世をひねる

甲信地方(山梨県と長野県)の寺院・神社建築を語る雑記。

【諏訪市】千鹿頭神社と蓼宮神社

今回は長野県のマイナー観光地ということで、2つの神社を紹介していきます。

諏訪大社は湖のすぐ近くにありそうな気がするかもしれないですが、意外と距離があり、諏訪湖から諏訪大社上社を目指して移動するとけっこう離れていることに驚くでしょう。

千鹿頭神社(ちかとう-)と蓼宮神社(たでみや-)は、諏訪湖の西岸から上社へ向かう途中にある村社クラスの神社で、もちろん両社とも諏訪大社の系列に属します。

 

 

千鹿頭神社

現地情報

所在地 〒392-001長野県諏訪市大字豊田字宮垣3903(地図)
アクセス

上諏訪駅から徒歩1時間

諏訪ICから車で15分

駐車場 なし
営業時間 随時
入場料 無料
社務所 なし
公式サイト なし
所要時間 10分程度

 

境内

千鹿頭(ちかとう)という変わった名前ですが、この近辺では同名の神社が幾つか存在し、私の知る範囲では松本市と茅野市にもあります。あと、茅野市の御座石神社にはヌナカワ(タケミナカタの母)が鹿に乗って諏訪に入ったという伝説もあったり、同市には御射鹿池(みしゃかいけ)という池があったりします。他にも、諏訪大社上社には鹿の生首を75個も捧げる祭りがあったりと、理由は解りませんが、諏訪大社と鹿は何かと関係が深いみたいです。

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石の鳥居をくぐると門のようなものが。たぶん昔は境内の周囲が塀や垣根で囲まれていたのでしょう。

しかし囲いがなくなってしまっているので、この門は用をなさない代物に成り下がっています。一種のトマソンです。カテゴリ分けするなら、“無用門”あるいは“純粋門”、といったところでしょうか。

 

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境内の全景。拝殿と本殿の四囲には、御柱が立っています。太くて立派な柱で、上社の御柱にも見劣りしません。

 

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拝殿。銅板葺きの切妻(平入)で、向拝付き。この近辺の神社拝殿にしては珍しく、とくにこれといった彫刻の類は見られません。

 

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見えづらいですが本殿。銅板葺きの一間社流造(いっけんしゃ ながれづくり)。正面に千鳥破風。

 

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鬼瓦には上社の紋、梶の葉(諏訪梶)があります。梁や蟇股のあたりもよく観察したかったのですが、残念ながら隙間のない塀に遮られて見えず。これでは解説のしようがありません...

 

以上、千鹿頭神社でした。

 

蓼宮神社

現地情報

所在地 〒392-0131長野県諏訪市湖南北真志野7230(地図)
アクセス

上諏訪駅から徒歩1時間

諏訪ICから車で15分

駐車場 なし
営業時間 随時
入場料 無料
社務所 なし
公式サイト なし
所要時間 10分程度

 

境内

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境内の入口にはこんな石碑が。“秋葉大権現”...なぜこんな形の石を立てようと思った...?

 

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境内は山の斜面にあり、数十段の階段を上った先に拝殿と本殿があります。

 

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狛犬。角が生えている?

 

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拝殿は銅板葺の切妻(平入)。向唐破風(むこう からはふ)の向拝が印象的。

波(あるいは雲?)の意匠が彫られた虹梁は二重に持出しされています。梁の上では大瓶束(たいへいづか)と思しき束が唐破風の軒下を受けています。

雷紋(ラーメンの丼によく使われる模様のこと)で縁取られた扁額の字は「蓼宮」。

 

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見下ろすと拝殿に通じる回廊みたいなものがありました。とはいえ入って良さそうな雰囲気でなかった上、回廊の先は民家のようなので、侵入は自重しました。

 

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側面からみた拝殿。

側面も、梁には波のような意匠があります。また、梁の上の束の両脇には、雲のような意匠の笈形(おいがた)が添えられています。

屋根を見ると中央部分だけ棟が高くなっていて、正面側は向拝として伸ばしている変わった構造です。

 

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拝殿と山の斜面に挟まれた狭い空間にあるのが本殿。銅板葺きの一間社流造(いっけんしゃ ながれづくり)。先述の千鹿頭神社みたいに塀に遮られてよく見えず。

 

以上、蓼宮神社でした。

(訪問日2019/04/13)