世をひねる

甲信地方の寺院・神社建築を語る雑記。

【寺社の基礎知識】寺社建築用語集 さ行

この記事では、当ブログに頻出する寺社建築用語について簡単に説明いたします。

 

行別: / / / た・な / / ま・や・ら・わ

 

 

三間社 さんけんしゃ/さんげんやしろ

母屋の横幅が4本の柱で構成されており、柱間が3つある社殿のこと。ここで言う“間”(けん)は長さの単位ではなく、柱間の数を指していることに留意されたい。

“三間社OO造”といったふうに社殿の規模と様式を表現する。

 

蔀 しとみ

はね上げるようにして開き、上から吊り金具で止められるようになっている建具のこと。格子状になっているものが多数だが、格子でなくても蔀と呼んで良い。

鴟尾 しび

f:id:hineriman:20190614121333j:plain

寺院の屋根の両端に置かれる飾り。訓読みすると“とびのお”で、魚をかたどったものとされる。また、沓形(くつがた)とも呼ばれる。

瓦とともに日本に伝来し、火除けのまじないとして使われた。

重要文化財 じゅうようぶんかざい

歴史的・文化的に価値が高いと見なされ、文化財保護法に基づいて文部科学省から指定を受けたもの。“重文”と略されることがある。

なお、旧国宝のうち新国宝(現在の国宝)に指定されなかったものは全て重要文化財に指定されているが、格下げされたわけではないことに留意されたい。

撞木造 しゅもくづくり

f:id:hineriman:20190614121249j:plain

妻入の建物と平入の建物が一体化し、大棟がT字になっている建築様式のこと。撞木とは、鐘を叩くための槌(ハンマー)のこと。

善光寺(長野市)が代表的。

参考:善光寺本堂を徹底解説

神仏習合 しんぶつしゅうごう

日本土着の神道と、大陸から伝来した仏教が融合した状態のこと。神仏混淆とも言う。

明治時代に神仏分離礼が出されるまで、日本では神道と仏教が混在し、両者は線引きされていなかった。

現在では神仏習合の名残として、神宮寺という社名・地名があったり、寺院の境内に神社があったり、神社だが鐘つき堂や仁王門や仏塔が残っている例がある。

神明造 しんめいづくり

f:id:hineriman:20190614121312j:plain

神社の建築様式のひとつで、最も原始的な様式とされる。伊勢神宮や熱田神宮が代表的。

直線的な形状の屋根、破風板と一体化した千木、壁の外に設けられた棟持柱が主な特徴。

参考:神明造 カテゴリーの記事一覧

 

縋破風 すがるはふ

f:id:hineriman:20191019200849j:plain

屋根から突き出した向拝の軒の側面に設けられる片持ちの破風のこと。

住吉造 すみよしづくり

神社の建築様式のひとつ。妻入の切妻で破風は直線的。間口2間、奥行き4間で内部は外陣と内陣に区切られている。

住吉大社本殿(大阪市)が著名で、その他の例は少ない。

諏訪造 すわづくり

f:id:hineriman:20190606123428j:plain

中央に拝殿、その両脇に片拝殿が並んだ様式のこと。

諏訪大社をはじめ、諏訪地域の近辺でのみ見られる。

参考:諏訪造 カテゴリーの記事一覧

 

禅宗様 ぜんしゅうよう

f:id:hineriman:20190513120545j:plain

鎌倉時代中期に伝来した建築様式。大仏様とともに鎌倉新様式の1つとされる。唐様(からよう)とも言う。それまでの既存の様式(和様)にはない独特の意匠が数多く存在する。

禅宗でない寺院や、神社建築にも禅宗様建築の意匠が使われることが珍しくない。

甲信地方では安楽寺八角三重塔清白寺仏殿が代表的。

参考:禅宗様建築 カテゴリーの記事一覧

 

外削ぎ そとそぎ

神社の屋根にある千木のうち、先端が垂直に削られたもののこと。また、そのような削り方のことを指して外削ぎと言う。男千木と呼ばれることもある。

参考:鰹木(かつおぎ)と千木(ちぎ)

寺社索引

山梨県

長野県

その他の都道府県

用語集

・用語集 ( / / / た・な / / ま・や・ら・わ)

寺社の基礎知識

その他コンテンツ

近現代の建築 ・博物館

自転車(輪行) ・駅そば ・参考書籍

新着記事