甲信寺社宝鑑

甲信地方の寺院・神社建築を語る雑記。

静岡県

【富士宮市】富士山本宮浅間大社 前編 随神門と拝殿

今回は静岡県富士宮市の富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐう せんげんたいしゃ)について。 富士山本宮浅間大社は市の中心部に鎮座する駿河国一宮です。 創建は不明。社伝『富士本宮浅間社記』*1によると第11代・垂仁天皇の時代の創建で、坂上田村麻呂によっ…

【富士宮市】大石寺

今回は静岡県富士宮市の大石寺(たいせきじ)について。 大石寺は市北部に鎮座する日蓮正宗の大本山です。山号は多宝富士大日蓮華山。 創建は1290年(正応三年)。日蓮の弟子・日興が久遠寺(山梨県身延町)を下り、南条時光の要請を受けて当地に寺を開いたのがはじ…

【焼津市】焼津神社

今回は静岡県焼津市の焼津神社(やいづ-)について。 焼津神社は市の中心市街地に鎮座しています。 創建は不明。記紀によると、ヤマトタケルが東征の際に当地で焼き討ちに遭い、これが焼津の地名の由来になったとのこと*1。社伝によると第18代・反正天皇の時代…

【島田市】智満寺

今回は静岡県島田市の智満寺(ちまんじ)について。 智満寺は市西部の山中に鎮座する天台宗の寺院です。山号は千葉山。 創建は伝承によると奈良時代。神護景雲年間(767-770年)に、鑑真の孫弟子である広智によって開かれ、光仁天皇から本尊の仏像と智満寺の寺号…

【湖西市】本興寺

今回は静岡県湖西市の本興寺(ほんこうじ)について。 本興寺は浜名湖畔の市街地に鎮座する法華宗陣門流の東海本山です。山号は常霊山。 普門寺(愛知県豊橋市)の末寺であった薬師堂が前身で、行基による開基と伝えられています。現在の宗派・寺号となったのは南…

【磐田市】淡海国玉神社

今回は静岡県磐田市の淡海国玉神社(おうみ くにたま-)について。 淡海国玉神社は磐田市街にある旧中仙道・見附宿に鎮座しています。 創建は不明。『延喜式』に記載された式内社のひとつで、平安期には確立されていたようです。以降、見附(磐田市見付)には国府…

【袋井市】可睡斎

今回は静岡県袋井市の可睡斎(かすいさい)について。 可睡斎は市東部の山間に鎮座している曹洞宗の寺院です。山号は萬松山、寺号は可睡斎。 同市の油山寺、尊永寺(法多山)とともに遠州三山のひとつに数えられます。 創建は室町前期の1401年(応永八年)に、禅僧…

【袋井市】尊永寺(法多山)

今回は静岡県袋井市の尊永寺(そんえいじ)について。 尊永寺は市南東部に鎮座している高野山真言宗の別格本山です。山号および通称は法多山(はったさん)。 同市の油山寺、可睡斎とともに遠州三山のひとつに数えられます。 創建は寺伝によれば725年(神亀二年)…

【袋井市】油山寺

今回は静岡県袋井市の油山寺(ゆさんじ)について。 油山寺は市北部の山間に鎮座する真言宗の寺院です。山号は医王山。 同市の尊永寺、可睡斎とともに遠州三山のひとつに数えられます。 創建は寺伝によれば701年(大宝元年)で、行基によって開かれたとのこと。…

【袋井市】冨士浅間宮

今回は静岡県袋井市の冨士浅間宮(ふじ せんげんぐう)について。 冨士浅間宮は市の北東部の山際に鎮座しています。 創建は社伝によると桓武天皇の時代で、坂上田村麻呂が東征の帰りに当地へ浅間神を勧請したのがはじまりとのこと。室町期には足利氏や今川氏の…

【小山町】東口本宮冨士浅間神社

今回は静岡県小山町の東口本宮冨士浅間神社(ひがしぐち ほんぐう ふじせんげん-)について。 東口本宮冨士浅間神社は山梨県・静岡県の境界近くに鎮座しています。別名は須走浅間神社(すばしり せんげん-)。 創建は平安初期、桓武天皇の時代に富士山が噴火し、…

