今回は山梨県山梨市の差出磯大嶽山神社(さしでのいそ だいたけさん-)について。
山梨市を流れる笛吹川(ふえふきがわ)には、岩山が川に突き出したような地形になった個所があり、その景色は「差出の磯」という景勝地として古くから歌人に親しまれてきました。差出磯大嶽神社は、その岩山の上に立っています。
また、境内からは川の景色だけでなく甲府盆地一帯を見渡すことができ、天気によっては富士山を望むこともできます。
現地情報
所在地 | 〒405-0042山梨県山梨市南1376-1(地図) |
アクセス | 山梨市駅から徒歩20分 勝沼ICから車で20分 |
駐車場 | 50台(無料) |
営業時間 | 随時 |
入場料 | 無料 |
社務所 | あり(要予約) |
公式サイト | 展望の社 差出磯大嶽山神社(さしでのいそだいたけさんじんじゃ) |
所要時間 | 15分程度 |
境内
参道
境内の入口。こちらは川沿いのほうから入る参道。今回はここから坂道を登っていきます。
なお、国道140号線沿いのほうから入っていけば車で山を登れる上、広い駐車場があります。
参道は、こんな感じの石段を5分ほど登ります。
山(というより岡に近い?)の頂上近くに来ると、社殿があります。
社殿
手水舎。山の上ですがしっかりと水が出ています。
手水の鉢には、夏らしくアジサイの花が浮かんでいます。インスタ映え(たぶんもう死語かも)しそう。
神楽殿は瓦葺の入母屋。
そしてこちらの鳥居の奥に見えるのが拝殿と思しき建物。
境内からの眺望
他に語ることもないので、境内の展望台からの眺望を。写真は甲府方面(南西方向)を見た図。
天気によっては南方に富士山が見えるようですが、あいにくの曇り空で見えず。
川沿いの景色がまるで海辺の磯のような趣なので「差出の磯」という名称で呼ばれ、『古今和歌集』の時代(平安前期)から歌人たちの聖地として数多くの短歌が残されているとのこと。しかし、人の手によって岸が固められ、しかも堤防道路が開通して車が通行しており、率直に言ってあまり風流な趣はありません。詩歌に詠まれた往時の面影を見出すのは難しいと思います。
以上、差出磯大嶽山神社でした。
(訪問日2019/07/13)