江戸後期
今回は京都府京都市の今宮神社(いまみや-)について。 今宮神社は市北部の住宅地に鎮座しています。 創建は1001年(長保三年)、疫病の神を船岡山から遷座し、当地に社殿を造ったのがはじまりです。当社の前身である摂社・疫神社は、平安遷都以前から当地に鎮座…
今回は京都府京都市の賀茂別雷神社(かもわけいかづち-)について。 賀茂別雷神社は市北部の賀茂川東岸に鎮座する山城国一宮です。通称は上賀茂神社(かみがも-)。 創建は不明。『山城国風土記』逸文によると677年(天武天皇六年)に社殿を造営したらしく、飛鳥時…
今回は京都府京都市の清凉寺(せいりょうじ)について。 清凉寺(清涼寺)は嵯峨嵐山駅の北側の住宅地に鎮座する浄土宗の寺院です。 当寺の前身となった棲霞寺(せいかじ)は、嵯峨天皇の皇子の源融*1が発願し、その子息らによって896年(寛平八年)に開かれました。…
今回は千葉県栄町の駒形神社(こまがた-)について。 駒形神社は安食地区の住宅地の丘に鎮座しています。 創建は不明。社伝によると1151年(仁平元年)、大浦朝臣廣足という人物が当地に保食神を祀ったのがはじまりとされます。近世までの沿革は不明。1786年に書…
今回は千葉県栄町の大鷲神社(おおわし-)について。 大鷲神社は安食地区の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。社伝によると、ヤマトタケルが東征の折に当地に旗を立てた旧跡とのこと。近世より前の沿革は不明。江戸時代初期には春日局の崇敬を受け、子の竹…
今回も千葉県成田市の新勝寺について。 その1では総門、仁王門について、 その2では大本堂、三重塔、一切経蔵について、 その3では釈迦堂と出世稲荷について述べました。 当記事では額堂、光明堂、薬師堂などについて述べます。 額堂 大本堂と釈迦堂のあいだ…
今回も千葉県成田市の新勝寺について。 その1では総門、仁王門について、 その2では大本堂、三重塔、一切経蔵について述べました。 当記事では釈迦堂と出世稲荷について述べます。 釈迦堂 大本堂向かって左、境内西側の区画には、釈迦堂が南面しています。 …
今回は千葉県成田市の新勝寺(しんしょうじ)について。 新勝寺は成田市街に鎮座する真言宗智山派の大本山です。山号は成田山。通称は成田山新勝寺。 創建は940年(天慶三年)。朱雀天皇の勅命を受けた寛朝が、平将門の乱の鎮圧を祈願するため当地で祈祷をしたの…
今回は長野県松本市の今井神社(いまい-)について。 今井神社は市南西の上今井地区の集落に鎮座しています。 創建は不明。今井神社は別名を兼平神社(かねひら-)といい、応永年間(1394-1428)に当地の住人が今井兼平*1を祀ったのがはじまりとされます。その後、…
今回も神奈川県鎌倉市の円覚寺について。 その1では、山門や仏殿などについて述べました。 当記事では、弁天堂と洪鐘、唐門と方丈、佛日庵(開基廟)などについて述べます。 松嶺院と桂昌庵 選仏場の左隣(西)には松嶺院(しょうれいいん)。 牡丹の名所で、開高…
今回は神奈川県鎌倉市の円覚寺(えんがくじ)について。 円覚寺は市北部の丘陵に鎮座する臨済宗円覚寺派の大本山。山号は瑞鹿山。 建長寺に次いで、鎌倉五山の第2位に列しています。 創建は1282年(弘安五年)。元寇の戦死者を弔うため、8代執権・北条時宗の発願…
今回は滋賀県豊郷町の阿自岐神社(あじき-)について。 阿自岐神社は国道8号沿線の集落に鎮座しています。 創建は不明。伝承によると上古の時代、当地に住んだ渡来人が創建し、境内周辺の庭園を造ったとのこと。当社は『延喜式』に「味耜高彦根」(あじすきたか…
今回は滋賀県東近江市の五箇神社(ごか-)について。 五箇神社は近江商人の町として知られる五個荘の集落に鎮座しています。 創建は不明。当初は2棟の本殿が並立していたらしいですが、天正年間(1573-1592)に兵火で焼失し、文禄年間(1592-1596)に本殿を1棟に合…
今回は神奈川県鎌倉市の本覚寺(ほんがくじ)について。 本覚寺は鎌倉の中心市街に鎮座する日蓮宗の本山です。山号は妙厳山。 前身となった夷堂は、鎌倉幕府が開かれるときに裏鬼門の鎮護として建立されたといわれます。当初の夷堂は天台宗寺院の伽藍だったよ…
今回も神奈川県鎌倉市の建長寺について。 前編では山門、鐘楼などについて述べました。 当記事では仏殿、法堂、唐門などについて述べます。 仏殿 三門の先には、当寺の本堂に相当する仏殿が鎮座しています。 桁行3間・梁間3間、一重、裳階付、寄棟、裳階正面…
