甲信寺社宝鑑

甲信地方の寺院・神社建築を語る雑記。

鎌倉時代

【奈良市】手向山八幡宮

今回は奈良県奈良市の手向山八幡宮(たむけやま はちまんぐう)について。 手向山八幡宮は奈良公園の一角、東大寺の南東に鎮座しています。 創建は749年(天平勝宝元年)。東大寺の鎮守として宇佐神宮から勧請されたのがはじまりで、当初は平城宮の南に鎮座して…

【奈良市】東大寺 その4 法華堂と二月堂

今回も奈良県奈良市の東大寺について。 その1では南大門について、 その2では中門と大仏殿について、 その3では鐘楼と念仏堂などについて述べました。 当記事では法華堂と二月堂などについて述べます。 法華堂(三月堂) 鐘楼から坂を登ると、そのさきに法華堂…

【奈良市】東大寺 その3 鐘楼と念仏堂

今回も奈良県奈良市の東大寺について。 その1では南大門について、 その2では中門と大仏殿について述べました。 当記事では鐘楼と念仏堂などについて述べます。 鐘楼 前回の大仏殿は有料の区画でしたが、今回の鐘楼などは南大門と同様に随時出入りできます。…

【奈良市】東大寺 その1 南大門

今回は奈良県奈良市の東大寺(とうだいじ)について。 東大寺は奈良市街東端に鎮座する華厳宗の大本山です。山号はありません。 創建は史料によって諸説ありますが奈良時代初期。全国の国分寺の総本山として、聖武天皇の命を受けた良弁により開かれた金鐘寺が…

【河内長野市】金剛寺 その1(南門、楼門、食堂、竜王三社)

今回は大阪府河内長野市の金剛寺(こんごうじ)について。 金剛寺は市西部の山間に鎮座する真言宗御室派の大本山です。山号は天野山。 創建は寺伝によると天平年間(729-749)、聖武天皇の命を受けた行基によって開基されたとのこと。平安期には後白河法皇らの帰…

【葛城市】當麻寺 その2(本堂、講堂、金堂)

今回も奈良県葛城市の當麻寺について。 その1では仁王門、薬師堂などについて述べました。 当記事では境内の中央にある本堂、講堂、金堂について述べます。 本堂(曼荼羅堂) 境内の中央には本堂(中央)、講堂(右奥)、金堂(左奥)の3棟が鎮座しています。 本堂内…

【広陵町】百済寺

今回は奈良県広陵町の百済寺(くだらじ)について。 百済寺は町東部の百済地区の集落に鎮座する高野山真言宗の寺院です。山号はありません。 創建は不明。百済大寺という寺院が前身らしく、百済大寺は飛鳥時代に開かれた官寺であり平城京の南都七大寺にも列し…

【北方町】円鏡寺

今回は岐阜県北方町の円鏡寺(えんきょうじ)について。 円鏡寺は町の市街地に鎮座している高野山真言宗別格本山の寺院です。山号は池鏡山。 創建は寺伝によれば811年(弘仁二年)。嵯峨天皇の勅命を受けた空海が開基したとのこと。当初は定照寺という寺号で、の…

【草津市】志那神社

今回は滋賀県草津市の志那神社(しな-)について。 志那神社は市郊外の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。社記によれば『延喜式』に「意布伎神社」と記載された式内社のようですが、何らかの理由で現在の社名に改められています。また、清和天皇の奉納した…

【栗東市】大宝神社

今回は滋賀県栗東市の大宝神社(だいほう-)について。 大宝神社は栗東市の市街地に鎮座しています。 創建は社伝によると701年(大宝元年)で、疫病を鎮める神として崇敬されたようです。室町期には足利将軍家や佐々木氏の寄進を受けたようですが、安土桃山期に…

【野洲市】生和神社

今回は滋賀県野洲市の生和神社(いくわ-)について。 生和神社は市東部の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。社伝によれば、1009年(寛弘六年)に領主となった藤原忠重(藤原鎌足の孫にあたる)が当地を開拓して大蛇を退治し、その後生和大明神として祀られるよ…

【野洲市】御上神社

今回は滋賀県野洲市の御上神社(みかみ-)について。 御上神社は国道8号沿線の三上地区に鎮座しています。 創建は孝霊天皇(7代天皇)の時代とされ、近隣にある三上山を神体として祀ったのが始まりとされています。平安期には藤原不比等によって現在地に社殿が建…

【竜王町】苗村神社 後編(拝殿、西本殿)

今回も滋賀県竜王町の苗村神社について。 前編では西本殿と楼門について述べました。 当記事では拝殿と国宝の西本殿などについて述べます。 拝殿 楼門の先の参道左手には手水舎。 切妻、桟瓦葺。 参道を右に90度折れると拝殿があります。 入母屋(妻入)、銅板…

【甲州市】大善寺

今回は山梨県甲州市の大善寺(だいぜんじ)について。 大善寺は市の南東部の国道沿いに鎮座している真言宗智山派の寺院です。山号は柏尾山。別名はぶどう寺。 創建は寺伝によると718年。奈良時代に隆盛をきわめたようですが、平安期の火災で境内伽藍を焼失し、…

【岡崎市】滝山寺

今回は愛知県岡崎市の滝山寺(たきさんじ)について。 滝山寺(瀧山寺)は岡崎市北部の山間にある天台宗の寺院です。山号は吉祥陀羅尼山。 草創は奈良時代で、もとは山岳信仰の霊場だったようです。平安後期から鎌倉期にかけて隆盛し、室町期は衰退するものの江…

【多治見市】永保寺 前編(庭園と観音堂)

今回は岐阜県多治見市の永保寺(えいほうじ)について。 永保寺は多治見市街の高台に鎮座する臨済宗の寺院です。山号は虎渓山。 創建は鎌倉後期の1313年で、多数の庭園を設計したことで知られる夢窓疎石によって開基されました。境内については鎌倉後期と室町…

【青木村】大法寺

今回は長野県青木村の大法寺(だいほうじ)について。 大法寺は青木村の北東部にある山際の集落に鎮座している天台宗の寺院です。山号は一乗山。 開基は奈良時代と伝えられ、信州でも屈指の古刹の1つ。境内の最奥部には国宝に指定されている三重塔があり、その…

【上田市】安楽寺 後編(八角三重塔など)

今回も長野県上田市の安楽寺について。 前編では本堂などの伽藍について紹介・解説しました。 当記事では国宝の八角三重塔 などについて解説していきます。 経蔵と傅芳堂 国宝の八角三重塔のある場所へ行くには、本堂の左手にある拝観受付を通って階段の斜面…