甲信寺社宝鑑

甲信地方の寺院・神社建築を語る雑記。

【岡谷市】十五社神社(本町)

今回は長野県岡谷市本町(ほんちょう)の十五社神社(じゅうごしゃ-)について。 十五社神社(本町)は岡谷駅を出てすぐの場所に鎮座しています。 本殿は標準的な流造(ながれづくり)となっているのですが、普通の流造にはあまり見られない特徴を観察することができ…

【山形村】清水寺

今回は長野県山形村の清水寺(きよみずでら)について。 清水寺は山形村の山中の非常に深い場所にある真言宗の寺院です。山号は慈眼山。 寺伝によると行基が西暦729年に開基したと伝えられ、もともとこの寺にあった観音像を坂上田村麻呂が京都に移したのが清水…

【松本市】三神社(波田)

今回は長野県松本市波田(はた)の三神社(さん-)について。 三神社は松本市から上高地へ向かう途中の道沿いに鎮座しています。それなりの広さの社叢がうっそうと茂っているので、見逃すことはまずないでしょう。 社殿も広い社叢に見劣りしない内容で、村の鎮守…

【松本市】大宮熱田神社

今回は長野県松本市の大宮熱田神社(おおみや あつた-)について。 大宮熱田神社は市の北西部、旧梓村の集落に鎮座しています。 創建は不明。当初は本神山の山頂に祀られ、水神として崇敬されていたようです。867年(貞観八年)の『日本三代実録』の記事に、「梓…

【松本市】旧開智学校

今回は長野県松本市の旧開智学校(きゅう かいちがっこう)について。 2019年5月17日、文化審議委員会の答申によって松本市の旧開智学校が国宝に指定されることとなりました。学校建築が国宝指定されるのは初。長野県内では10番目の国宝となりました(長野県の…