特殊な様式
兵庫県丹波市山南町(さんなんちょう) 高座神社(たかくら-) 2025/05/02撮影 概要 高座神社は山南町地区の集落に鎮座しています。 創建は不明。社伝によると879年(元慶三年)に川の対岸の金屋地区に開かれたらしいです。『延喜式』には当社が記載されており、式…
今回は長野県御代田町の真楽寺(しんらくじ)について。 真楽寺は浅間山南麓の里山に鎮座する真言宗智山派の寺院です。山号は浅間山。 創建は寺伝によると第31代・用明天皇の時代とのこと。聖徳太子の進言を受けた用明天皇が、浅間山の噴火を鎮めるために開いた…
今回も奈良県斑鳩町の法隆寺について。 当記事では東院四脚門、夢殿について述べます。 ・その1 南大門、西園院 ・その2 西院伽藍の配置、中門 ・その3 五重塔、金堂 ・その4 大講堂、鐘楼、経蔵 ・その5 西大門、西円堂 ・その6 三経院、聖霊院 ・その7 綱…
今回も奈良県斑鳩町の法隆寺について。 当記事では西大門、西円堂について述べます。 ・その1 南大門、西園院 ・その2 西院伽藍の配置、中門 ・その3 五重塔、金堂 ・その4 大講堂、鐘楼、経蔵 ・その5 西大門、西円堂 ・その6 三経院、聖霊院 ・その7 綱封…
今回も奈良県斑鳩町の法隆寺について。 当記事では西院伽藍の配置と、中門について述べます。 ・その1 南大門、西園院 ・その2 西院伽藍の配置、中門 ・その3 五重塔、金堂 ・その4 大講堂、鐘楼、経蔵 ・その5 西大門、西円堂 ・その6 三経院、聖霊院 ・そ…
今回は奈良県斑鳩町の法隆寺(ほうりゅうじ)について。 法隆寺は町の中心部に鎮座する聖徳宗の大本山です。山号はありません。別名は斑鳩寺(いかるがでら)。 創建は607年(推古天皇十五年)。『日本書紀』によると、聖徳太子(厩戸皇子)が斑鳩宮(現在の東院)のと…
今回は京都府宇治市の宇治上神社(うじかみ-/うじがみ-)について。 宇治上神社は宇治川北岸に鎮座しています。 創建は不明。平安時代の『延喜式』に「宇治神社二座」の記載があり、これは当社と宇治神社の2社と比定されます。1052年に鳳凰堂が造られると、当…
今回は愛知県津島市の津島神社(つしま-)について。 津島神社は津島市の中心部に鎮座しています。 創建は不明。伝承によると欽明天皇元年(540年)の創建とのこと。平安時代後期には確立されていましたが、『延喜式』には記載されていません(式外社)。創建以来…
今回は福島県会津若松市の会津さざえ堂(あいづ さざえどう)について。 会津さざえ堂は飯盛山の中腹に鎮座する仏堂です。正式名称は旧正宗寺三匝堂(きゅう しょうそうじ さんそうどう)、または円通三匝堂(えんつうさんそうどう)。 会津さざえ堂は正宗寺の伽藍…
今回は滋賀県野洲市の円光寺(えんこうじ)について。 円光寺(圓光寺)は野洲市街に鎮座する天台真盛宗の寺院です。山号は歓喜山。 創建は不明。寺伝によると、延暦年間(782-806)に最澄によって開かれた長福寺という天台宗山門派の寺院が当寺の前身とのこと。創…
今回は滋賀県大津市の近江神宮(おうみ じんぐう)について。 近江神宮は琵琶湖西岸の山際の住宅地に鎮座しています。 創建は1940年(昭和十五年)。当地の有志によって近江大津宮の跡地に天智天皇を祀った神社を創始することが企図され、昭和天皇の命を受けて祭…
今回は愛知県犬山市の大縣神社(おおあがた-)について。 大縣神社(大県神社)は市南部の山際に鎮座する尾張国二宮です。 創建は不明。社伝によると第11代・垂仁天皇の時代に本宮山の山頂から現在地へ神社を遷座したらしく、これが当社のはじまりとのこと。史料…
今回も山梨県甲府市の善光寺について。 前編では山門などの伽藍について述べました。 当記事では本堂などの伽藍について述べます。 本堂(金堂)の概観 境内の中心部には、信濃善光寺を模した建築様式の本堂が鎮座しています。 なお、公式サイトには「金堂」と…
今回も静岡県静岡市の静岡浅間神社について。 その1では総門について、 その2では楼門について述べました。 当記事では舞殿、拝殿、本殿などについて述べます。 舞殿 楼門の先には舞殿(ぶでん)が東面しています。 梁間3間・桁行2間、入母屋(妻入)、正面背面軒…
今回は富山県上市町の日石寺(にっせきじ)について。 日石寺は町南部の山間に鎮座する真言密宗の大本山です。山号は大岩山。通称は大岩不動。 創建は不明。寺伝によると、725年(神亀二年)に行基によって開かれたとのこと。創建から中世にかけての沿革は不明。…
