世をひねる

甲信地方(山梨県と長野県)の寺院・神社建築を語る雑記。

【下諏訪町】御作田神社 ~わずか1ヶ月で穂をつける早稲~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、下諏訪町の御作田神社(みさくだ-)について。

 

御作田神社(御作田社)は下社春宮と秋宮の中間、旧中山道の道沿いに鎮座しています。諏訪大社は上社・下社ともに、境内から距離のある場所に摂社末社がぽつんと建っていることが珍しくないですが、この御作田神社もそういった末社の1つです。

 

現地情報

・所在地:

 〒393-0018

 長野県諏訪郡下諏訪町新町下3976

・アクセス:

 下諏訪駅から徒歩15分程度

 岡谷ICから国道20号線で15分程度

・駐車場:なし

・営業時間:随時

・入場料:無料

・社務所:なし

・滞在時間:5分程度

 

境内 

 

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境内の入り口。

街道に面した玉垣の近くでは水が湧いています。触れてみると、風呂のお湯より少しぬるいくらいの温度でした。

案内板には特に何も書いていないですが、コップが置かれており、ウェブで調べてみても長野県薬剤師会のお墨付きがあるので、飲んでも問題なさそうです。とはいえ、飲む場合は事故責任で。

冷たい湧き水を期待しているとガッカリするかもしれないですが、冷水は腹が内側から冷えてよろしくないので、飲むならこれくらいのぬるま湯のほうが健康的だと思います。

 

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鳥居をくぐって境内にはいると、すぐに小さな社殿があります。

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社殿は、小規模な一間社流造(いっけんしゃ ながれづくり)。屋根は銅板葺、垂木は一軒、柱は角柱。かなり簡略化された造りをしています。

案内板によると諏訪大社下社の末社というあつかいなので、独立した神社ではありません。

 

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社殿の向かって右側には、この神社の名前の由来になったと思われる斉田(さいでん)があります。訪問時はまだ5月だったので田はまだ水が張られておらず、ぺんぺん草(ナズナのこと)などの雑草が茂っていました。

毎年6月末日に「御田植神事」なるお祭りが行われるようで、そこで植えられた苗は、約1ヶ月後の8月1日には稲穂をつけ、下社に奉納されるようです。これは、「下社七不思議」の1つとのこと。

稲は、品種によっては生育の早さがちがうものもありますが、1ヶ月で穂をつけるのは非常に早いです。

いちおうの参考までに書いておくと、甲信地方の田植えは6月初頭あたり、稲刈りは10月上旬あたりが一般的です。

 

小さな神社なので記事も短くなりましたが、以上が御作田神社の境内です。

先述のとおり御作田神社は旧中山道の道沿いにあり、この道は春宮と秋宮の最短ルートになるので、下社の近辺を散策する際に寄り道してみると良いでしょう。

また、すぐ近くには伏見屋邸や一里塚など旧中山道の遺構もあり、往事の街道のおもかげを偲ぶのも一興かと思います。

 

以上、御作田神社でした。

(訪問日2019/05/18)

 

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