世をひねる

甲信地方(山梨県と長野県)の寺院・神社建築を語る雑記。

長野県

【座って食べる駅そば巡り】塩尻駅「桔梗」

今回は長野県の鉄道駅内にある立ち食いそば屋(駅そば)巡りということで、塩尻市の塩尻駅の駅そばについて。 塩尻駅は中央本線(西線・東線・辰野支線)、篠ノ井線の駅で3面6線の地上駅です。松本、岡谷(諏訪)、辰野(伊那)、木曽の4方面に分岐する場所なので、中…

【長野市】頤気神社(松代) ~境内社は善光寺リスペクト?~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、長野市の頤気神社(いけ-)について。市内に同名の神社があるため、所在地の松代を付しておきます。 頤気神社は長野ICのすぐ近くに鎮座しており、延喜式神名帳にも記載がある古社です。 本殿は至って普通の建築様式…

【長野市】祝神社 ~真田十万石の城下にたたずむレア物件「二間社」~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、長野市の祝神社(ほうり-)について。 祝神社は松代(まつしろ)の市街地の一角に鎮座しており、二間社(にけんしゃ)というちょっとレアな様式の本殿が、いかにも城下町らしい堀と石垣の上に建っている様を楽しむこと…

【長野市】玉依比売命神社 ~T字型の拝殿 これがホントの「撞木造り」?!~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、長野市の玉依比売命神社(たまよりひめのみこと-)について。 玉依比売命神社は真田氏の城下町・松代の西端の山際に鎮座しています。 長野市というと、撞木造(しゅもくづくり)と呼ばれるT字形の棟を持った善光寺が著…

【麻績村】麻績神明宮 ~貴重かつ大規模な江戸期の神明造~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、麻績村の麻績神明宮(おみ しんめいぐう)について。 麻績神明宮は麻績村の盆地の山際に鎮座しており、江戸時代に建立された神明造(しんめいづくり)の本殿を鑑賞することができます。 長野県内には神明造の本殿がい…

【駒ヶ根市】光前寺 ~伊那谷で唯一の三重塔が立つ信州屈指の名刹~

今回は長野県のメジャー観光地ということで、駒ケ根市の光前寺(こうぜんじ)について。 光前寺は駒ケ根市の山際、中央アルプスのふもとに鎮座しており、春は桜、秋は紅葉の名所として知られています。また、霊犬・早太郎による猿神退治の伝説でも知られていま…

【千曲市】粟狭神社 ~案内板(設置者不明)はどこまで信用できるか?~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、千曲市の粟狭神社(あわさ-)について。 粟狭神社は千曲市の市街地に鎮座しており、国道18号線のほぼ道沿いにあるため、アクセスは極めて良好です。 本殿は大規模な三間社(さんけんしゃ)という様式で、市内には同規…

【筑北村】刈谷沢神明宮 ~私選・信州最恐スポット(※心霊要素はありません)~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、筑北村の刈谷沢神明宮(かりやさわ しんめいぐう)について。 刈谷沢神明宮は、国道403号線を折れた先にある集落の奥に鎮座しています。古来よりこの近辺の地域は伊勢に神饌(農産物や山の幸)を献上していたため、伊…

【駒ヶ根市】大御食神社 ~立川流の弟子たちが手掛けた精緻な三間社~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、駒ケ根市の大御食神社(おおみけ-)について。 大御食神社は駒ケ根市の郊外の住宅街に鎮座しており、広大な境内はうっそうと茂る社叢に覆われています。 社名はヤマトタケル(日本武尊)がここで饗応を受けたことに由…

【飯田市】諏訪神社(下黒田) ~人形浄瑠璃の影に隠れた本殿~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、飯田市の諏訪神社(下黒田)について。 諏訪神社(下黒田)は飯田市の市街地に鎮座しています。ウェブで検索してみても国指定無形文化財である「黒田人形浄瑠璃」の話題が大半ですが、当記事ではいつものように社殿の…

【高森町】瑠璃寺と日吉神社 ~ピンピンコロリ発祥の地と五間社入母屋~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、高森町の瑠璃寺(るりじ)と日吉神社(ひよし?-)について。 瑠璃寺と日吉神社は高森町の中心部から離れた集落に鎮座しています。桜の名所として知られていますが、境内は伽藍や社殿などの見どころが多数あり、桜が咲…

【箕輪町】長岡神社 ~立川和四郎の手掛けた二間社~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、箕輪町の長岡神社(ながおか-)について。 長岡神社は箕輪町の山際の高台の集落に鎮座しています。本殿は諏訪の立川流の棟梁・立川和四郎(初代)による造営なのですが、神社建築として珍しい部類に入る“二間社”という…

【伊那市】仲仙寺(羽広観音) ~馬の安全を祈願する古刹~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、伊那市の仲仙寺(ちゅうせんじ) 羽広観音(はびろかんのん)について。 仲仙寺は伊那市の北西の山裾に鎮座しており、別名を羽広観音といい、平安時代の開基と伝えられています。本尊の十一面観音は、馬の守り神とし…

【辰野町】三輪神社 ~神楽殿は拝殿の裏~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、辰野町の三輪神社(みわ-)について。 三輪神社は辰野駅のすぐ近くの線路沿いに鎮座しています。本殿は覆いがかけられていて見づらいですが、本殿のほかの社殿や社叢は立派な上、独特な社殿配置をしていて、それな…

【飯田市】大宮諏訪神社 ~信州では希少な権現造“風”の本殿~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、大宮諏訪神社(おおみやすわ-)について。 大宮諏訪神社は飯田の中心市街地の北に鎮座し、同市内では鳩ヶ嶺八幡宮に並ぶ規模の境内を有しています。境内の入口は幹線道路が交差するT字路の突き当りで、非常に目立つ…

