甲信寺社宝鑑

甲信地方の寺院・神社建築を語る雑記。

【諏訪市】北斗神社

今回は長野県諏訪市の北斗神社(ほくと-)について。

 

現地情報

所在地:〒392-0015長野県諏訪市中州神宮寺1411(地図)

 

境内

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こちらが北斗神社の境内の全景。

北斗神社は山の斜面に建っており、参道のほぼ全てが石段で、途中には一切の平地や休憩場所がありません。

 

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境内の入口。ここから社殿に向けて石段を登っていきます。

看板に書かれているように、石段は200段ほど。

 

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境内は石段ばかりで、特に写真に撮るほどのものはありません。上の写真は参道の途中の景色。

写真中央の雪が積もった山脈は北アルプス、その手前の山地は塩尻峠のあたりです。

 

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社殿が見えてきました。中央が北斗神社、右は蚕玉社。

 

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北斗神社の社殿に到着。写真を撮りつつゆっくり登っても、所要時間はせいぜい5分ちょっとでした。

崩れそうな岩場をコンクリートで固めた感じの場所です。

 

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本殿(?)はおそらく一間社流造(いっけんしゃ ながれづくり)で、正面に軒唐破風(のき からはふ)付き。

私の撮影が下手なせいで見えないですが、垂木や彫刻がしっかりと造り込まれています。この社殿を手がけたのは白鳥弥四郎という宮大工で、上社本宮の幣拝殿を造営した立川和四郎(2代目)に学んだとのこと。

祭神はアメノミナカヌシ(天御中主)。北極星信仰と習合されることが多い神で、そう考えると「北斗」という社名にも納得がいきます。

ただし、この神社の社殿や境内は東のほうを向いています。

 

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最後に、北斗神社の社殿の前から見下ろした諏訪の住宅街。

 

以上、北斗神社でした。

(訪問日2019/04/13)