甲信寺社宝鑑

甲信地方の寺院・神社建築を語る雑記。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

【市川三郷町】弓削神社

今回は山梨県市川三郷町の弓削神社(ゆげ-)について。 弓削神社は町中央部の住宅地に鎮座しています。別名は二之宮(甲斐国ではなく市川三郷の二の宮という意味)。 創建は不明。延喜式内社に比定されています。ヤマトタケルが東征の帰途に酒折宮(甲府市)に立ち…

【富士川町】諏訪神社(高下)

今回は山梨県富士川町高下(たかおり)の諏訪神社(すわ-)について。 諏訪神社は富士川町の山間の集落に鎮座しています。別名は姫宮神社(ひめみや-)。 創建は不明。当地区の氏神のようです。 本殿は覆い屋に収められていて、各所の羽目には伊豆の工匠の手掛けた…

【富士川町】飛川神社

今回は山梨県富士川町の飛川神社(ひかわ-)について。 飛川神社は最勝寺地区の田園地帯に鎮座しています。 創建は不明。山梨県神社庁によると当地区の鎮守。 境内は小規模ですが、覆い屋に収められた本殿には大量の彫刻が配されており、峡南地域の神社本殿の…

【南アルプス市】八王子社(落合)

今回は山梨県南アルプス市落合(おちあい)の八王子社(はちおうじしゃ)について。 八王子社は市南部の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。社伝によると鎌倉期には弘安の役(2度目の元寇)の戦勝祈願を行ったとのこと。室町後期には武田信虎が刀剣を奉納してい…

【南アルプス市】神部神社(下宮地)

今回は山梨県南アルプス市下宮地(しもみやじ)の神部神社(かんべ-)について。 神部神社は南アルプス市の住宅地に鎮座しています。 創建は社伝によると垂仁天皇(11代天皇)の時代、大和国の三輪神社(奈良県桜井市の大神神社のこと)を勧請したのが由来とのこと。…

【南アルプス市】浅間神社(江原)

今回は山梨県南アルプス市江原(えばら)の浅間神社(せんげん-)について。 浅間神社は南アルプス市の住宅地に鎮座しています。 創建は社伝によると景行天皇(12代天皇)の時代とされています。案内板によると1504年(文亀四年)再建の棟札があり、室町期にはすでに…

【南アルプス市】八幡神社(藤田)

今回は山梨県南アルプス市藤田(とうだ)の八幡神社(はちまん-)について。 八幡神社は南アルプス市の住宅地に鎮座しています。 創建は境内案内板によると天長年間(824-833)に宇佐神宮から勧請され、鎌倉初期に加賀美遠光によって社殿が建立されたとのこと。そ…

【韮崎市】藤武神社

今回は山梨県韮崎市の藤武神社(ふじたけ-)について。 藤武神社は市北部の丘陵、新府城の跡地に鎮座しています。 創建は不明。山梨県神社庁によると徳川家康の命で再建されたとのこと。 社名は藤井庄と武田庄を見下ろせる丘にあることが由来とされます。別名…

【甲府市】武田神社

今回は山梨県甲府市の武田神社(たけだ-)について。 武田神社は甲府市街の北端に鎮座しています。 創建は1919年(大正八年)。武田氏の本拠地だった躑躅ヶ崎館の跡地が境内となっていて、武田信玄が祭神として祀られています。 社殿は大正時代の創建当初のもの…

【甲州市】恵林寺

今回は山梨県甲州市の恵林寺(えりんじ)について。 恵林寺は市の北部の住宅地に鎮座している臨済宗妙心寺派の寺院です。山号は乾徳山。 創建は1330年で、甲斐国守護・二階堂貞藤が夢窓疎石を当地に招いて開山しました。戦国期に武田氏の菩提寺として再興されて…

【甲州市】大善寺

今回は山梨県甲州市の大善寺(だいぜんじ)について。 大善寺は市の南東部の国道沿いに鎮座している真言宗智山派の寺院です。山号は柏尾山。別名はぶどう寺。 創建は寺伝によると718年。奈良時代に隆盛をきわめたようですが、平安期の火災で境内伽藍を焼失し、…

【立科町】津金寺

今回は長野県立科町の津金寺(つがねじ)について。 津金寺は旧中山道の沿線に鎮座している天台宗の寺院です。山号は慧日山。 創建は702年とされ、行基が戸隠権現の霊験を受けて聖観音を安置したのが始まりと伝えられています。鎌倉期には学問所として知られ、…