甲信寺社宝鑑

甲信地方の寺院・神社建築を語る雑記。

禅宗様建築

【津市】専修寺 その2(如来堂と御影堂)

今回も三重県津市の専修寺について。 その1では唐門と山門について述べました。 当記事では如来堂と御影堂について述べます。 如来堂 専修寺の中枢といえる伽藍のひとつが、こちらの如来堂。境内中央の西側(向かって左)にあります。 仏堂として規格外といっ…

【羽咋市】妙成寺 その3(本堂、祖師堂、鐘楼)

今回も石川県羽咋市の妙成寺について。 その1では二王門、経堂、五重塔などについて、 その2では丈六堂、三十番神堂、三光堂について述べました。 当記事では本堂、祖師堂、鐘楼などについて述べます。 本堂 三光堂の右隣には、存在感あふれる大型の本堂が南…

【高岡市】瑞龍寺

今回は富山県高岡市の瑞龍寺(ずいりゅうじ)について。 瑞龍寺は高岡市の中心部に鎮座している曹洞宗の寺院です。山号は高岡山。 創建は1614年(慶長十九年)。加賀藩2代目・前田利長が金沢に開いた宝円寺(法円寺)という寺院を、3代目・前田利常が当地に移転して…

【岡崎市】天恩寺

今回は愛知県岡崎市の天恩寺(てんおんじ)について。 天恩寺は市南部の山際に鎮座している臨済宗の寺院です。山号は廣澤山。 創建は寺伝によると室町初期で、足利尊氏と足利義満によって開かれたとのこと。戦国期には長篠の戦いへ赴く徳川家康が当寺に泊まっ…

【岡崎市】信光明寺と岩津天満宮

今回は愛知県岡崎市の信光明寺(しんこうみょうじ)と岩津天満宮(いわづ てんまんぐう)について。 信光明寺 信光明寺(しんこうみょうじ)は岡崎市北部の住宅地に鎮座している浄土宗の寺院です。山号は弥勒山。 創建は1451年で、松平信光(徳川家の祖先)の発願に…

【多治見市】永保寺 後編(開山堂、その他の伽藍)

今回も岐阜県多治見市の永保寺について。 前編では庭園と観音堂について述べました。 後編の当記事では開山堂とその他の伽藍について解説していきます。 開山堂 観音堂の前の池を迂回して境内の西の端へ進むと、その奥には開山堂(国宝)が鎮座しています。 正…

【多治見市】永保寺 前編(庭園と観音堂)

今回は岐阜県多治見市の永保寺(えいほうじ)について。 永保寺は多治見市街の高台に鎮座する臨済宗の寺院です。山号は虎渓山。 創建は鎌倉後期の1313年で、多数の庭園を設計したことで知られる夢窓疎石によって開基されました。境内については鎌倉後期と室町…

【八百津町】明鏡寺

今回は岐阜県八百津町の明鏡寺(みょうきょうじ)について。 明鏡寺は八百津町南部の山際の集落に鎮座している臨済宗の寺院です。山号は霊光山。 創建は室町初期で、鎌倉幕府6代将軍の宗尊親王の菩提を弔うため開かれたとのこと。伽藍の大部分は現代のものです…

【甲府市】東光寺

今回は山梨県甲府市の東光寺(とうこうじ)について。 東光寺は市の北東部の住宅地に鎮座している臨済宗の寺院です。山号は法蓋山。 開基については詳細不明ですが平安期とされ、鎌倉期に再興して幕府の官寺となっていたようです。室町後期には武田氏の庇護を…

【南部町】最恩寺

今回は山梨県南部町の最恩寺(さいおんじ)について。 最恩寺は山梨県の南端・南部町の、富士川支流の沿岸に鎮座している臨済宗の寺院です。山号は「福士山」。 小規模な境内の中央に重要文化財の仏殿だけがある非常にシンプルな内容。仏殿も規模の小さいもので…

【瀬戸市】定光寺 ~前編(本堂)~

今回は愛知県瀬戸市の定光寺(じょうこうじ)について。 定光寺は瀬戸市の山間に鎮座する臨済宗の寺院です。山号は応夢山。 境内の中央に建つ本堂は典型的な禅宗様建築で、重要文化財に指定されています。 また、後編にて述べますが本堂の裏手には源敬公廟とい…

【松本市】田村堂と波多神社 ~廃仏毀釈の餌食となった「信濃日光」の残滓~

今回は長野県松本市の田村堂(たむらどう)と波多神社(はた-)について。 田村堂と波多神社は、松本市波田の山際に鎮座しています。松本市街から上高地へ向かう途中の道沿いに「重要文化財 田村堂」と書かれた案内板があるので、見逃すことはまずないでしょう。…

【山梨市】清白寺

今回は山梨県山梨市の清白寺(せいはくじ)について。 清白寺は笛吹川南岸の農園地帯に鎮座する臨済宗の寺院です。山号は海涌山。 創建は南北朝時代で、足利尊氏によって開基されたようです。境内は伽藍が一直線に並んだ禅宗式の配置となっており、室町期に造…

【上田市】安楽寺 後編(八角三重塔など)

今回も長野県上田市の安楽寺について。 前編では本堂などの伽藍について紹介・解説しました。 当記事では国宝の八角三重塔 などについて解説していきます。 経蔵と傅芳堂 国宝の八角三重塔のある場所へ行くには、本堂の左手にある拝観受付を通って階段の斜面…