江戸後期
今回も静岡県三島市の三嶋大社について。 前編では総門、芸能殿、神門などについて述べました。 当記事では、舞殿や拝殿・幣殿・本殿などの境内中心部の社殿について述べます。 舞殿 回廊の先には舞殿が鎮座しています。 梁間3間・桁行3間、入母屋(妻入)、瓦棒…
今回は静岡県三島市の三嶋大社(みしま たいしゃ)について。 三嶋大社(三島大社)は三島市街の中心地に鎮座する伊豆国一宮です。 創建は不明。奈良時代の史料に当社と思われる「伊豆三島神」の記述があるようです。平安時代の『延喜式』にも当社の記載がありま…
今回は福島県会津若松市の会津さざえ堂(あいづ さざえどう)について。 会津さざえ堂は飯盛山の中腹に鎮座する仏堂です。正式名称は旧正宗寺三匝堂(きゅう しょうそうじ さんそうどう)、または円通三匝堂(えんつうさんそうどう)。 会津さざえ堂は正宗寺の伽藍…
今回は東京都東村山市の秋津神社(あきつ-)について。 秋津神社は新秋津駅の北西の市街地に鎮座しています。 創建は不明。『武蔵名所図会』によると、新田義貞が鎌倉攻めの際に当地に不動明王を祀ったのがはじまりらしいです。また、伝承では天授年間(1375-13…
今回は埼玉県狭山市入間川(いるまがわ)の八幡神社(はちまん-)について。 八幡神社は狭山市駅西側の市街地に鎮座しています。 創建は不明。社記によると1333年、新田義貞が鎌倉攻めの折に当社を参拝したようです。社宝「砂破利(さはり)の壷」(県指定文化財)は…
今回も愛知県江南市の曼陀羅寺について。 前編では総門、地蔵堂などについて述べました。 当記事では本堂、曼陀羅堂や境内北側の塔頭について述べます。 本堂(正堂) 参道を進んだ先には、本堂が南東向きに鎮座しています。別名は正堂(しょうどう)。 桁行5間・…
今回は愛知県春日井市の内々神社(うつつ-)について。 内々神社は市北部の内津町地区の山際に鎮座しています。 創建は不明。『延喜式』に記載された式内社であり、平安時代には確立されていたようです。平安から鎌倉にかけての沿革は不明ですが、創建以来、当…
今回も長野県下諏訪町の慈雲寺について。 前編では参道と境内社について述べました。 当記事では山門や本堂などの伽藍について述べます。 山門 苔むした参道の先には山門が建っています。 三間一戸、楼門、入母屋、銅板葺。 1779年(安永八年)建立。町指定有…
今回は静岡県磐田市の府八幡宮(ふ はちまんぐう)について。 府八幡宮は磐田の中心市街地に鎮座しています。 創建は不明。社伝によると天平年間(729-748年)の創建で、遠江国の国司として当地に赴任した桜井王によって国府内に祭祀されたのがはじまりとのこと…
今回も静岡県静岡市の静岡浅間神社について。 その1では総門について、 その2では楼門について、 その3では舞殿、拝殿、本殿について、 その4では少彦名神社、八千戈神社について述べました。 当記事では麓山神社、大歳御祖神社について述べます。 麓山神社 …
今回も静岡県静岡市の静岡浅間神社について。 その1では総門について、 その2では楼門について、 その3では舞殿、拝殿、本殿について述べました。 当記事では少彦名神社、八千戈神社などについて述べます。 少彦名神社 楼門を出て境内北側の区画へ行くと、駐…
今回も静岡県静岡市の静岡浅間神社について。 その1では総門について、 その2では楼門について述べました。 当記事では舞殿、拝殿、本殿などについて述べます。 舞殿 楼門の先には舞殿(ぶでん)が東面しています。 梁間3間・桁行2間、入母屋(妻入)、正面背面軒…
今回は山梨県笛吹市の遠妙寺(おんみょうじ)について。 遠妙寺は石和市街に鎮座する日蓮宗の寺院です。山号は鵜飼山。 創建は不明。伝承によると、1274年に日蓮が笛吹川を訪れ、鵜匠の悪霊を鎮めて塚を立てたのが当寺の前身とのこと。その後、1390年(明徳元年…
今回も滋賀県近江八幡市の日牟禮八幡宮について。 前編では境内周辺の史跡や楼門について述べました。 当記事では拝殿、本殿、境内社について述べます。 拝殿と幣殿 楼門の先には拝殿が鎮座しています。楼門は南西向きですが、その先の拝殿はすこし左に曲が…
今回は滋賀県近江八幡市の日牟禮八幡宮(ひむれ はちまんぐう)について。 日牟禮八幡宮は市北部の八幡山のふもとに鎮座しています。 創建は不明。社伝によると、第13代・成務天皇の命を受けた武内宿禰によって開かれた神社が当社の前身で、飛鳥時代には藤原不…
