江戸中期
兵庫県太子町 斑鳩寺(いかるがでら) 2025/05/01撮影 前編では仁王門、三重塔、鐘楼などについて述べました。 当記事では講堂、聖徳殿などについて述べます。 講堂 境内の中心部には講堂が南面しています。 桁行5間・梁間5間、入母屋造、向拝1間、本瓦葺。 155…
兵庫県姫路市 廣峯神社(ひろみね-) 2025/05/01撮影 その1では拝殿などについて、 その2では本殿などについて述べました。 当記事では本殿北側の境内社について述べます。 山王権現社と庚申社 廣峯神社本殿の裏手(北側)の区画には、7棟の境内社が並立していま…
兵庫県姫路市 廣峯神社(ひろみね-) 2025/05/01撮影 その1では拝殿などについて述べました。 当記事では本殿などについて述べます。 本殿 拝殿の後方には、非常に大きな本殿が鎮座しています。祭神はスサノオ(牛頭天王)など。 本殿は、桁行11間・梁間3間、十一…
兵庫県姫路市 廣峯神社(ひろみね-) 2025/05/01撮影 概要 廣峯神社(広峯神社、広峰神社)は市北部の山間に鎮座しています。 草創は『播磨鑑』(江戸中期の成立)によると第10代崇神天皇の時代とされます。神社としての創建は734年(天平六年)とされ、吉備真備の奏…
兵庫県姫路市 随願寺(ずいがんじ) 2025/05/01撮影 前編では開山堂、唐門について述べました。 当記事では、鐘楼、経堂、本堂について述べます。 鐘楼 境内の中心部は、本堂と榊原忠次墓所のある上段と、経堂(写真右)などがならぶ下段の、2区画に分かれていま…
兵庫県神戸市 太山寺(たいさんじ) 2025/05/01撮影 その1では仁王門について述べました。 当記事では本堂と三重塔について述べます。 本堂 中門の先には本堂が南西向きに鎮座しています。本尊は絶対秘仏の薬師如来。 概観は、正面の幅に対して棟が低く、落ち…
兵庫県神戸市 六條八幡宮(ろくじょう はちまんぐう) 2025/05/01撮影 概要 六條八幡宮は北区の山際の集落に鎮座しています。 創建は不明。社伝によると神功皇后の行宮が当地にあったらしく、995年(長徳元年)に基灯という僧侶が円融寺(神宮寺)と社殿を造ったの…
今回も滋賀県彦根市の長寿院について。 その1では楼門と宝蔵について、 その2では本堂と阿弥陀堂について述べました。 当記事では本堂周辺の堂と奥之院、経蔵について述べます。 名称不明の堂 本堂向かって左には名称不明の堂が鎮座しています。案内板がなく…
今回も滋賀県彦根市の長寿院について。 その1では楼門と宝蔵について述べました。 当記事では本堂(弁才天堂)と阿弥陀堂について述べます。 本堂(弁才天堂) 境内の中心部には、大規模な本堂が鎮座しています。別名は弁才天堂。 権現造、本瓦葺。 1695年(元禄…
今回は滋賀県彦根市の長寿院(ちょうじゅいん)について。 長寿院は彦根市街の北側の山際に鎮座する真言宗醍醐派の寺院です。山号は大洞山。通称は大洞弁財天(おおほら べんざいてん)。 創建は1695年(元禄八年)。藩主の井伊直興によって、彦根城の鬼門除けとし…
今回は東京都目黒区の円融寺(えんゆうじ)について。 円融寺(圓融寺)は碑文谷地区の住宅地に鎮座する天台宗の寺院です。山号は経王山。 創建は寺伝によると853年(仁寿三年)。円仁によって妙光山法服寺(天台宗)として開かれたらしいです。境内に立つ石造五重塔…
今回は東京都世田谷区の浄真寺(じょうしんじ)について。 浄真寺(浄眞寺)は九品仏地区の住宅地に鎮座する浄土宗の寺院です。山号は九品山。通称は九品仏(くほんぶつ)。 創建は1678年(延宝六年)で、珂碩という僧が、奥沢城(小田原征伐ののち廃城)の跡地に寺を…
今回は栃木県足利市の下野國一社八幡宮(しもつけのくにいっしゃはちまんぐう)について。 下野國一社八幡宮は渡良瀬川南岸の市街地に鎮座しています。 創建は社伝によると1056年(天喜四年)で、源頼義・義家父子が前九年の役の折に当地に石清水八幡宮を勧請した…
今回も栃木県足利市の鑁阿寺について。 前編では山門、鐘楼、本堂などについて述べました。 当記事では多宝塔、経蔵、御霊屋などについて述べます。 多宝塔 本堂向かって左手前(南西)には多宝塔が東面しています。 三間多宝塔、銅瓦葺。 公式サイトによると…
今回は滋賀県甲賀市の檜尾神社(ひのお-)について。 檜尾神社は甲賀駅の北西の農地に鎮座しています。 創建は不明。伝承によると、別当の檜尾寺は最澄によって草創されたとのこと。当初は「火尾寺」「火尾社」と称していて、853年(仁寿三年)に円仁によって現…