【静岡市】久能山東照宮 ~番外編~(小ネタ特集)

今回は久能山東照宮の裏の見どころということで、小ネタ特集となります。 久能山東照宮には国宝の社殿をはじめ、多数の文化財がひしめく濃厚な境内となっているわけですが、裏の見どころとでも言うべき小ネタも非常に充実しています。 なので当記事ではそん…

【静岡市】久能山東照宮 ~後編~(拝殿・幣殿・本殿と神廟)

今回も静岡県の超メジャー観光地ということで、久能山東照宮について。 前回の記事(前編)では、参道とその他の社殿について述べました。 当記事では久能山東照宮の中枢である国宝の拝殿・幣殿・本殿と、境内の最奥に鎮座する徳川家康の墓(神廟)について解説い…

【静岡市】久能山東照宮 ~前編~(参道と社殿)

今回は静岡県静岡市駿河区の久能山東照宮(くのうざん とうしょうぐう)について。 久能山東照宮は、静岡市の海岸近くにそびえる久能山に鎮座しています。 境内の最奥には徳川家康の霊廟があり、家康がこの地に葬られているため、徳川家の聖地とされています。…

【静岡市】草薙神社 ~皇室の「三種の神器」の伝説の地~

今回は静岡県の観光地ということで、清水区草薙の草薙神社(くさなぎ-)について。 草薙神社は静岡市東部の山間の集落に鎮座しています。 延喜式内社に列する古社であり、祭神のヤマトタケルが火攻めに遭ったとき、天皇家の三種の神器の1つとされる天叢雲剣(あ…

【静岡市】静岡浅間神社 その2(楼門)

今回も静岡県静岡市の静岡浅間神社について。 その1では、総門について述べました。 当記事では、楼門や南回廊、北回廊などについて述べます。 楼門 総門の先には楼門が鎮座しています。 三間一戸、楼門、入母屋、銅瓦葺。 1816年(文化十三年)造営。「神部神…

【静岡市】静岡浅間神社 その1(総門)

今回は静岡県静岡市の静岡浅間神社(しずおか せんげん-)について。 静岡浅間神社は静岡市街の中心地に鎮座しています。 当社は神部神社・浅間神社・大歳御祖神社の3社で構成されています。社伝によると神部神社は第10代崇神天皇の時代の創建、大歳御祖神社は第…

【静岡市】御穂神社と三保松原 ~「神の道」の果てに立つ式内社~

今回は静岡県の超メジャー観光地ということで、御穂神社(みほ-)について。 御穂神社は駿河湾に突き出した三保半島に鎮座しています。 式内社であるだけでなく、世界遺産・富士山の構成資産「三保の松原」(みほのまつばら)として御穂神社も登録されています。 …

【静岡市】豊積神社 ~駿河国二宮~

今回は静岡県のマイナー観光地ということで、清水区の豊積神社(とよづみ-)について。 豊積神社は静岡市郊外の国道1号沿線の集落の中に鎮座しています。 延期式内社にも指定されている駿河国二宮であり、非常に格式の高い古社となっています。境内はさほど広…

【静岡市】久佐奈岐神社 ~ヤマトタケルと9万8千の従者を祀る~

今回は静岡県のマイナー観光地ということで、清水区山切(やまきり)の久佐奈岐神社(くさなぎ-)について。 久佐奈岐神社は静岡市北東部の郊外にある集落の中に鎮座しています。 延喜式内社にも指定されている由緒正しい古社であり、ヤマトタケルの東征にまつわ…

【富士宮市】富士山本宮浅間大社 後編 本殿

今回も静岡県富士宮市の富士山本宮浅間大社について。 前編では随神門や拝殿などについて述べました。 当記事では国重文の本殿や湧玉池周辺について述べます。 本殿 拝殿の後方には幣殿(写真中央右の低い棟)がつづき、その奥に独特な外観の本殿が高々とそび…