今回も東京都台東区の寛永寺について。 前編ではアクセス情報および清水堂、五重塔、十輪院宝蔵について述べました。 当記事では根本中堂(本堂)、常憲院勅額門、厳有院勅額門、旧本坊表門について述べます。 根本中堂(本堂) 所在地:110-0002東京都台東区上…
今回は東京都台東区の寛永寺(かんえいじ)について。 寛永寺は上野公園の一画に鎮座する天台宗の関東総本山です。山号は東叡山。 創建は1625年(寛永二年)。3代将軍・徳川家光の命を受けた天海によって、江戸城の鬼門の鎮護として開かれました。比叡山延暦寺に…
今回は岩手県盛岡市の報恩寺( ほうおんじ)について。 報恩寺は盛岡市街の北東に鎮座する曹洞宗の寺院です。山号は瑞鳩峰山。 創建は1394年(応永元年)で、南部守行によって三戸郡(現在の青森県)に開かれたとのこと。江戸初期の南部氏の盛岡移転にともない、当…
今回は東京都八王子市の広園寺(こうおんじ)について。 広園寺(廣園寺)は住宅地に鎮座する臨済宗南禅寺派の寺院です。正式な寺号は廣園禅寺。山号は兜卒山。 創建は諸説あり不明。室町前期に大江氏によって開かれたようです。『新編武蔵風土記稿』によると138…
今回も奈良県奈良市の興福寺について。 前編では五重塔、東金堂、中金堂などについて述べました。 当記事では南円堂、北円堂、三重塔について述べます。 南円堂 中金堂の前を通って境内西側へ向かうと、南円堂(なんえんどう)が東向きに鎮座しています。堂内…
今回も長野県諏訪市の諏訪大社上社本宮について。 前編では神楽殿、勅使殿、入口御門について述べました。 当記事では拝殿などの社殿について述べます。 摂末社遥拝所 布橋を通って拝殿へ向かうと、途中の左手に摂末社遥拝所が北面しています。 この社殿は、…
今回も長野県千曲市の武水別神社について。 前編では高良社などの境内社について述べました。 当記事では拝殿と本殿について述べます。 拝殿 勅使殿の後方には拝殿があります。 神楽殿のような外観をしていますが、立札に「拝殿」と書かれています。 梁間3間…
今回は長野県須坂市の普願寺(ふがんじ)について。 普願寺は須坂市街東部に鎮座する浄土真宗本願寺派の寺院です。山号は大岩山。 創建は1247年(宝治元年)。堅阿坊信性によって武蔵国秩父郡の大岩という場所に「大岩山普願寺」として開かれました。寺号は1314…
今回は奈良県奈良市の氷室神社(ひむろ-)について。 氷室神社は市街地東端の東大寺入口に鎮座しています。 創建は社伝によると710年(和銅三年)、春日山に氷の神を祀ったのが始まりで、当社から平城京へ氷を上納していたとのこと。860年(貞観二年)に現在地へ移…
今回は大阪府大阪市の住吉大社(すみよし たいしゃ)について。 住吉大社は住吉区の市街地に鎮座している摂津国一宮です。 創建は諸説ありますが不明。文献史料上の初見は『日本書紀』で、686年(朱鳥元年)の記事に当社が出現します。平安期の『延喜式』には「…
今回は大阪府藤井寺市の葛井寺(ふじいでら)について。 葛井寺は市の中心部に鎮座する真言宗御室派の寺院です。山号は紫雲山。別名は藤井寺、剛琳寺。 創建は寺伝によると725年、聖武天皇の命を受けた行基によって開かれたとのこと。葛井氏の氏寺として開かれ…
今回は奈良県大和高田市の専立寺(せんりゅうじ)について。 専立寺は大和高田の中心市街地に鎮座する浄土真宗本願寺派の寺院です。山号は如意山。別名は高田御坊。 創建は1600年(慶長五年)。大和国内における本願寺派の拠点のひとつとして隆盛し、周辺は寺内…
今回は山梨県北杜市の海岸寺(かいがんじ)について。 海岸寺は旧須玉町の山間に鎮座する臨済宗妙心寺派の寺院です。山号は津金山。 創建は寺伝によれば717年(養老元年)で、行基によって草創されたとのこと。平安末期には源義光(新羅三郎)ら武田氏の庇護を受け…
今回は長野県諏訪市の善光寺(ぜんこうじ)について。 善光寺は市西部の山際の集落に鎮座する真言宗智山派の寺院です。山号は松尾山。 長野県に3件ある善光寺のひとつ。通称は諏訪善光寺。 創建は不明。伝承によると本田善光の開基で、本尊の善光寺如来を坐光…
今回も三重県津市の専修寺について。 その1では唐門と山門について、 その2では如来堂と御影堂について述べました。 当記事では通天橋や御廟などの伽藍について述べます。 通天橋 如来堂と御影堂のあいだは、通天橋という渡り廊下によってつながれています。…