室町前期
今回も岐阜県多治見市の永保寺について。 前編では庭園と観音堂について述べました。 後編の当記事では開山堂とその他の伽藍について解説していきます。 開山堂 観音堂の前の池を迂回して境内の西の端へ進むと、その奥には開山堂(国宝)が鎮座しています。 正…
今回は長野県千曲市の智識寺(ちしきじ)について。 智識寺は上山田温泉の南部にある集落に鎮座している真言宗の寺院です。山号は清源山。 奈良時代の開基と伝わる古刹で、村上氏や真田氏など歴代の領主からあつく庇護を受けていたようです。境内の中心にある…
今回は長野県長野市の葛山落合神社(かつらやま おちあい-)について。 葛山落合神社は長野市郊外の山間の集落に鎮座しています。 本殿は室町時代の造営で重要文化財、摂社・諏訪社も室町時代の造営で県宝に指定されており、充実した内容となっています。また、…
今回は山梨県南部町の最恩寺(さいおんじ)について。 最恩寺は山梨県の南端・南部町の、富士川支流の沿岸に鎮座している臨済宗の寺院です。山号は「福士山」。 小規模な境内の中央に重要文化財の仏殿だけがある非常にシンプルな内容。仏殿も規模の小さいもので…
今回は愛知県瀬戸市の定光寺(じょうこうじ)について。 定光寺は瀬戸市の山間に鎮座する臨済宗の寺院です。山号は応夢山。 境内の中央に建つ本堂は典型的な禅宗様建築で、重要文化財に指定されています。 また、後編にて述べますが本堂の裏手には源敬公廟とい…
今回は岐阜県高山市の飛騨国分寺について。 飛騨国分寺は高山の市街地の中心部に鎮座しており、境内はさほど大きくないものの、飛騨地方で唯一の三重塔や重要文化財の本堂などなど、見どころの多い内容となっています。 文化的・歴史的な価値は本堂のほうが上…
今回は山梨県山梨市の清白寺(せいはくじ)について。 清白寺は笛吹川南岸の農園地帯に鎮座する臨済宗の寺院です。山号は海涌山。 創建は、1333年(正慶二年)または1351年(観応二年)とされます。『甲斐国志』(1814年成立)によると、足利尊氏によって開かれたと…
今回も山梨県山梨市の大井俣窪八幡神社について。 その1では鳥居、神門、比咩三神、鐘楼について、 その2では高良神社、武内大神、若宮八幡神社について述べました。 当記事では窪八幡神社の拝殿および本殿について述べます。 窪八幡神社拝殿 境内の中心部に…
今回は長野県松本市の筑摩神社(つかま-)について。 筑摩神社は松本市街を流れる薄川の南岸に鎮座しています。 創建は不明。遅くとも平安時代には成立していたようです。伝承によると794年、坂上田村麻呂が石清水八幡宮から勧請したのがはじまりとのこと。 平…