世をひねる

甲信地方(山梨県と長野県)の寺院・神社建築を語る雑記。

【諏訪市】習焼神社 ~小さな境内に見応えある社殿~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、諏訪市の習焼神社(ならやき-)について。

 

習焼神社は、諏訪湖から諏訪大社上社本宮へ向かう途中の道沿いに鎮座しています。諏訪大社の系統の神が祀られており、諏訪湖の南岸の一体の総鎮守といったポジションの神社です。

 

 

現地情報

・所在地:

 〒392-0131
 長野県諏訪市真地野4493

・アクセス:

 上諏訪駅または茅野駅から徒歩60分程度

 諏訪ICから県道16号線にて車で10分程度

・駐車場:10台程度

・営業時間:随時

・入場料:無料

・社務所:なし

・滞在時間:10分程度

 

境内

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境内。左が拝殿、右が合併殿(ごうへいでん)です。諏訪大社の系統なので、境内の四囲には御柱が立てられています。

 

合幣殿

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まずは境内の右のほうにある合併殿から見ていきましょう。こちらは銅板葺きの流造。垂木を見ても、切妻であることが解ります。本殿ではないので装飾も少なく、質素な印象。

 

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しかし裏側に回ってみると、庇(ひさし)のようなものが。

これは、向拝...? 案内板では“流造り”と解説されていたのですが、これが向拝なら“両流造(りょうながれづくり)”と言うべきではないでしょうか?

神社建築では、本殿以外の社殿はわりと型にとらわれない自由な造りになっているものが多々見受けられますが、両流造りの社殿をこのような場所で見るとは思ってもいなかったので、かなり驚きました。

 

幣拝殿 

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気を取り直して、次は拝殿です。ここの拝殿は“幣拝殿”と言い、拝殿と幣殿が一体になっているようです。こちらは装飾が多く、どちらかといえば派手な印象。屋根は銅葺き。平入の入母屋で、向拝は唐破風。

 

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別アングル。

垂木はもちろん二重(二軒)ですが、向拝の垂木も二重になっており、二軒が2つ連なっているため四重に見えます。垂木の先端は屋根の銅と同じ緑青(ろくしょう)で、統一感があります。

 

本殿

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本殿。合併殿と拝殿がすばらしかったので本殿はどうでもよくなってしまいそうですが、ちゃんと見ていきましょう。

銅板葺の一間社流造(いっけんしゃ ながれづくり)。母屋は円柱、向拝は角柱になっています。

 

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真横から見た写真。蟇股は簡易的な造りですが、母屋の組物が海老虹梁をよけるように組まれているのが面白いです。海老虹梁は垂木に触れるくらいに大きく反り曲がっていて、“海老”という名前で呼ばれる理由がなんとなく解ります。

 

舞屋 

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最後に、こちらは舞屋(まいや)になります。シャッターとガラス窓が少々残念ですが、蟇股や極太の虹梁があります。拝殿とちがって垂木は二重にはなっていません。

 

以上の4件が習焼神社の社殿になります。境内は小さいですが、よく見てみると社殿はどれも立派で、見応えがあります。こういった場所との意外な出会いがマイナー観光地や寺社巡りの醍醐味だと思うのです。

 

以上、習焼神社でした。

(訪問日2019/04/13)

 

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