世をひねる

甲信地方(山梨県と長野県)の寺院・神社建築を語る雑記。

【松崎町】雲見浅間神社と烏帽子山 ~富士山をほめてはいけない神社~

 当ブログ初の観光記事。初回に紹介するのは、静岡県松崎町雲見浅間神社(くもみせんげんじんじゃ)です。

 

雲見浅間神社が鎮座する場所は、伊豆半島の西側、駿河湾に面する海岸に立つ烏帽子山(えぼしやま)という岩山です。

つまり、参拝はちょっとした登山になります。

参拝路は急な石段が400段以上あるうえに、滑落・転落するおそれのある箇所がところどころあるので、体力的に不安な方や運動靴でない方の参拝は自重すべきでしょう。

あと、雨や強風の日の参拝も危険なので止めましょう。


愛車のカーナビでは名前を入力してもヒットせず、雲見温泉を目印にして行きました。

雲見温泉よりちょっと北側、国道136号の道沿いなので割とわかりやすいと思います。

 

駐車場は5~10台くらいの広さ、参拝者は無料で利用できます。

所要時間は往復40分くらい。参拝路は険しいので、動きやすい服装で行きましょう。

幸いにも私が訪問した日は晴天で風も穏やかでした。平日の午後だったためか駐車場の先客は1台だけ。車をとめて鳥居をくぐると案内板があります。

 

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鳥居から中の宮までは石段が約450段。中の宮から本殿までは山道になるようです。

「ロッククライミング禁止」とのことですが、仮に許可されていたとしても私はやりたくないよ...

 

鳥居をくぐると灯籠が並んだ石段が続きます

 

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拝殿に到着しました。

この神社はもともと女人禁制で、女性はここより先に行ってはいけないという決まりがあったらしいです。

 

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拝殿の脇を過ぎると、更に石段があります。長すぎて1枚の写真には収まりません。というか、見上げても先が見えないほど長い... この石段を見ただけで諦めてしまう人も居るかも。

なお、参拝者用に竹の杖が置かれているので、体力に自身がある人でも借りて行くといいでしょう。

 

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石段の途中。ただでさえ勾配がきついのに、ここにきて更に急になり、追い込みを掛けてきます。こんな鬼畜な石段、初めて見た...

とはいえ、ここまで来ると石段の終わりが見えてきます。どうにか登り切りましたが、日頃の運動不足のせいでゼエゼエです。

 

さて、この神社はここからがお楽しみ(?)です。

 

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上の写真は参道です。念を押してもう一度言っておきますが、参道です。木の根や石を越えて進んで行きます。

 

途中、「相思の根」なるものがありました。どういった言われがある代物なのかは謎ですが、2つの根が寄り添うように這っているのが由来なのでしょう。たぶん。

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ですが、この「相思の根」を追ってみると、途中で2つに別れています。あるいは、死別の暗示だと解釈できなくもない? 「人間、死ぬときは独り」とはよく言ったものです(適当)。

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出鱈目な考察はこの辺にして進みます。この崖をつたって。

この参拝路で最大の難所がここです。狭いところでは幅1m未満。足を滑らせたり踏み外したりしたら大怪我は必至です。幸い、崖の道を行くのは数メートルだけなので、焦らずにささっと通り過ぎてしまいましょう。

 

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崖際を過ぎて石段が見えれば、本殿まであと一息。

本殿は岩場の狭いスペースの上に建っているので、全体図が撮れず、敢えなくこんな寄った構図の写真になりました。

 

本殿の脇へ行くと、更に石段が。ここを登ると烏帽子山の頂上です。頂上は三方が断崖で、遮るものがなく風が強いため、転落注意です。

 

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写真は頂上から見下ろした本殿。

頂上は1畳足らずの広さで、定員は3人くらい。いちおうの柵は設置されていますが、腰くらいの高さしかありません。くれぐれも乗り出したりしないように。

 

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北側(堂ヶ島方面)は遠くに富士山が見えます。この日は曇り気味な一日だったせいか、富士山はだいぶかすんでいます。もっと天気のいい日に来ればきれいに見えたことでしょう。

ただし、雲見浅間神社の神は富士山の神と仲が悪いのだとか。伝説では、ここで富士山を褒めるようなことを言うと、海に転落する羽目に遭うそうです... ちなみに、烏帽子山の山頂は海抜164mあります。落ちたら死ねます。

 

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南側は、千貫門ビーチでしょうか。荒々しい崖を白波が洗っています。海が透き通っていて綺麗なのですが、波を見ていたらめまいがしてきた...

ふらついた弾みで転落したらどうしよう、と思うと脚が震えて立っていられなくなって、その場にへたりこみ、這って本殿まで降りました。そういえば私、高いところ苦手だった...

 

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ちなみに、こちらが烏帽子山の遠景になります。この頂上に登ったわけです。どうりで険しいわけだ...

 

以上、雲見浅間神社烏帽子岩でした。

(訪問日2019/02/01)