2019-01-01から1年間の記事一覧
今回は山梨県韮崎市の武田八幡宮(たけだはちまんぐう)について。 武田八幡宮は韮崎市の西部の斜面に鎮座しています。 創建は古く平安時代にさかのぼり、石和八幡宮(笛吹市)や大井俣窪八幡神社(山梨市)とならんで甲斐国を代表する八幡宮の1つとなっています。…
今回は山梨県韮崎市の御牧子安神社(みまき こやす-)について。 御牧子安神社は韮崎市北部の集落に鎮座しています。 この地はもともと朝廷に馬を納めていたため御牧の名を冠しているのですが、系統としては諏訪神社で、そこに子安神社を合祀したため御牧子安…
今回は山梨県北杜市の三島神社(みしま-)について。 三島神社は北杜市南東部の集落に鎮座しています。 文字どおり伊豆国一宮の三嶋大社から勧進された神社で、室町時代には武田氏からも信仰されたようです。 現在の本殿は江戸後期のものと思われますが、壁面…
今回は久能山東照宮の裏の見どころということで、小ネタ特集となります。 久能山東照宮には国宝の社殿をはじめ、多数の文化財がひしめく濃厚な境内となっているわけですが、裏の見どころとでも言うべき小ネタも非常に充実しています。 なので当記事ではそん…
今回も静岡県の超メジャー観光地ということで、久能山東照宮について。 前回の記事(前編)では、参道とその他の社殿について述べました。 当記事では久能山東照宮の中枢である国宝の拝殿・幣殿・本殿と、境内の最奥に鎮座する徳川家康の墓(神廟)について解説い…
今回は静岡県静岡市駿河区の久能山東照宮(くのうざん とうしょうぐう)について。 久能山東照宮は、静岡市の海岸近くにそびえる久能山に鎮座しています。 境内の最奥には徳川家康の霊廟があり、家康がこの地に葬られているため、徳川家の聖地とされています。…
今回は山梨県北杜市の穂見諏訪十五所神社(ほみ すわ じゅうごしょ-)について。 穂見諏訪十五所神社は長坂町の住宅地の山際に鎮座しています。 蓮池のある独特な参道のほか、江戸中期に造られたという中規模の本殿を見ることができ、小粒ながら良質な見どころ…
今回は静岡県の観光地ということで、清水区草薙の草薙神社(くさなぎ-)について。 草薙神社は静岡市東部の山間の集落に鎮座しています。 延喜式内社に列する古社であり、祭神のヤマトタケルが火攻めに遭ったとき、天皇家の三種の神器の1つとされる天叢雲剣(あ…
今回も静岡県静岡市の静岡浅間神社について。 その1では、総門について述べました。 当記事では、楼門や南回廊、北回廊などについて述べます。 楼門 総門の先には楼門が鎮座しています。 三間一戸、楼門、入母屋、銅瓦葺。 1816年(文化十三年)造営。「神部神…
今回は静岡県静岡市の静岡浅間神社(しずおか せんげん-)について。 静岡浅間神社は静岡市街の中心地に鎮座しています。 当社は神部神社・浅間神社・大歳御祖神社の3社で構成されています。社伝によると神部神社は第10代崇神天皇の時代の創建、大歳御祖神社は第…
今回は静岡県の超メジャー観光地ということで、御穂神社(みほ-)について。 御穂神社は駿河湾に突き出した三保半島に鎮座しています。 式内社であるだけでなく、世界遺産・富士山の構成資産「三保の松原」(みほのまつばら)として御穂神社も登録されています。 …
今回は静岡県のマイナー観光地ということで、清水区の豊積神社(とよづみ-)について。 豊積神社は静岡市郊外の国道1号沿線の集落の中に鎮座しています。 延期式内社にも指定されている駿河国二宮であり、非常に格式の高い古社となっています。境内はさほど広…
今回は静岡県のマイナー観光地ということで、清水区山切(やまきり)の久佐奈岐神社(くさなぎ-)について。 久佐奈岐神社は静岡市北東部の郊外にある集落の中に鎮座しています。 延喜式内社にも指定されている由緒正しい古社であり、ヤマトタケルの東征にまつわ…
今回も静岡県富士宮市の富士山本宮浅間大社について。 前編では随神門や拝殿などについて述べました。 当記事では国重文の本殿や湧玉池周辺について述べます。 本殿 拝殿の後方には幣殿(写真中央右の低い棟)がつづき、その奥に独特な外観の本殿が高々とそび…
今回は山梨県甲斐市の三社神社(さんしゃ-)について。 三社神社は釜無川東岸の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。社伝によると825年(天長二年)の大洪水を受けて、国内の一宮(一宮浅間神社)、二宮(美和神社)、三宮(玉諸神社)を当地に祀ったのがはじまりと…
