宝形
今回も京都府京都市の知恩院について。 その1では三門などについて、 その2では御影堂、阿弥陀堂などについてのべました。 当記事では経蔵、唐門、勢至堂などについて述べます。 宝仏殿と納骨堂 御影堂のはす向かいには、宝仏殿が北面しています。 一重、裳…
今回も京都府京都市の妙心寺について。 その1では南門、勅使門、山門について、 その2では仏殿と法堂について述べました。 当記事では玄関、浴室、経蔵、北門などについて述べます。 玄関と唐門 法堂の後方には、大方丈の入口にあたる玄関があります。 梁間1…
今回も京都府京都市の仁和寺について。 その1では二王門と本坊について、 その2では中門、金堂、観音堂について述べました。 当記事では鐘楼、御影堂、経蔵などについて述べます。 鐘楼 金堂から境内西側の御影堂へ向かうと、通路の北側に鐘楼があります。 …
今回も千葉県成田市の新勝寺について。 その1では総門、仁王門について、 その2では大本堂、三重塔、一切経蔵について、 その3では釈迦堂と出世稲荷について述べました。 当記事では額堂、光明堂、薬師堂などについて述べます。 額堂 大本堂と釈迦堂のあいだ…
今回も千葉県成田市の新勝寺について。 その1では総門と仁王門について述べました。 当記事では大本堂、三重塔、一切経蔵などについて述べます。 大本堂 仁王門をくぐって石段を昇った先には大本堂。右手には三重塔がそびえ立ちます。 大本堂は、RC造、桁行5…
今回は長野県上田市の高仙寺(こうせんじ)について。 高仙寺は市の北端の山中に鎮座する真言宗智山派の寺院です。山号は驚覚山。 創建は寺伝によると806年(大同元年)。坂上田村麻呂が蝦夷征伐の折に当地に堂宇を建立したのがはじまりで、当寺は大日堂の別当と…
今回は滋賀県日野町の正明寺(しょうみょうじ)について。 正明寺は町北部の丘陵に鎮座する黄檗宗の寺院です。山号は法輪山。 創建は不明。寺伝によると聖徳太子による創建とのこと。もとは延暦寺の傘下にあって隆盛したようですが、戦国時代の兵火ですべての…
今回は神奈川県鎌倉市の本覚寺(ほんがくじ)について。 本覚寺は鎌倉の中心市街に鎮座する日蓮宗の本山です。山号は妙厳山。 前身となった夷堂は、鎌倉幕府が開かれるときに裏鬼門の鎮護として建立されたといわれます。当初の夷堂は天台宗寺院の伽藍だったよ…
今回も長野県長野市の善光寺について。 その1では仁王門と釈迦堂について述べました。 当記事では山門と経蔵について述べます。 駒返り橋 仲見世に戻って参道を進み、車道を横断して境内の北側へ入ると、水路の上に短い石橋がかかっています。 この石橋には…
今回は神奈川県鎌倉市の英勝寺(えいしょうじ)について。 英勝寺は鎌倉市街の東端に鎮座する浄土宗の尼寺です。山号は東光山。 創建は1636年(寛永十三年)。徳川家康の側室である英勝院(お勝の方)によって開かれました。江戸時代を通して水戸徳川家の庇護を受…
今回は神奈川県鎌倉市の浄光明寺(じょうこうみょうじ)について。 浄光明寺は市街地北西部の山際に鎮座する真言宗泉涌寺派の寺院です。山号は泉谷山。 創建は寺伝によると1251年(建長三年)頃で、北条時頼・長時の開基とのこと。創建から江戸時代まで、複数の宗…
今回は東京都台東区の寛永寺(かんえいじ)について。 寛永寺は上野公園の一画に鎮座する天台宗の関東総本山です。山号は東叡山。 創建は1625年(寛永二年)。3代将軍・徳川家光の命を受けた天海によって、江戸城の鬼門の鎮護として開かれました。比叡山延暦寺に…
今回は岐阜県垂井町の南宮大社(なんぐう たいしゃ)について。 南宮大社は垂井町の南西部の山のふもとに鎮座する美濃国一宮です。 創建は不明。社伝によると、10代・崇神天皇の時代の創建とのこと。『延喜式』には美濃国一宮の「仲山金山彦神社」と記載され、…
今回は岩手県盛岡市の報恩寺( ほうおんじ)について。 報恩寺は盛岡市街の北東に鎮座する曹洞宗の寺院です。山号は瑞鳩峰山。 創建は1394年(応永元年)で、南部守行によって三戸郡(現在の青森県)に開かれたとのこと。江戸初期の南部氏の盛岡移転にともない、当…
今回は青森県弘前市新寺町(しんてらまち)の寺社群を巡ります。 弘前市の主要寺院である最勝院と長勝寺のあいだには、「新寺町」「禅林街」と呼ばれる地区があり、どちらも文字どおり多数の寺院と史跡・文化財が集中しています。 今回は東から西へ「最勝院→新…