【飯田市】鳩ヶ嶺八幡宮 ~伊那谷の八幡神社の代表格~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、飯田市の鳩ヶ嶺八幡宮(はとがみねはちまんぐう)について。 鳩ヶ嶺八幡宮は飯田市の市街地に鎮座しており、伊那八幡駅というそのものズバリな駅から徒歩5分の好立地にあります。この駅名からも解るように、鳩ヶ嶺…

【岡谷市】十五社神社(本町) ~神明造風な角柱の本殿~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、岡谷市の十五社神社(じゅうごしゃ-)について。市内には同名の神社があるので、所在地の本町(ほんちょう)を付しておきます。 十五社神社(本町)は岡谷駅を出てすぐの場所に鎮座しています。 本殿は標準的な流造(な…

【山形村】清水寺 ~開基は奈良時代! 孤高の深山に佇む伽藍~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、山形村の清水寺(きよみずでら)について。 清水寺は山形村の山中の非常に深い場所にあります。 寺伝によると行基が西暦729年に開基したと伝えられ、もともとこの寺にあった観音像を坂上田村麻呂が京都に移したのが…

【松本市】三神社(波田) ~諏訪大社を彷彿とさせる拝殿の裏には~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、松本市波田の三神社(さん-)について。 三神社は松本市から上高地へ向かう途中の道沿いに鎮座しています。それなりの広さの社叢がうっそうと茂っているので、見逃すことはまずないでしょう。 社殿も広い社叢に見劣…

【松本市】大宮熱田神社 ~地味だけど個性派な室町時代の本殿~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、松本市の大宮熱田神社(おおみやあつた-)について。 大宮熱田神社は松本盆地の西の端のほうに鎮座しており、文字通り名古屋の熱田神宮の祭神を合祀しています。アクセス良好とは言いがたい場所ではありますが、国…

【松本市】旧開智学校 ~国宝になった擬洋風の学校建築~

今回は長野県の観光地ということで、松本市の旧開智学校(きゅう かいちがっこう)について。 2019年5月17日、文化審議委員会の答申によって松本市の旧開智学校が国宝に指定されることとなりました。学校建築が国宝指定されるのは初。長野県内では9番目の国宝…

【岡谷市】金山神社(山手町) ~御牧の跡地に立つ拝殿のない神社~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、岡谷市の金山神社(かなやま-)について。市内に同名の神社が多数あるので、所在地の山手町を付しておきます。 金山神社(山手町)は岡谷市の市街地の北側の斜面に鎮座しています。社殿はあまり大きくないものの、精…

【辰野町】荒神社と祖霊社 ~流造と神明造のハイブリッド?~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、辰野町の荒神社(こう-)と祖霊社(それいしゃ)について。 辰野町の市街地から少し南に行った荒神山(こうじんさん)という場所は、山が丸ごと公園になったかのような非常に広い公園があります。荒神社と祖霊社は、そ…

【岡谷市】洩矢神社と藤島神社 ~川向かいに対峙する2つの“聖地”~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、岡谷市の洩矢神社(もりや-)と藤島神社(ふじしま-)について。 諏訪大社の祭神・タケミナカタというと、タケミカヅチとの力比べに敗れて諏訪に封じられた“国譲り”の伝説が有名です。しかし、タケミナカタにはそれと…

【岡谷市】十五社神社(今井) ~常識破りの“くぐる舞屋”~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、岡谷市の十五社神社(じゅうごしゃ-)について。市内には同名の神社があるので、区別のために所在地の今井を付しておきます。 十五社神社は岡谷ICから諏訪湖へ向かう途中、住宅街の中にある丘のような社叢の中に鎮…

【松本市】八坂神社(里山辺) ~希少な茅葺きの三間社本殿~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、松本市の八坂神社(やさか-)について。市内には同名の神社があるので、区別のために所在地の里山辺を付しておきます。 八坂神社(里山辺)は松本駅から東へ3kmほどの場所に鎮座しており、表題のとおり本殿は茅(かや)…

【塩尻市】伊夜彦神社 ~小規模ながら見応え抜群の一間社流造~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、塩尻市の伊夜彦神社(いやひこ-)について。 伊夜彦神社は、塩尻市を代表する名所である平出遺跡や平出の泉のすぐ近くの集落の中に鎮座しています。 見所はやはり彫刻で、諏訪大社上社本宮を造営したことで知られる…

【塩尻市】三嶽神社 ~本殿の床板の張りかたに注目~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、塩尻市の三嶽神社(みたけ-)について。 三嶽神社は塩尻-辰野間の路線(いわゆる大八回り)と中央本線に挟まれた集落の端に鎮座しています。猿田彦が祀られているため、交通安全の神社として信仰されているようです。…

【松本市】神田千鹿頭神社と林千鹿頭神社 ~2つの集落の氏神が同居する~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、松本市の千鹿頭神社(ちかとう-)について。 神田千鹿頭神社と林千鹿頭神社は松本の郊外に鎮座している神社です。両者とも村の鎮守といった感じで、2つの本殿が隣り合って建ち、境内を共有しています。しかしその割…

【松本市】須々岐水神社 ~変種のススキが御神体?~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、松本市の須々岐水神社(すすきがわ-)について。 須々岐水神社(須須岐水、薄川とも表記する)は松本城の2kmほど東に鎮座する神社です。「お船祭り」というお祭りに使う山車は長野県宝に指定されていますが、当記事で…