鎌倉時代
今回は滋賀県東近江市の大濱神社(おおはま-)について。 大濱神社(大浜神社)は伊庭地区の集落に鎮座しています。 創建は不明。1471年の本殿造営の棟札が残されていることから、遅くとも室町中期には確立されていたと考えられます。室町時代には伊庭氏の崇敬を…
今回は神奈川県鎌倉市の荏柄天神社(えがら てんじんしゃ)について。 荏柄天神社は市東部の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。社伝によると1104年(長治元年)に天満宮が勧請されたのがはじまりとのこと。源頼朝の入府後は鎌倉の鬼門除けとして重視され、幕…
今回は京都府木津川市の海住山寺(かいじゅうせんじ)について。 海住山寺は市東部の山中に鎮座する真言宗智山派の寺院です。山号は補陀洛山。 創建は寺伝によると735年(天平七年)で、聖武天皇の勅願により、東大寺の初代別当・良弁が開いた藤尾山観音寺という…
今回も山梨県甲州市の熊野神社について。 前編では、拝殿と本殿の概要について述べました。 当記事では、本殿の詳細について述べます。 本殿(第一本殿と第二本殿) 向かって右(東側)の2棟。 右が第一本殿、左が第二本殿で、2棟とも同じ様式で造られているため…
今回は京都府京都市の大報恩寺(だいほうおんじ)について。 大報恩寺は市北部の住宅地に鎮座する真言宗智山派の寺院です。山号は瑞応山。通称は千本釈迦堂(せんぼんしゃかどう)。 創建は1221年(承久三年)で、藤原秀衡の孫である僧侶・義空によって開かれました…
今回は滋賀県東近江市の布施神社(ふせ-)について。 布施神社は近江鉄道沿線の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。社伝によると、979年(天元二年)に尋禅(慈忍阿闍梨)が当地に玉緒山地福寺を開き、その鎮守社として創られたのが当社の始まりとのこと。社殿…
今回は滋賀県東近江市の山部神社と赤人寺について。 山部神社 所在地:〒529-1524滋賀県東近江市下麻生町214(地図) 山部神社(やまべ-)は近江鉄道沿線の下麻生町の集落に鎮座しています。 創建は不明。当地は三十六歌仙に数えられる歌人・山部赤人が晩年を過ご…
今回は滋賀県東近江市の旭野神社と法雲寺について。 旭野神社 所在地:〒529-1523滋賀県東近江市上麻生町61(地図) 旭野神社(あさひの-)は近江鉄道沿線の上麻生町の集落に鎮座しています。 創建は不明。山部神社文書の1499年(宝徳元年)の記事に当社と思われる…
今回は滋賀県日野町十禅師(じゅうぜんじ)の比都佐神社(ひつさ-)について。 比都佐神社は町西部の集落に鎮座しています。 創建は不明。『延喜式』に記載された「比都佐神社」に比定される式内論社です。平安時代に日吉大社(大津市)の領地となり、十禅師権現が…
今回は東京都台東区の寛永寺(かんえいじ)について。 寛永寺は上野公園の一画に鎮座する天台宗の関東総本山です。山号は東叡山。 創建は1625年(寛永二年)。3代将軍・徳川家光の命を受けた天海によって、江戸城の鬼門の鎮護として開かれました。比叡山延暦寺に…
今回は愛知県西尾市の金蓮寺(こんれんじ)について。 金蓮寺は市南部の集落に鎮座する曹洞宗の寺院です。山号は青龍山。 創建は不明。当初は光福寺という真言宗の寺院の子院だったようですが、1340年(暦応三年)に足利尊氏によって現在地に移されて独立し、現…
今回も京都府京都市の東寺について。 その1では南大門周辺について、 その2では灌頂院、本坊、大師堂について、 その3では蓮花門、北大門、慶賀門について述べました。 当記事では国宝の五重塔、金堂、講堂について述べます。 食堂 東寺の境内中心部には、金…
今回も京都府京都市の東寺について。 その1では南大門周辺について、 その2では灌頂院、本坊、大師堂について述べました。 当記事では国宝の蓮花門と、国重文の北門、慶賀門について述べます。 大日堂 大師堂の北側には、大日堂が南面しています。 入母屋(妻…
今回も京都府京都市の東寺について。 その1では南大門周辺について述べました。 当記事では灌頂院、本坊、および国宝の大師堂について述べます。 灌頂院 境内の南西の隅には、塔頭の灌頂院(かんじょういん、潅頂院)。その1で述べた八幡社殿と向かい合うよう…
今回も奈良県奈良市の興福寺について。 前編では五重塔、東金堂、中金堂などについて述べました。 当記事では南円堂、北円堂、三重塔について述べます。 南円堂 中金堂の前を通って境内西側へ向かうと、南円堂(なんえんどう)が東向きに鎮座しています。堂内…
