山梨県
今回は山梨県北杜市の海岸寺(かいがんじ)について。 海岸寺は旧須玉町の山間に鎮座する臨済宗妙心寺派の寺院です。山号は津金山。 創建は寺伝によれば717年(養老元年)で、行基によって草創されたとのこと。平安末期には源義光(新羅三郎)ら武田氏の庇護を受け…
今回は山梨県北杜市須玉町下津金(すたまちょう しもつがね)の諏訪神社(すわ-)について。 諏訪神社は下津金集落の中心部に鎮座しています。 創建は不明。戦国期に武田氏に仕えた津金氏の居城があり、その鎮守社だったと思われます。山梨県神社庁によると元亀…
今回は山梨県北杜市の津金学校(つがねがっこう)について。 津金学校は須玉町の下津金集落にある旧校舎です。 竣工は1875年。県令・藤村紫朗による近代化政策の一環として県内各地に造られた擬洋風校舎(藤村式建築)のひとつです。1912年の台風で損傷を受けまし…
今回は山梨県北杜市の根古屋神社(ねごや-)について。 根古屋神社は市東部の峡谷の集落に鎮座しています。 創建や沿革は不明。武田信満の三男・江草信泰の居城である獅子吼城がすぐ近くにあり、城の鎮守として祀られていたようです。境内に生育するケヤキの大…
今回は山梨県北杜市の身曾岐神社(みそぎ-)について。 身曾岐神社(身曽岐神社)は小淵沢町の東部に鎮座する教派神道の神社です。 創建は1985年(昭和六十年)。前身となったのは禊教(みそぎきょう)の教祖・井上正鉄を祀った井上神社(東京都台東区上野、1876年創建…
今回は山梨県北杜市の義光山矢の堂(ぎこうさん やのどう)について。 義光山矢の堂は小淵沢町の住宅地に鎮座しています。寺号、院号、宗派はとくにないようです。 創建は平安後期とされ、源義光(新羅三郎義光)が空海の作った観音像を園城寺(滋賀県大津市)から…
今回は山梨県市川三郷町大塚(おおつか)の熊野神社(くまの-)について。 熊野神社は町東部の集落に鎮座しています。 創建は不明。境内には丹塗りの本殿があり、彩色された蟇股を見ることができます。本殿縁側に安置されている狛犬は室町中期のもので、初期の石…
今回は山梨県市川三郷町の表門神社(うわと-)について。 表門神社は町の東部の住宅地に鎮座しています。別名は御崎神社あるいは市川文珠。 創建は社伝によると孝霊天皇(7代天皇)の時代で、上戸村という場所に鎮座していたのが社名の由来のようです。式内論社…
今回は山梨県市川三郷町の弓削神社(ゆげ-)について。 弓削神社は町中央部の住宅地に鎮座しています。別名は二之宮(甲斐国ではなく市川三郷の二の宮という意味)。 創建は不明。延喜式内社に比定されています。ヤマトタケルが東征の帰途に酒折宮(甲府市)に立ち…
今回は山梨県富士川町高下(たかおり)の諏訪神社(すわ-)について。 諏訪神社は富士川町の山間の集落に鎮座しています。別名は姫宮神社(ひめみや-)。 創建は不明。当地区の氏神のようです。 本殿は覆い屋に収められていて、各所の羽目には伊豆の工匠の手掛けた…
今回は山梨県富士川町の飛川神社(ひかわ-)について。 飛川神社は最勝寺地区の田園地帯に鎮座しています。 創建は不明。山梨県神社庁によると当地区の鎮守。 境内は小規模ですが、覆い屋に収められた本殿には大量の彫刻が配されており、峡南地域の神社本殿の…
今回は山梨県南アルプス市落合(おちあい)の八王子社(はちおうじしゃ)について。 八王子社は市南部の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。社伝によると鎌倉期には弘安の役(2度目の元寇)の戦勝祈願を行ったとのこと。室町後期には武田信虎が刀剣を奉納してい…
今回は山梨県南アルプス市下宮地(しもみやじ)の神部神社(かんべ-)について。 神部神社は南アルプス市の住宅地に鎮座しています。 創建は社伝によると垂仁天皇(11代天皇)の時代、大和国の三輪神社(奈良県桜井市の大神神社のこと)を勧請したのが由来とのこと。…
今回は山梨県南アルプス市江原(えばら)の浅間神社(せんげん-)について。 浅間神社は南アルプス市の住宅地に鎮座しています。 創建は社伝によると景行天皇(12代天皇)の時代とされています。案内板によると1504年(文亀四年)再建の棟札があり、室町期にはすでに…
今回は山梨県南アルプス市藤田(とうだ)の八幡神社(はちまん-)について。 八幡神社は南アルプス市の住宅地に鎮座しています。 創建は境内案内板によると天長年間(824-833)に宇佐神宮から勧請され、鎌倉初期に加賀美遠光によって社殿が建立されたとのこと。そ…
