甲信寺社宝鑑

甲信地方の寺院・神社建築を語る雑記。

【山梨市】誉田別神社と七日子神社

今回は山梨県山梨市の誉田別神社(ほんだわけ-)と七日子神社(ななひこ-)について。

 

誉田別神社

〒405-0003山梨県山梨市(地図)

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目的地に向かって自転車を走らせていると、横丁のような路地にかかる大きい両部鳥居が目に入りました。鳥居の額には「誉田別神社」とあります。誉田別命(ほんだわけみこと)が主祭神なので、八幡宮でしょうか。

 

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鳥居をくぐって数百メートルほど進むと境内。

随神門があります。

 

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拝殿は寄棟のトタン屋根。

 

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本殿は銅葺きの一間社流造(いっけんしゃ ながれづくり)。

梁は二手先に持ち出しされていて、ちょっと縦長で屋根が高い印象を受けます。

向拝の下には獅子の彫刻があり、小さいながらも立派です。

 

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彫刻や蟇股から推測すると、この本殿は江戸時代以降のものだと思います。

 

なお、案内板を見てもこの本殿についての記述はありませんでした。しかし神社の創建は古く、清和天皇の時代、つまり平安初期にまで遡るようです。また、武田氏からの信仰も篤かったとのこと。

 

以上、誉田別神社でした。

 

七日子神社

〒405-0007山梨県山梨市七日市場1068(地図)

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七日子神社の入口。

独特な社名ですが、信号機の上のプレートに「七日子神社前」とあり、そこに併記されたローマ字表記のおかげで「ななひこ-」と読むのだと分かりました。

 

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鳥居をくぐって境内を進むと、拝殿(中央)と手水舎(右)がありました。

拝殿の中心と参道の中心が一致せず、ずれています。

 

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拝殿の前にあった小児寿福石という石。

生まれて間もない子供の健康を祈るもののようですが、手前の石に小銭や梅(?)が置かれていて、今でも地域の人から信仰されているみたいです。

 

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拝殿の軒下。

梁や天井板が軒下まで突き出ています。

 

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本殿は銅葺きの一間社流造(いっけんしゃ ながれづくり)。

 

以上、七日子神社でした。

(訪問日2019/04/27)