今回も滋賀県近江八幡市の沙沙貴神社について。 前編では楼門、拝殿などについて述べました。 当記事では、中門と透塀、本殿、権殿などについて述べます。 中門と透塀 拝殿の先には、中門と透塀に囲われた本殿が鎮座しています。 中央手前の中門は、桁行3間・…
今回は滋賀県近江八幡市の沙沙貴神社(ささき-)について。 沙沙貴神社は市東部の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。社伝によると第12代・景行天皇の時代に社殿が造営されたらしいです。平安時代には『延喜式』に記載され、式内社に列しています。平安後期…
今回は滋賀県近江八幡市の活津彦根神社(いくつひこね-)について。 活津彦根神社は安土城西側の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。当初は正神大明神と呼ばれていたようで、社宝の十一面観音像に“永禄七年”(1564年)“正神大明神”の銘があることから、遅くと…
今回は神奈川県鎌倉市の光明寺(こうみょうじ)について。 光明寺は海岸沿いの住宅地に鎮座する浄土宗の大本山です。山号は天照山。 創建年は不明。寺伝によると1240年、良忠が佐助ヶ谷(同市佐助)に開いた蓮華寺が前身とのこと。のちに蓮華寺は現在地に移転し…
今回は東京都渋谷区の金王八幡宮(こんのう はちまんぐう)について。 金王八幡宮は渋谷駅東側の市街地に鎮座しています。 創建は社伝によると1092年(寛治六年)。渋谷城を築いた河崎基家(渋谷重家)が八幡宮を祀ったのがはじまりらしく、金王という社号は彼の嫡…
今回は長野県塩尻市の観音寺と麻衣廼神社について。 観音寺 所在地:〒399-6301長野県塩尻市贄川1423(地図) 公式 :観音寺 観音寺(かんのんじ)は旧贄川宿に鎮座する高野山真言宗の寺院です。山号は楊梅山。 創建は寺伝によると806年(大同元年)。中世の沿革は…
今回は群馬県安中市安中(あんなか)の熊野神社(くまの-)について。 熊野神社は安中市街の中心部に鎮座しています。 創建は1559年(永禄二年)。領主の安中忠政が、安中城の鬼門除けとして熊野権現を勧請したのがはじまり。以降、歴代の安中城主の崇敬を受け、城…
今回は長野県長野市の恵妙寺(えみょうじ)について。 恵妙寺は松代地区の南東の山際に鎮座する黄檗宗の寺院です。山号は象山(ぞうざん)。 創建は1677年(延宝五年)。松代藩3代藩主・真田幸道によって開かれ、境内には幸道の正室・豊姫の墓所と霊屋が造られていま…
今回は千葉県市川市の葛飾八幡宮(かつしか はちまんぐう)について。 葛飾八幡宮は八幡地区の住宅地に鎮座しています。 創建は、社伝によると寛平年間(889~898)で、宇多天皇の勅命によって石清水から八幡宮が勧請されたとのこと。その後の詳細な沿革は不明で…
今回は富山県上市町の日石寺(にっせきじ)について。 日石寺は町南部の山間に鎮座する真言密宗の大本山です。山号は大岩山。通称は大岩不動。 創建は不明。寺伝によると、725年(神亀二年)に行基によって開かれたとのこと。創建から中世にかけての沿革は不明。…
今回は富山県南砺市の瑞泉寺(ずいせんじ)について。 瑞泉寺は井波地区の市街地に鎮座する真宗大谷派の寺院です。山号は杉谷山。井波別院(いなみべついん)を称しています。 創建は1390年(明徳元年)、本願寺5世の綽如によって開かれました。室町後期には土山御…
今回も富山県南砺市の善徳寺について。 前編では山門について述べました。 当記事では、本堂、大鐘楼、太鼓楼などについて述べます。 本堂 山門をくぐると、右手に本堂が南面しています。本尊は阿弥陀如来。 入母屋、向拝3間、桟瓦葺。 1759年(宝暦九年)上棟…
今回は富山県南砺市の善徳寺(ぜんとくじ)について。 善徳寺は城端地区の市街地に鎮座する真宗大谷派の寺院です。山号は廓龍山。城端別院(じょうはなべついん)を称しています。 創建は室町時代。1471年(文明三年)、蓮如が砂子坂(金沢市)に開いた道場が前身と…
今回も富山県高岡市の勝興寺について。 その1では総門、唐門について、 その2では本堂とその周辺について述べました。 当記事では、経堂、宝蔵、鼓楼、式台門、大広間及び式台などについて述べます。 経堂 本堂向かって左手には、経堂が北面しています。 桁…
今回も富山県高岡市の勝興寺について。 その1では総門と唐門について述べました。 当記事では、本堂とその周辺について述べます。 本堂 唐門の先には、北陸屈指の規模を誇る巨大な本堂が鎮座しています。 入母屋、向拝3間、亜鉛合板葺。間口39.3m、奥行37.4m…