甲信寺社宝鑑

甲信地方の寺院・神社建築を語る雑記。

2025-08-01から1ヶ月間の記事一覧

【目黒区】円融寺

今回は東京都目黒区の円融寺(えんゆうじ)について。 円融寺(圓融寺)は碑文谷地区の住宅地に鎮座する天台宗の寺院です。山号は経王山。 創建は寺伝によると853年(仁寿三年)。円仁によって妙光山法服寺(天台宗)として開かれたらしいです。境内に立つ石造五重塔…

【世田谷区】浄真寺(九品仏)

今回は東京都世田谷区の浄真寺(じょうしんじ)について。 浄真寺(浄眞寺)は九品仏地区の住宅地に鎮座する浄土宗の寺院です。山号は九品山。通称は九品仏(くほんぶつ)。 創建は1678年(延宝六年)で、珂碩という僧が、奥沢城(小田原征伐ののち廃城)の跡地に寺を…

【世田谷区】豪徳寺

今回は東京都世田谷区の豪徳寺(ごうとくじ)について。 豪徳寺は豪徳寺地区の住宅地に鎮座する曹洞宗の寺院です。山号は大谿山。 創建は1480年(文明十二年)。当地は世田谷城があった場所で、城主の吉良政忠によって草庵が開かれたのがはじまりです。当初は臨…

【大町市】若一王子神社 後編(本殿)

今回も長野県大町市の若一王子神社について。 前編では三重塔と観音堂について述べました。 当記事では本殿などについて述べます。 拝殿 参道の先、境内中心部には拝殿があります。 切妻造、向拝3間、銅板葺。 中央の柱間。 虹梁は眉欠きだけが彫られた無地…

【大町市】仁科神明宮 後編(中門と本殿)

今回も長野県大町市の仁科神明宮について。 前編では境内社と神門などについて述べました。 当記事では中門と本殿などについて述べます。 中門と釣屋 拝殿の後方には、塀に囲われた中門(右)と本殿(左)が鎮座しています。 中門は、四脚門、切妻造、檜皮葺。 1…

【太田市】長楽寺 後編(太鼓門、開山堂、宝塔)

今回も群馬県太田市の長楽寺について。 前編では勅使門、三仏堂について述べました。 当記事では太鼓門、開山堂、宝塔などについて述べます。 太鼓門 三仏堂の脇を通り、道路を横断して西側の区画へ進むと太鼓門が東面しています。 桁行3間・梁間3間、袴腰付…

【太田市】長楽寺 前編(勅使門、三仏堂)

今回は群馬県太田市の長楽寺(ちょうらくじ)について。 長楽寺は世良田町の住宅地に鎮座する天台宗の寺院です。山号は世良田山。 境内南側には世良田東照宮が隣接しています。 創建は寺伝によると1221年(承久三年)。開基は徳川将軍家(松平氏)の遠祖とされる得…

【太田市】八坂神社

今回は群馬県太田市の八坂神社(やさか-)について。 八坂神社は世良田町の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。同地区の普門寺の寺記によると、876年(貞観十八年)の創建らしいです。平安時代から鎌倉時代にかけての沿革は不明。南北朝時代は新田氏と足利氏…

【足利市】下野國一社八幡宮(門田稲荷神社)

今回は栃木県足利市の下野國一社八幡宮(しもつけのくにいっしゃはちまんぐう)について。 下野國一社八幡宮は渡良瀬川南岸の市街地に鎮座しています。 創建は社伝によると1056年(天喜四年)で、源頼義・義家父子が前九年の役の折に当地に石清水八幡宮を勧請した…

【足利市】鑁阿寺 後編(多宝塔、経堂、御霊屋)

今回も栃木県足利市の鑁阿寺について。 前編では山門、鐘楼、本堂などについて述べました。 当記事では多宝塔、経蔵、御霊屋などについて述べます。 多宝塔 本堂向かって左手前(南西)には多宝塔が東面しています。 三間多宝塔、銅瓦葺。 公式サイトによると…

【足利市】鑁阿寺 前編(山門、鐘楼、本堂)

今回は栃木県足利市の鑁阿寺(ばんなじ)について。 鑁阿寺は足利市街の中心部に鎮座する真言宗大日派の本山です。山号は金剛山。 前身となった足利氏宅は、平安末期に足利氏の祖である源義康によって造られました。寺院としての創建は鎌倉初期で、当地を治め…

【桐生市】桐生天満宮 後編(機神神社、春日社)

今回も群馬県桐生市の桐生天満宮について。 前編では本殿・幣殿・拝殿について述べました。 当記事では機神神社、春日社などについて述べます。 神門とその周辺 拝殿の手前には神門が設けられています。 薬医門、切妻造、銅板葺。 扁額は「桐生門」。 冠木の上…

【桐生市】桐生天満宮 前編(本殿・幣殿・拝殿)

今回は群馬県桐生市の桐生天満宮(きりゅう てんまんぐう)について。 桐生天満宮は桐生市街の北東部に鎮座しています。 創建は不明。社伝では第12代・景行天皇の時代の創建とされます。当初は磯部岡という場所に鎮座し、磯部明神と呼ばれていたようです。社伝…