立川流
今回は愛知県春日井市の内々神社(うつつ-)について。 内々神社は市北部の内津町地区の山際に鎮座しています。 創建は不明。『延喜式』に記載された式内社であり、平安時代には確立されていたようです。平安から鎌倉にかけての沿革は不明ですが、創建以来、当…
今回も長野県下諏訪町の慈雲寺について。 前編では参道と境内社について述べました。 当記事では山門や本堂などの伽藍について述べます。 山門 苔むした参道の先には山門が建っています。 三間一戸、楼門、入母屋、銅板葺。 1779年(安永八年)建立。町指定有…
今回も静岡県静岡市の静岡浅間神社について。 その1では総門について、 その2では楼門について、 その3では舞殿、拝殿、本殿について述べました。 当記事では少彦名神社、八千戈神社などについて述べます。 少彦名神社 楼門を出て境内北側の区画へ行くと、駐…
今回も愛知県豊川市の豊川稲荷について。 その1では総門と山門について、 その2では本殿などについて述べました。 当記事では景雲門と奥の院などについて述べます。 禅堂と三重塔 本殿右側から渡り廊下をくぐって奥の院のほうへ向かうと、途中に禅堂などの伽…
今回も長野県諏訪市の諏訪大社上社本宮について。 前編では神楽殿、勅使殿、入口御門について述べました。 当記事では拝殿などの社殿について述べます。 摂末社遥拝所 布橋を通って拝殿へ向かうと、途中の左手に摂末社遥拝所が北面しています。 この社殿は、…
今回も長野県千曲市の武水別神社について。 前編では高良社などの境内社について述べました。 当記事では拝殿と本殿について述べます。 拝殿 勅使殿の後方には拝殿があります。 神楽殿のような外観をしていますが、立札に「拝殿」と書かれています。 梁間3間…
今回は山梨県北杜市の海岸寺(かいがんじ)について。 海岸寺は旧須玉町の山間に鎮座する臨済宗妙心寺派の寺院です。山号は津金山。 創建は寺伝によれば717年(養老元年)で、行基によって草創されたとのこと。平安末期には源義光(新羅三郎)ら武田氏の庇護を受け…
今回は静岡県磐田市の淡海国玉神社(おうみ くにたま-)について。 淡海国玉神社は磐田市街にある旧中仙道・見附宿に鎮座しています。 創建は不明。『延喜式』に記載された式内社のひとつで、平安期には確立されていたようです。以降、見附(磐田市見付)には国府…
今回は長野県立科町の津金寺(つがねじ)について。 津金寺は旧中山道の沿線に鎮座している天台宗の寺院です。山号は慧日山。 創建は702年とされ、行基が戸隠権現の霊験を受けて聖観音を安置したのが始まりと伝えられています。鎌倉期には学問所として知られ、…
今回も長野県駒ケ根市の光前寺について。 前編では仁王門、三門、鐘楼について述べました。 後編では弁天堂、本堂、三重塔について紹介・解説いたします。 弁天堂 三門をくぐった先には池があり、その小島には弁天堂が鎮座しています。 桁行1間・梁間1間、入母…
今回は長野県松本市の和田神社(わだ-)について。 和田神社は市西部の集落に鎮座しています。 創建は不明。境内や社殿については標準的な内容ですが、本殿は立川流の小松七兵衛によって造営されたもので、神社本殿としてめずらしい二間社のようです。 現地情…
今回は長野県岡谷市の御社宮司神社と小口薬師堂などについて。 御社宮司神社 所在地:〒394-0034長野県岡谷市湖畔1-26(地図) 御社宮司神社(みしゃぐじ?-)は岡谷の中心市街に鎮座しています。 創建は不明。社名から諏訪大社と関連があると見ていいでしょう。…
今回は長野県岡谷市の照光寺(しょうこうじ)について。 照光寺は岡谷の中心市街に鎮座している真言宗の寺院です。山号は城向山。 創建は不明。室町期には下社秋宮の神宮寺の末寺だったとのこと。現在の境内は本堂をはじめ多数の伽藍があって非常に充実した内…
今回は長野県阿智村の神坂神社(みさか-)と廣拯院(こうじょういん)について。 神坂神社 所在地:〒395-0304長野県下伊那郡阿智村智里3577(地図) 駐車場:30台 神坂神社(みさか-)は阿智村の山間を通る旧東山道・神坂峠の近くに鎮座しています。 創建は不明で、…
今回は山梨県北杜市の熱那神社(あつな-)について。 熱那神社は北杜市の郊外の集落に鎮座しています。 延喜式に記載された「神部神社」の論社(式内社の可能性のある神社)であり、本殿もそれに相応しい規模のものとなっています。また、境内の雰囲気もきわめて…
