甲信寺社宝鑑

甲信地方の寺院・神社建築を語る雑記。

奈良県

【田原本町】本光明寺と春日神社(千代)

今回は奈良県田原本町千代(ちしろ)の本光明寺と春日神社について。 本光明寺 所在地:〒636-0246奈良県磯城郡田原本町千代1154(地図) 本光明寺(ほんこうみょうじ)は町中央部の住宅地に鎮座する真言律宗の寺院です。山号は無量山。 創建は不明。勝楽寺という…

【田原本町】多坐弥志理都比古神社(多神社)

今回は奈良県田原本町の多坐弥志理都比古神社(おおにます みしりつひこ-)について。 多坐弥志理都比古神社は町西部の田園地帯に鎮座しています。通称は多神社。 創建は不明。文献上の初出は奈良時代で、正倉院文書に「太神社」として納税の記録があるようで…

【田原本町】村屋坐弥冨都比売神社(村屋神社)

今回は奈良県田原本町の村屋坐弥冨都比売神社(むらやにいます みふつひめ-)について。 村屋坐弥冨都比売神社は町東部の川沿いに鎮座しています。通称は村屋神社。 創建は不明。文献上の初出は『日本書紀』で、673年の壬申の乱の折、当社の神主が神託による献…

【田原本町】池坐朝霧黄幡比賣神社(池神社)

今回は奈良県田原本町の池坐朝霧黄幡比賣神社(いけにます あさぎりきはたひめ-)について。 池坐朝霧黄幡比賣神社は町東部の法貴寺地区の住宅地に鎮座しています。通称は池神社。 創建は不明。社伝によると、推古天皇の時代に法貴寺という寺院の鎮守として創…

【田原本町】鏡作坐天照御魂神社(鏡作神社)

今回は奈良県田原本町の鏡作坐天照御魂神社(かがみつくりにいます あまてるみたま-)について。 鏡作坐天照御魂神社は町東部の住宅地に鎮座しています。通称は鏡作神社。 創建は紀元前の10代・崇神天皇の時代とされます。三種の神器のひとつである八咫鏡が伊勢…

【桜井市】春日神社(脇本)

今回は奈良県桜井市脇本(わきもと)の春日神社(かすが-)について。 春日神社は市東部の国道165号沿線の集落に鎮座しています。 創建は不明。社名から推察するに、春日大社から勧請されたものと思われます。沿革についても不明で、現在の本殿が江戸初期のもの…

【桜井市】白山神社(黒崎)

今回は奈良県桜井市黒崎(くろざき)の白山神社(はくさん-)について。 白山神社は市東部の国道165号沿線に鎮座しています。別名(正式名称?)は白山比咩神社(しらやまひめ-)。 創建は不明。伝承(境内案内板)によると、21代・雄略天皇が泊瀬朝倉宮(はつせ あさくら…

【桜井市】與喜天満神社と素戔雄神社

今回は奈良県桜井市の與喜天満神社と素戔雄神社について。 與喜天満神社 所在地:〒633-0112奈良県桜井市初瀬14(地図) 與喜天満神社(よき てんまん-)は長谷寺の門前の山際に鎮座しています。 創建は社伝によれば946年とのこと。その後の沿革は不明ですが、当…

【桜井市】長谷寺 その3(五重塔、奥の院、本坊など)

今回も奈良県桜井市の長谷寺について。 その1では仁王門、登廊、鐘楼について、 その2では三百余社、三社権現、本堂について述べました。 当記事では五重塔、奥の院、本坊などについて述べます。 弘法大師御影堂 本堂の裏手から先へ進むと、弘法大師御影堂(…

【桜井市】長谷寺 その2(三百余社、三社権現、本堂)

今回も奈良県桜井市の長谷寺について。 その1では仁王門、登廊、鐘楼について述べました。 当記事では三百余社、三社権現、本堂について述べます。 三百余社 登廊と本堂のあいだの狭い空間には、境内社の三百余社が東向きに鎮座しています。 三百余社は一間…

【桜井市】長谷寺 その1(仁王門、登廊、鐘楼)

今回は奈良県桜井市の長谷寺(はせでら)について。 長谷寺は山間の門前町の奥に鎮座している真言宗豊山派の総本山です。山号は豊山(豐山)。 創建は奈良時代初期とされますが、詳細は不明。平安期には確立されており、『源氏物語』などにも登場します。もとは…