甲信寺社宝鑑

甲信地方の寺院・神社建築を語る雑記。

2025-07-01から1ヶ月間の記事一覧

【甲賀市】檜尾神社

今回は滋賀県甲賀市の檜尾神社(ひのお-)について。 檜尾神社は甲賀駅の北西の農地に鎮座しています。 創建は不明。伝承によると、別当の檜尾寺は最澄によって草創されたとのこと。当初は「火尾寺」「火尾社」と称していて、853年(仁寿三年)に円仁によって現…

【甲賀市】大鳥神社 後編(拝殿、本殿)

今回も滋賀県甲賀市の大鳥神社について。 前編では楼門などについて述べました。 当記事では拝殿、本殿などについて述べます。 拝殿 楼門の先には拝殿。四面すべてが吹き放ちとなっていて、滋賀県内でよく見られる形式の拝殿です。 梁間3間・桁行3間、入母屋…

【甲賀市】大鳥神社 前編(楼門)

今回は滋賀県甲賀市の大鳥神社(おおとり-)について。 大鳥神社は市南部の集落に鎮座しています。 創建は882年(元慶六年)。伊賀国阿拝郡河合郷(三重県伊賀市馬場)にあった神社を大原中(甲賀市大原中)に勧請したのがはじまりとのこと。その後、年代不明ですが…

【甲賀市】櫟野寺

今回は滋賀県甲賀市の櫟野寺(らくやじ)について。 櫟野寺は市南部の里山に鎮座しする天台宗の寺院です。山号は福生山。 草創は寺伝によると792年(延暦十一年)で、最澄が当地に十一面観音を祀ったのがはじまりらしいです。その後、坂上田村麻呂が蝦夷征伐の折…

【甲賀市】油日神社 後編(拝殿と本殿)

今回も滋賀県甲賀市の油日神社について。 前編では楼門、廻廊について述べました。 当記事では拝殿、本殿などについて述べます。 拝殿 楼門の先には拝殿が鎮座しています。 桁行3間・梁間3間、入母屋造(妻入)、正面背面軒唐破風付、檜皮葺。 慶長年間(1596-16…

【甲賀市】油日神社 前編(楼門と廻廊)

今回は滋賀県甲賀市の油日神社(あぶらひ-)について。 油日神社は市南部の集落に鎮座しています。 創建は不明。伝承によると第31代用明天皇または第40代天武天皇の時代の創建、あるいは聖徳太子による創建とされ、諸説あります。史料上の初出は『日本三大実録…

【御代田町】真楽寺 後編(三重塔)

今回も長野県御代田町の真楽寺について。 前編では仁王門、観音堂について述べました。 当記事では三重塔、水分神社、本堂、勅使門について述べます。 三重塔 観音堂向かって右へ進むと、境内東端の区画に三重塔が鎮座しています。 上の写真は西面で、おそら…

【御代田町】真楽寺 前編(仁王門、観音堂)

今回は長野県御代田町の真楽寺(しんらくじ)について。 真楽寺は浅間山南麓の里山に鎮座する真言宗智山派の寺院です。山号は浅間山。 創建は寺伝によると第31代・用明天皇の時代とのこと。聖徳太子の進言を受けた用明天皇が、浅間山の噴火を鎮めるために開いた…

【笛吹市】美和神社

今回は山梨県笛吹市の美和神社(みわ-)について。 美和神社は御坂町地区の住宅地に鎮座する甲斐国二宮です。 創建は不明。『甲斐国志』によると第12代・景行天皇の時代の創建で、伝承によると大神神社(奈良県桜井市)から勧請されたらしいです。『日本三代実録…

【笛吹市】福光園寺

今回は山梨県笛吹市の福光園寺(ふっこうおんじ)について。 福光園寺は市南部の山際の集落に鎮座する真言宗智山派の寺院です。山号は大野山。 創建は不明。寺伝によると推古天皇の時代の草創で、行基や空海も当地を訪れたらしいです。平安後期には衰退したよ…

【笛吹市】瑜伽寺

今回は山梨県笛吹市の瑜伽寺(ゆかじ)について。 瑜伽寺は八代町地区の住宅地に鎮座する臨済宗向嶽寺派の寺院です。山号は無碍山。 創建は『甲斐国志』によると715年(霊亀元年)。境内からは甲斐国分尼寺のものに似た瓦が出土しており、甲斐国分寺・国分尼寺の…