今回は長野県小海町千代里宮上(ちよさと みやうえ)の諏訪神社(すわ-)について。 諏訪神社(千代里宮上)は小海町の山間に鎮座しています。 本殿は江戸末期のもので歴史は浅いですが、立川流の宮大工の手によるもののため各所に彫刻が配置されており、派手な造…
今回は長野県生坂村の五社宮(ごしゃぐう)について。 五社宮は松本-長野間を結ぶ国道19号の沿線にある集落に鎮座しています。 境内や社殿などはいずれも標準的な規模で、拝殿では立川流の彫刻を見ることができます。そして本殿は五間社というめずらしい様式に…
今回は長野県立科町茂田井(もたい)の諏訪神社(すわ-)について。 諏訪神社(茂田井)は、中山道の沿線にある「茂田井 間の宿」(もたい あいのしゅく)の端に鎮座しています。 茂田井は中山道の六十九次には入っていない非公式の宿場(休憩所)でしたが旅人の往来で…
今回は長野県立科町の蓼科神社(たてしな-)と光徳寺(こうとくじ)ついて。 蓼科神社里宮と光徳寺は蓼科町役場の南、県道40号の沿線に鎮座しています。 蓼科神社は式内社ではないようですが創建は平安以前にさかのぼる古社(式外社という)です。 隣接する光徳寺…
今回は長野県長和町の松尾神社(まつお-)について。 松尾神社は旧中山道・笠取峠の東側の集落に鎮座しています。 本殿は江戸末期に立川流の宮大工によって造られた三間社で、この近辺の神社の中では大規模な部類に入ります。ほか、境内社も多数あり、社地は決…
今回は長野県長和町古町(ふるまち)の諏訪神社(すわ-)について。 諏訪神社(古町)は国道152号線沿いの長和町役場の北にある集落に鎮座しています。 社殿は当町出身の宮大工による立川流の本殿を見ることができます。また、境内には正八幡宮という摂社(?)があり…
今回は長野県辰野町の矢彦神社(やひこ-)について。 矢彦神社は辰野町の国道153号線(遠州街道)沿いに、小野神社とともに並んで鎮座しています。 矢彦神社と小野神社は北小野(塩尻市)の集落の中にあり、社叢も共有しています。しかし矢彦神社は南小野(辰野町)…
今回も静岡県静岡市の静岡浅間神社について。 その1では、総門について述べました。 当記事では、楼門や南回廊、北回廊などについて述べます。 楼門 総門の先には楼門が鎮座しています。 三間一戸、楼門、入母屋、銅瓦葺。 1816年(文化十三年)造営。「神部神…
今回は静岡県静岡市の静岡浅間神社(しずおか せんげん-)について。 静岡浅間神社は静岡市街の中心地に鎮座しています。 当社は神部神社・浅間神社・大歳御祖神社の3社で構成されています。社伝によると神部神社は第10代崇神天皇の時代の創建、大歳御祖神社は第…
今回は山梨県甲府市の穴切大神社(あなぎり だい-)について。 穴切大神社は甲府駅の南側の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。伝説によると古代の甲府盆地は湖で、大国主が湖の南西を開削したことで湖水が流出し、盆地となった場所に蹴裂明神を祀ったのが…
今回は長野県大町市美麻(みあさ)の富士淺間神社(ふじ せんげん-)について。 富士淺間神社は大町市美麻の山間に鎮座しています。 浅間神社(せんげん-/あさま-)は富士信仰の神社なので、諏訪信仰の根強い長野県ではあまり見かけず、ちょっと珍しいです。 本殿…
今回は長野県茅野市ちの横内(ちのよこうち)の達屋酢蔵神社などについて。 大天白社 所在地:〒391-0001長野県茅野市ちの横内(地図) 茅野駅から達屋酢蔵神社へ行く途中には、大天白社(だいてんぱくしゃ)という神社があります。 覆いの中にある本殿は、こけら…
今回は長野県茅野市の田沢稲荷神社(たざわいなり-)について。 田沢稲荷神社は茅野市郊外の集落の中に鎮座しています。 境内には随神門があったり諏訪造の拝殿があったりと、村の産土神にしては豪華で近辺の他社とは一風変わった雰囲気になっています。 現地…
今回は長野県茅野市の惣持院(そうじいん)にある白岩観音堂(しろいわかんのんどう)について。 惣持院は茅野の中心市街地に鎮座しています。 寺院としての規模はさほど大きくはないですが、境内では初代和四郎こと立川和四郎富棟が初めて棟梁をつとめた白岩観…
今回は長野県岡谷市の駒沢諏訪社(こまざわすわしゃ)について。 駒沢諏訪社は岡谷市街から辰野へ向かう国道に面した集落の中に鎮座しています。 境内はちょっと風変わりな構成をしていますが本殿は標準的な流造で、覆い屋の窓から立川流の宮大工の手による本…