今回は東京都八王子市の龍見寺(りゅうけんじ)と御霊神社(ごりょう-)について。 龍見寺 所在地:〒193-0944東京都八王子市館町1630(地図) 龍見寺(りゅうけんじ)は市南部の住宅地に鎮座する曹洞宗の寺院です。山号は光輝山。 創建や沿革は不明。江戸初期には3…
今回も大阪府河内長野市の観心寺について。 前編では鎮守堂、恩賜講堂などについて述べました。 当記事では金堂、建掛塔、開山堂などについて述べます。 金堂 境内奥の中心部には金堂が鎮座しています。 桁行7間・梁間7間、入母屋、向拝3間、本瓦葺。 正平年…
今回も大阪府河内長野市の金剛寺について。 その1では南門、楼門、食堂、竜王三社について、 その2では多宝塔、金堂、鐘楼について述べました。 当記事では薬師堂、五仏堂、御影堂などについて述べます。 薬師堂 多宝塔と金堂の先へ進むと、さらに一段高い区…
今回も奈良県桜井市の長谷寺について。 その1では仁王門、登廊、鐘楼について、 その2では三百余社、三社権現、本堂について述べました。 当記事では五重塔、奥の院、本坊などについて述べます。 弘法大師御影堂 本堂の裏手から先へ進むと、弘法大師御影堂(…
今回も滋賀県大津市の園城寺について。 その1では仁王門、食堂、金堂について、 その2では閼伽井屋、一切経蔵、塔婆などについて述べました。 当記事では微妙寺、毘沙門堂、観音堂、護法善神堂などについて述べます。 微妙寺 境内南側には、園城寺の別所(境…
今回も滋賀県大津市の園城寺について。 その1では仁王門、食堂、金堂について述べました。 当記事では閼伽井屋、一切経蔵、塔婆などについて述べます。 鐘楼(三井の晩鐘) 金堂向かって右手前には鐘楼があります。 切妻、檜皮葺。 1602年(慶長七年)造営。国指…
今回も滋賀県大津市の延暦寺について。 当記事では西塔地域について述べます。 東塔地域および横川地域については当該記事をご参照ください。 西塔 西塔(さいとう)は比叡山の南東部にある地域で、にない堂と釈迦堂、少し離れた場所に最澄の霊廟が鎮座してい…
今回は長野県長野市の開善寺(かいぜんじ)について。 開善寺は松代町西条地区の山際に鎮座する浄土宗の寺院です。山号は金剛山。 創建は不明。寺伝によれば清和天皇の第3子・貞元親王による開基。もとは海野郷(東御市)にあり海善寺といったようで、戦国期に真…
今回は長野県長野市の西楽寺(さいらくじ)について。 西楽寺は松代町の南西部の山際に鎮座する浄土宗の寺院です。山号は関谷山。 創建は1574年(天正二年)で、西条氏による開基。江戸期には真田信之の三男・信重が当寺に帰依し、彼の死後に霊屋が建立されていま…
今回も滋賀県東近江市の長命寺について。 前編では日吉神社、参道、本堂について述べました。 当記事では三重塔、護摩堂、三仏堂、護法権現などについて述べます。 三重塔 本堂の右手には丹塗りの三重塔が西面して鎮座しています。 三間三重塔婆、こけら葺。…
今回は愛知県岡崎市の大樹寺(だいじゅじ)について。 大樹寺は市北部の市街地に鎮座している浄土宗の寺院です。山号は成道山。 創建は室町期。松平家の菩提寺として開かれ、家中から大樹(征夷大将軍の唐名)が出ることを願ったのが寺号の由来。現在の大樹寺は…
今回は山形県鶴岡市の出羽三山神社(でわ さんざん-)について。 出羽三山神社は鶴岡市郊外の山間に鎮座しています。 出羽三山神社という名称は月山神社・出羽神社・湯殿山神社の3社の総称で、飛鳥時代の蜂子皇子が開山したと伝えられています。開山以来、明治維…
今回は新潟県小千谷市の魚沼神社(うおぬま-)について。 魚沼神社は小千谷市の住宅地に鎮座しています。 創建は崇神天皇(1世紀ごろ)の時代とされ、平安期の『延喜式』に記載された「魚沼神社」にあたるとされる式内論社です。境内には門や本殿があるほか、神…
今回は長野県長野市の長国寺(ちょうこくじ)について。 長国寺(長國寺)は松代の城下町に鎮座している曹洞宗の寺院です。山号は真田山。 創建は室町後期にさかのぼり、真田幸隆(信之・信繁の祖父)が上田市真田町に開山した長谷寺が前身。1622年に真田信之が松代…
今回は新潟県上越市の五智国分寺(ごち こくぶんじ)について 五智国分寺は上越市の海岸近くに鎮座する天台宗の寺院です。山号は安国山。 奈良時代に建立された越後国分寺の後継にあたり、現在の寺院は上杉謙信によって当地に移転され再興されたと伝えられてい…