時代初期とされますが、詳細は不明。平安期には確立されており、『源氏物語』などにも登場します。もとは…
今回は山梨県甲府市の武田神社(たけだ-)について。 武田神社は甲府市街の北端に鎮座しています。 創建は1919年(大正八年)。武田氏の本拠地だった躑躅ヶ崎館の跡地が境内となっていて、武田信玄が祭神として祀られています。 社殿は大正時代の創建当初のもの…
今回は山梨県富士河口湖町の妙法寺(みょうほうじ)について。 妙法寺は河口湖の南岸に鎮座している法華宗本門流の寺院です。山号は蓮華山。 創建は1269年(文永6年)で、日蓮によって開かれた法華堂が起源とのこと。何度かの移転を経て1559年に現在地に再興され…
今回は群馬県高崎市の榛名神社(はるな-)について。 榛名神社は高崎市の山中に鎮座しています。 創建は586年にさかのぼり、山中に神籬を立てたのが始まりといわれます。平安期の『延喜式』にも記載されていて、上野国六宮とされています。江戸期までは榛名山…
今回も長野県松本市の牛伏寺について。 前編では山門、如意輪堂、総門について述べました。 当記事では仁王門、観音堂、フランス式階段工について述べます。 仁王門(楼門) 如意輪堂の右手には西向きの仁王門。そして手前には狛犬ならぬ駒牛。 仁王門は三間一…
今回は山形県鶴岡市の致道博物館(ちどうはくぶつかん)について。 致道博物館は鶴岡市の中心市街にあります。 名前は庄内藩の藩校「致道館」に由来し、致道館や近隣の地方の民俗資料が展示されているほか、山形県を代表する擬洋風建築が敷地内に移設・展示され…
今回は山梨県甲府市の旧睦沢学校校舎(きゅう むつざわがっこう こうしゃ)について。 旧睦沢学校校舎は甲府駅の北口広場に甲府市藤村記念館(こうふし ふじむらきねんかん)として保存・公開されています。 もとは睦沢村にて校舎として使われていた建物であり、2…
今回は長野県松本市の旧開智学校(きゅう かいちがっこう)について。 2019年5月17日、文化審議委員会の答申によって松本市の旧開智学校が国宝に指定されることとなりました。学校建築が国宝指定されるのは初。長野県内では10番目の国宝となりました(長野県の…
今回は長野県安曇野市の有明山神社(ありあけやま-)について。 有明山神社は市西部の有明地区の山際に鎮座しています。 創建は不明。伝承によると、坂上田村麻呂が蝦夷征伐の折に当地で戦勝祈願をしたとのこと。鎌倉時代以降は、当地の領主・仁科氏の祈願所と…