今回も長野県御代田町の真楽寺について。 前編では仁王門、観音堂について述べました。 当記事では三重塔、水分神社、本堂、勅使門について述べます。 三重塔 観音堂向かって右へ進むと、境内東端の区画に三重塔が鎮座しています。 上の写真は西面で、おそら…
今回は山梨県笛吹市の甲斐国分寺(かい こくぶんじ)について。 甲斐国分寺は市南部の川沿いに鎮座する臨済宗妙心寺派の寺院です。山号は護国山。 前身となった甲斐国分寺は、奈良時代に聖武天皇の勅命によって開かれました。創建後は甲斐国の中心地として隆盛…
今回も奈良県斑鳩町の法隆寺について。 当記事では東院四脚門、夢殿について述べます。 ・その1 南大門、西園院 ・その2 西院伽藍の配置、中門 ・その3 五重塔、金堂 ・その4 大講堂、鐘楼、経蔵 ・その5 西大門、西円堂 ・その6 三経院、聖霊院 ・その7 綱…
今回も奈良県斑鳩町の法隆寺について。 当記事では綱封蔵、細殿と食堂、東大門について述べます。 ・その1 南大門、西園院 ・その2 西院伽藍の配置、中門 ・その3 五重塔、金堂 ・その4 大講堂、鐘楼、経蔵 ・その5 西大門、西円堂 ・その6 三経院、聖霊院 …
今回は奈良県斑鳩町の法隆寺(ほうりゅうじ)について。 法隆寺は町の中心部に鎮座する聖徳宗の大本山です。山号はありません。別名は斑鳩寺(いかるがでら)。 創建は607年(推古天皇十五年)。『日本書紀』によると、聖徳太子(厩戸皇子)が斑鳩宮(現在の東院)のと…
今回も愛知県一宮市の妙興寺について。 前編では総門と勅使門について述べました。 当記事では山門、仏殿などについて述べます。 三門 勅使門の脇を通って境内の奥へ進むと、参道上に二重屋根の三門が建っています。 三間三戸、二重、楼門、入母屋、桟瓦葺。…
今回は愛知県一宮市の妙興寺(みょうこうじ)について。 妙興寺は市南部の住宅地に鎮座する臨済宗妙心寺派の寺院です。山号は長嶋山。 創建は鎌倉時代。境内からは奈良時代の寺院の痕跡も検出されていますが、妙興寺との関連性はとくにないようです。妙興寺の…
今回は埼玉県川越市の古尾谷八幡神社(ふるおや はちまん-)について。 古尾谷八幡神社は荒川西岸の住宅地に鎮座しています。 創建は社伝によると863年(貞観四年)。円仁が当地に石清水八幡宮を勧請したのがはじまりとされます。平安末期には荒廃していたようで…
今回は埼玉県川越市の三芳野神社(みよしの-)について。 三芳野神社は川越城の一画に鎮座しています。 創建は不明。社記『三芳野天神縁起』によると、大同年間(806-810)に氷川神社(さいたま市大宮区)を勧請して創建されたらしいです。創建時の所在地も不明で…
今回も埼玉県川越市の喜多院について。 前編では山門とその周辺について述べました。 当記事では鐘楼門、慈眼堂、多宝塔などについて述べます。 鐘楼門 山門から南へ50メートルほどの場所にも境内の出入口があり、通路からずれた位置に鐘楼門が鎮座していま…
今回は埼玉県川越市の喜多院(きたいん)について。 喜多院は川越市街に鎮座する天台宗の寺院です。山号は星野山、寺号は無量寿寺(むりょうじゅじ)、別名は川越大師。 無量寿寺の創建は伝承によると830年(天長七年)とされ、淳和天皇の命を受けた円仁によって開…
今回も福島県磐梯町の恵日寺について。 前編では慧日寺跡について述べました。 当記事では薬師堂、不動堂、恵日寺山門および本堂について述べます。 仁王門と薬師堂 慧日寺跡の敷地を出て、東側の区画へ進むと、薬師堂と仁王門があります。両者とも南向きで…
今回は東京都国分寺市の武蔵国分寺(むさし こくぶんじ)について。 武蔵国分寺は市南部の住宅地に鎮座する真言宗豊山派の寺院です。山号は医王山。 創建は奈良時代。聖武天皇の命で各国に開かれた国分寺のうち、武蔵国に開かれたものが当寺の前身です。寺記に…
今回は埼玉県所沢市の勝光寺と仏蔵院について。 勝光寺 所在地:〒359-1145埼玉県所沢市山口1410(地図) 勝光寺(しょうこうじ)は山口地区の住宅地に鎮座する臨済宗妙心寺派の寺院です。山号は瑞幡山。 創建は寺伝によると1281年(弘安四年)で、北条時宗による…
今回も山梨県甲府市の善光寺について。 前編では山門などの伽藍について述べました。 当記事では本堂などの伽藍について述べます。 本堂(金堂)の概観 境内の中心部には、信濃善光寺を模した建築様式の本堂が鎮座しています。 なお、公式サイトには「金堂」と…