今回は山梨県甲斐市の山県神社(やまがた-)について。 山県神社は甲斐市街の住宅地に鎮座しています。 祭神は当地の出身である儒学者・山県大弍(やまがた だいに)であり、学問の神として信仰されているようです。創建は大正10年で神社として非常に新しいもので…
今回は山梨県甲府市の柴宮神社(しばみや-)について。 柴宮神社は市東部の善光寺門前の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。当初は柴宮大明神と称したようで、創建以来、板垣郷(善光寺周辺)の産土神として当地の住人から崇敬されました。府中五社の1社に列…
今回は山梨県笛吹市の佐久神社(さく-)について。 佐久神社は石和町地区の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。社伝によると雄略天皇元年(457年)の創建とのこと。平安時代の『延喜式』に当社の記載があり、式内社に列しています。その後の沿革は不明。 現在…
今回は山梨県甲府市の住吉神社(すみよし-)について。 住吉神社は甲府駅南側の市街地に鎮座しています。 創建は社伝によると聖武天皇の時代で、当初は川の対岸の高畑地区に鎮座していたようです。平安時代末期には武田信義によって一条小山(のちの甲府城)に遷…
今回は山梨県甲府市の穴切大神社(あなぎり だい-)について。 穴切大神社は甲府駅の南側の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。伝説によると古代の甲府盆地は湖で、大国主が湖の南西を開削したことで湖水が流出し、盆地となった場所に蹴裂明神を祀ったのが…
今回は長野県小川村の小川神社(おがわ-)と武部八幡宮(たけべはちまんぐう)について。 小川神社 現地情報 所在地 〒381-3303長野県上水内郡小川村大字小根山6862(地図) アクセス 長野ICから車で40分 駐車場 なし 営業時間 随時 入場料 無料 社務所 なし 公式サ…
今回は長野県大町市美麻(みあさ)の富士淺間神社(ふじ せんげん-)について。 富士淺間神社は大町市美麻の山間に鎮座しています。 浅間神社(せんげん-/あさま-)は富士信仰の神社なので、諏訪信仰の根強い長野県ではあまり見かけず、ちょっと珍しいです。 本殿…
今回は寺社の基礎知識ということで、破風について。 破風(はふ)という建築用語をご存知でしょうか? 仕事か趣味で寺社や住宅建築を勉強している人でなければ、おそらく読み方さえ知らない用語かと思います。ですが破風は寺社建築には例外なく使われている要素…
今回は長野県大町市の千見神明宮(せんみ しんめいぐう)について。 千見神明宮は美麻千見の集落の中に鎮座しています。 境内も社殿もいたって標準的な規模のものですが、江戸時代末期に造られた本殿は規模こそ小さいものの、古式の神明造(しんめいづくり)の特…
今回は長野県小川村の高山寺(こうさんじ)について。 高山寺は小川村の中心地から少し山道を登った先の集落の中にあります。 伽藍は西にアルプス(飛騨山脈)を望む見晴らしの良い高台に鎮座しており、雄大な展望の中で北信唯一の三重塔を楽しむことができます…
今回は長野県池田町の渋田見諏訪神社(しぶたみ すわ-)について。 渋田見諏訪神社は池田町の南部にある住宅地の中に鎮座しています。 若干の手狭さを感じなくもない境内には、この地域にしては大きめな規模の本殿があり、各所に配置された彫刻を楽しむことが…
今回は長野県大町市の仁科神社(にしな-)と阿部神社(あべ-)について。 仁科神社と阿部神社は大町市の北部、木崎湖のほとりの森城跡(仁科城跡)に鎮座しています。 2つの神社の境内が隣接しており、仁科神社では仁科神明宮を意識したと思われる神明造の本殿を、…
今回は長野県大町市の八王子神社(はちおうじ-)について。 八王子神社は大町市の南端、松川村との境界に近い集落の中に鎮座しています。 本殿についてはあまり見ごたえがあるとは言えないですが、境内の雰囲気や社殿の配置については一味ちがった魅力がありま…
今回は山梨県甲府市の金櫻神社(かなざくら-)について。 金櫻神社は、山梨県を代表する観光名所である昇仙峡の近くに鎮座しています。延喜式内社の論社とされており、社殿は昭和時代の再建ですが、再建前の室町時代の社殿の面影を色濃く残した美麗かつ大規模…
今回は山梨県甲府市黒平(くろべら)の黒戸奈神社(くろとな-)について。 黒戸奈神社は甲府盆地から程遠い孤立した集落の中に鎮座しているのですが、延喜式内社の論社とされており、長い歴史のある神社のようです。 境内は本殿がぽつんと立っているだけのミニマ…