今回は山梨県韮崎市の藤武神社(ふじたけ-)について。 藤武神社は市北部の丘陵、新府城の跡地に鎮座しています。 創建は不明。山梨県神社庁によると徳川家康の命で再建されたとのこと。 社名は藤井庄と武田庄を見下ろせる丘にあることが由来とされます。別名…
今回は山梨県甲府市の武田神社(たけだ-)について。 武田神社は甲府市街の北端に鎮座しています。 創建は1919年(大正八年)。武田氏の本拠地だった躑躅ヶ崎館の跡地が境内となっていて、武田信玄が祭神として祀られています。 社殿は大正時代の創建当初のもの…
今回は山梨県甲州市の恵林寺(えりんじ)について。 恵林寺は市の北部の住宅地に鎮座している臨済宗妙心寺派の寺院です。山号は乾徳山。 創建は1330年で、甲斐国守護・二階堂貞藤が夢窓疎石を当地に招いて開山しました。戦国期に武田氏の菩提寺として再興されて…
今回は山梨県甲州市の大善寺(だいぜんじ)について。 大善寺は市の南東部の国道沿いに鎮座している真言宗智山派の寺院です。山号は柏尾山。別名はぶどう寺。 創建は寺伝によると718年。奈良時代に隆盛をきわめたようですが、平安期の火災で境内伽藍を焼失し、…
今回は山梨県韮崎市の勝手神社(かって-)について。 勝手神社は市東部の住宅地に鎮座しています。 創建は961年とされ、勝手神社(奈良県吉野町)から勧請されたようです。室町末期には火災や水害を受け、境内が更地になるほどの被害を受けたとのこと。現在の社…
今回は山梨県甲府市の佐久神社(さく-)について。 佐久神社は甲府南ICの近くの農地に鎮座しています。 創建は崇神天皇の時代(紀元前100年頃)とされ、かつて湖だったという甲府盆地の岸を開削し、富士川へ水を流して広大な平地を開拓した蹴裂伝説が由来とのこ…
今回は山梨県富士河口湖町の河口浅間神社(かわぐち あさま-)について。 河口浅間神社は河口湖の東岸に鎮座しています。 創建は864年(貞観六年)、富士山の噴火を鎮めるため当地に浅間明神を勧請したのが始まりとされています。平安期の『延喜式』にも「浅間神…
今回は山梨県富士河口湖町の常在寺(じょうざいじ)について。 常在寺は河口湖の南岸、冨士御室浅間神社の参道の隣に鎮座している法華宗本門流の寺院です。山号は霊鷲山。 創建は不明。もとは真言宗の寺院だったようですが、日蓮によって日蓮宗に改宗されたよ…
今回は山梨県富士河口湖町の妙法寺(みょうほうじ)について。 妙法寺は河口湖の南岸に鎮座している法華宗本門流の寺院です。山号は蓮華山。 創建は1269年(文永6年)で、日蓮によって開かれた法華堂が起源とのこと。何度かの移転を経て1559年に現在地に再興され…
今回は山梨県山中湖村の山中諏訪神社(やまなか すわ-)と浅間神社(せんげん-)ついて。 山中諏訪神社は山中湖の西岸に鎮座しています。 創建は崇神天皇の時代(2世紀)、諏訪神社としての創建は966年と伝えられています。戦国期には武田信玄によって本殿が造営さ…
今回も山梨県富士吉田市の北口本宮冨士浅間神社について。 その1ではアクセス情報およびに参道と福地八幡社について、 その2では隨神門、神楽殿、手水舎、拝殿について述べました。 当記事では本殿、東宮本殿、西宮本殿、諏訪神社について述べます。 本殿 拝…
今回も山梨県富士吉田市の北口本宮冨士浅間神社について。 その1では参道と福地八幡社について述べました。 当記事では隨神門、神楽殿、手水舎、拝殿について述べます。 隨神門 隨神門は三間一戸の八脚門、切妻、銅板葺。 富士講の村上光清らにより1736年再…
今回は山梨県笛吹市の賀茂春日神社(かも かすが-)について。 賀茂春日神社は石和温泉の東の住宅地に鎮座しています。 創建は賀茂社が欽明天皇(西暦500年頃)、春日神社が文武天皇(西暦700年頃)の時代とのこと。甲州市の神部神社とともに『延喜式』に記載のあ…
今回は山梨県笛吹市一宮町(いちのみやちょう)の甲斐奈神社(かいな-)について。 甲斐奈神社は笛吹市南部の住宅地に鎮座しています。別名は橋立明神。 創建については詳細不明。笛吹市国府や甲府市にある同名の神社とともに式内論社に比定されています。戦国期…
今回は山梨県山梨市一町田中(いっちょうたなか)の白山神社(はくさん-)について。 白山神社は山梨市南部の住宅地に鎮座しています。 創建や沿革などは、境内に案内板がないため不明。 本殿は大規模な三間社で、胴羽目に彫刻が施された派手なものとなっていま…