今回も京都府京都市の八坂神社について。 その1では南楼門と舞殿などについて述べました。 当記事では本殿について述べます。 本殿 舞殿の先には、巨大な本殿が鎮座しています。 祭神はスサノオ(牛頭天王)、稲田姫(頗梨采女)、八柱御子神(八王子神)。 桁行7…
今回は京都府京都市の平野神社(ひらの-)について。 平野神社は北野天満宮の北側の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。主祭神の今木神は、当初は平城京に祀られていたようす。詳細な年代は資料によって諸説あるようですが、平安遷都(794年)にともない現在…
今回も京都府京都市の今宮神社について。 前編では楼門などについて述べました。 当記事では拝殿、本殿、若宮社などについて述べます。 拝殿、幣殿、本殿 楼門の先には拝殿が鎮座しています。 桁行3間・梁間3間、入母屋、銅板葺。 1694年(元禄七年)造営、1846…
今回は京都府京都市の松尾大社(まつお たいしゃ、まつのお たいしゃ)について。 松尾大社は京都市街西端の桂川右岸に鎮座しています。 創建は不明。上古の時代から松尾山の磐座で祭祀が行われていたようです。『秦氏本系帳』によると、701年(大宝元年)、秦都…
今回も千葉県香取市の香取神宮について。 前編では勅使門と楼門などについて述べました。 当記事では、本殿、神饌殿、祈祷殿などについて述べます。 拝殿と幣殿 楼門の先には、拝殿・幣殿・本殿の3棟があり、いわゆる権現造となっています。こちらは拝殿。 拝…
今回も長野県長野市の善光寺について。 その1では仁王門と釈迦堂について、 その2では山門と経蔵について述べました。 当記事では国宝の本堂について述べます。 本堂の概観 山門をくぐって境内の中心部へ行くと、圧倒的な貫禄と風格を漂わせる本堂が鎮座して…
今回は岐阜県垂井町の南宮大社(なんぐう たいしゃ)について。 南宮大社は垂井町の南西部の山のふもとに鎮座する美濃国一宮です。 創建は不明。社伝によると、10代・崇神天皇の時代の創建とのこと。『延喜式』には美濃国一宮の「仲山金山彦神社」と記載され、…
今回は青森県弘前市の誓願寺(せいがんじ)について。 誓願寺は弘前城の北西に鎮座する浄土宗の寺院です。山号は光明山。 創建は1596年(慶長元年)。津軽為信が母の菩提寺として開いたのがはじまり。当初は大光寺村(現 平川市)にありましたが、弘前城の造営にと…
今回も奈良県奈良市の興福寺について。 前編では五重塔、東金堂、中金堂などについて述べました。 当記事では南円堂、北円堂、三重塔について述べます。 南円堂 中金堂の前を通って境内西側へ向かうと、南円堂(なんえんどう)が東向きに鎮座しています。堂内…
今回も奈良県奈良市の東大寺について。 その1では南大門について、 その2では中門と大仏殿について、 その3では鐘楼と念仏堂などについて、 その4では法華堂と二月堂などについて述べました。 当記事では正倉院と転害門について述べます。 正倉院 大仏殿から…
今回も奈良県奈良市の東大寺について。 その1では南大門について、 その2では中門と大仏殿について、 その3では鐘楼と念仏堂などについて述べました。 当記事では法華堂と二月堂などについて述べます。 法華堂(三月堂) 鐘楼から坂を登ると、そのさきに法華堂…
今回は大阪府大阪市の住吉大社(すみよし たいしゃ)について。 住吉大社は住吉区の市街地に鎮座している摂津国一宮です。 創建は諸説ありますが不明。文献史料上の初見は『日本書紀』で、686年(朱鳥元年)の記事に当社が出現します。平安期の『延喜式』には「…
今回は大阪府堺市の大鳥大社(おおとり たいしゃ)について。 大鳥大社は市北西部の住宅地に鎮座している和泉国一宮です。正式名称は大鳥神社。 創建は不明。社伝では、ヤマトタケルの墓から飛んだ白鳥が当地に降りたのが由来。史実的には、当地に住む大鳥連が…
今回も奈良県桜井市の長谷寺について。 その1では仁王門、登廊、鐘楼について述べました。 当記事では三百余社、三社権現、本堂について述べます。 三百余社 登廊と本堂のあいだの狭い空間には、境内社の三百余社が東向きに鎮座しています。 三百余社は一間…
今回も滋賀県大津市の日吉大社について。 その1では西本宮について、 その2では摂社の宇佐宮と白山姫神社について述べました。 当記事では東本宮について述べます。 東本宮 東本宮楼門 東本宮の入口には楼門が鎮座しています。こちらも南向き。 三間一戸、楼…