甲信寺社宝鑑

甲信地方の寺院・神社建築を語る雑記。

神明造

【京都市】日向大神宮

今回は京都府京都市の日向大神宮(ひむかい だいじんぐう)について。 日向大神宮は京都盆地の東端の山際に鎮座しています。 創建は社伝によると顕宗天皇(450-487)の時代で、勅命により日向国の高千穂から勧請された神を祀ったのが始まりとのこと。飛鳥時代に…

【京都市】斉明神社

今回は京都府京都市の斉明神社(さいめい-)について。 斉明神社(斎明神社)は嵯峨地区の南東の住宅地に鎮座しています。別名は神明神社(しんめい-)。 創建は不明。当地はかつて天竜寺塔頭の慈済院(1363年開基)があった場所で、当社はその鎮守社でした。1470年…

【千曲市】波閇科神社

今回は長野県千曲市の波閇科神社(はべしな-)について。 波閇科神社は上山田温泉の南部の山際に鎮座しています。 更級郡(さらしなぐん)に11社ある延喜式内社の1つと比定される古社。ヤマトタケルがこの近くの峠にアマテラスを勧請したという伝説があり、江戸…

【豊田市】猿投神社

今回は愛知県豊田市の猿投神社(さなげ-)について。 猿投神社は豊田市北部の山際に鎮座しています。 延喜式にも記載がある古社で、三河国(愛知県東部)の三宮でもあり、県内でも非常に高い格式を持った神社です。社殿はせいぜい江戸期のものと思われますが、独…

【相模原市】石楯尾神社(名倉権現)

今回は神奈川県相模原市緑区名倉(なぐら)の石楯尾神社(いわたておの-)について。 石楯尾神社(名倉権現)は相模川南岸の山間に鎮座しています。 別名は名倉権現。相模国には13の式内社があり、市内には同名の論社が複数ありますが、地形的にこの石楯尾神社が本…

【麻績村】麻績神明宮

今回は長野県麻績村の麻績神明宮(おみ しんめいぐう)について。 麻績神明宮は麻績村の盆地の山際に鎮座しており、江戸時代に建立された神明造(しんめいづくり)の本殿を鑑賞することができます。 長野県内には神明造の本殿がいくつかありますが、その中でも麻…

【大町市】仁科神明宮

今回は長野県大町市の仁科神明宮(にしなしんめいぐう)について。 仁科神明宮は長野県の北西部、大町市の郊外に鎮座しています。 この地は伊勢神宮に山の幸を献上していた御厨(みくりや)だったため、仁科神明宮は伊勢と同じ「神明造」(しんめいづくり)の本殿…