今回は長野県のマイナー観光地ということで、諏訪市の北斗神社(ほくと-)について。
北斗神社は諏訪大社上社本宮から徒歩5分足らずの距離にあります。
社殿そのものは極めて小規模なのですが、なんといっても境内の様子が尋常ではありません。おそらく、上社前宮の方向から上社本宮へ来た人は、その境内のインパクトに釘付けになることでしょう。
現地情報
・所在地:
・アクセス:
茅野駅から徒歩40分程度
諏訪ICから5分程度
・駐車場:5台程度(無料)
・営業時間:随時
・入場料:無料
・社務所:なし
・滞在時間:15分程度
境内
こちらが北斗神社の境内の全景になります。
おわかりいただけたでしょうか...?
北斗神社は山の斜面に建っており、参道のほぼ全てが石段で、途中には一切の平地や休憩場所がありません。
境内の入口。ここから社殿に向けて石段を登っていきます。
看板に書かれているように、石段は200段ほどあります。また、急斜面なので、運動靴をはいていなかったり体力に不安があったり天気が悪い場合などは、参拝を自重したほうが無難かもしれません。
それと、参道の途中に休憩場所のようなものはありません。途中でばてると石段に座り込むことになります。あまり人気のない神社ですが、他の参拝者の迷惑になるかもしれないのでご注意ください!
境内は石段ばかりで、特に写真に撮るほどのものがないので、参道の途中で見えた景色を。
写真中央の雪が積もった山脈は北アルプス、その手前の山地は塩尻峠のあたりです。
春の晴れた日に参拝すると、こんな感じの景色が見えます。
社殿が見えてきました。中央が北斗神社、右は蚕玉社。
北斗神社の社殿に到着。写真を撮りつつゆっくり登っても、所要時間はせいぜい5分ちょっとでした。
崩れそうな岩場をコンクリートで固めた感じの場所ですが、気にせず参拝しましょう。
本殿(?)はおそらく一間社流造(いっけんしゃ ながれづくり)で、正面に軒唐破風(のき からはふ)付き。
私の撮影が下手なせいで見えないですが、垂木や彫刻がしっかりと造り込まれています。この社殿を手がけたのは白鳥弥四郎という宮大工で、上社本宮の幣拝殿を造営した立川和四郎(2代目)に学んだとのこと。
祭神はアメノミナカヌシ(天御中主)。北極星信仰と習合されることが多い神で、そう考えると「北斗」という社名にも納得がいきます。
ただし、この神社の社殿や境内は東のほうを向いています。
最後に、北斗神社の社殿の前から見下ろした諏訪の住宅街。
境内のインパクトに目が行きがちですが、眺望もまずまずで、小さいながら社殿もよく造り込まれています。上社の周辺を散策する際、天気に恵まれたなら是非とも登ってみて下さい。
以上、北斗神社でした。
(訪問日2019/04/13)