今回は奈良県天理市の石上神宮(いそのかみ じんぐう)について。 石上神宮は市東部の山際に鎮座しています。 創建は不明。日本最古といえる神社のひとつで、記紀に当社の記述があります。平安時代の『延喜式』には「石上坐布留御魂神社」と記載され、名神大社…
今回は奈良県奈良市の手向山八幡宮(たむけやま はちまんぐう)について。 手向山八幡宮は奈良公園の一角、東大寺の南東に鎮座しています。 創建は749年(天平勝宝元年)。東大寺の鎮守として宇佐神宮から勧請されたのがはじまりで、当初は平城宮の南に鎮座して…
今回も奈良県奈良市の東大寺について。 その1では南大門について、 その2では中門と大仏殿について、 その3では鐘楼と念仏堂などについて述べました。 当記事では法華堂と二月堂などについて述べます。 法華堂(三月堂) 鐘楼から坂を登ると、そのさきに法華堂…
今回も奈良県奈良市の東大寺について。 その1では南大門について、 その2では中門と大仏殿について述べました。 当記事では鐘楼と念仏堂などについて述べます。 鐘楼 前回の大仏殿は有料の区画でしたが、今回の鐘楼などは南大門と同様に随時出入りできます。…
今回は奈良県奈良市の東大寺(とうだいじ)について。 東大寺は奈良市街東端に鎮座する華厳宗の大本山です。山号はありません。 創建は史料によって諸説ありますが奈良時代初期。全国の国分寺の総本山として、聖武天皇の命を受けた良弁により開かれた金鐘寺が…
今回は大阪府河内長野市の金剛寺(こんごうじ)について。 金剛寺は市西部の山間に鎮座する真言宗御室派の大本山です。山号は天野山。 創建は寺伝によると天平年間(729-749)、聖武天皇の命を受けた行基によって開基されたとのこと。平安期には後白河法皇らの帰…
今回も奈良県葛城市の當麻寺について。 その1では仁王門、薬師堂などについて述べました。 当記事では境内の中央にある本堂、講堂、金堂について述べます。 本堂(曼荼羅堂) 境内の中央には本堂(中央)、講堂(右奥)、金堂(左奥)の3棟が鎮座しています。 本堂内…
今回は奈良県広陵町の百済寺(くだらじ)について。 百済寺は町東部の百済地区の集落に鎮座する高野山真言宗の寺院です。山号はありません。 創建は不明。百済大寺という寺院が前身らしく、百済大寺は飛鳥時代に開かれた官寺であり平城京の南都七大寺にも列し…
今回は岐阜県北方町の円鏡寺(えんきょうじ)について。 円鏡寺は町の市街地に鎮座している高野山真言宗別格本山の寺院です。山号は池鏡山。 創建は寺伝によれば811年(弘仁二年)。嵯峨天皇の勅命を受けた空海が開基したとのこと。当初は定照寺という寺号で、の…
今回は滋賀県草津市の志那神社(しな-)について。 志那神社は市郊外の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。社記によれば『延喜式』に「意布伎神社」と記載された式内社のようですが、何らかの理由で現在の社名に改められています。また、清和天皇の奉納した…
今回は滋賀県栗東市の大宝神社(だいほう-)について。 大宝神社は栗東市の市街地に鎮座しています。 創建は社伝によると701年(大宝元年)で、疫病を鎮める神として崇敬されたようです。室町期には足利将軍家や佐々木氏の寄進を受けたようですが、安土桃山期に…
今回は滋賀県野洲市の生和神社(いくわ-)について。 生和神社は市東部の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。社伝によれば、1009年(寛弘六年)に領主となった藤原忠重(藤原鎌足の孫にあたる)が当地を開拓して大蛇を退治し、その後生和大明神として祀られるよ…
今回は滋賀県野洲市の御上神社(みかみ-)について。 御上神社は国道8号沿線の三上地区に鎮座しています。 創建は孝霊天皇(7代天皇)の時代とされ、近隣にある三上山を神体として祀ったのが始まりとされています。平安期には藤原不比等によって現在地に社殿が建…
今回も滋賀県竜王町の苗村神社について。 前編では西本殿と楼門について述べました。 当記事では拝殿と国宝の西本殿などについて述べます。 拝殿 楼門の先の参道左手には手水舎。 切妻、桟瓦葺。 参道を右に90度折れると拝殿があります。 入母屋(妻入)、銅板…
今回は山梨県甲州市の大善寺(だいぜんじ)について。 大善寺は市の南東部の国道沿いに鎮座している真言宗智山派の寺院です。山号は柏尾山。別名はぶどう寺。 創建は寺伝によると718年。奈良時代に隆盛をきわめたようですが、平安期の火災で境内伽藍を焼失し、…