世をひねる

甲信地方(山梨県と長野県)の寺院・神社建築を語る雑記。

【佐久市】佐久八幡神社(蓬田) ~豪華な楼門の立つ八幡宮~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、佐久市蓬田の佐久八幡神社(さくはちまん-)について。

 

佐久八幡神社は佐久市郊外の仲仙道沿いにある宿場町・八幡宿に鎮座しています。

境内には、彫刻で満たされた派手な楼門と本殿のほか、国重文に指定された境内社もあり、非常に充実した見ごたえあふれる内容になっています。

しかし、今回は縁日があることを知らずに訪問してしまったため、境内の社殿をあっさりめに紹介するだけの内容と相成りました... ご了承願います。

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【寺社の基礎知識】向拝と母屋(身舎)

今回は寺社の基礎知識ということで、仏堂・社殿を構成する要素である向拝と母屋について。

 

寺社建築を語るうえで必須といって過言でない用語が向拝(こうはい)母屋(もや)。これを理解できていないと、寺社建築を正しく読み解くことは難しいです。

あまり聞きなれないワードかと思いますが、重要な用語であるにもかかわらず、向拝と母屋を詳細に解説しているサイトはあまり見受けられません。

そういうわけで今回は向拝と母屋について、両者の役割や外観の違いを述べつつ、寺社建築の楽しみかたを解説していきます。

当記事では神社の向拝と母屋の話題を中心としていますが、寺院の仏堂にも共通する内容になっています。

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【岡谷市】十五社神社(間下) ~狭すぎ&深すぎな境内入口~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、岡谷市間下(ました)の十五社神社(じゅうごしゃ-)について。

 

十五社神社(間下)は、岡谷ICから岡谷駅に向かう県道沿いの目立たない場所に鎮座しています。

諏訪大社の系統であり、近辺には同名の神社が複数ありますが、社殿の規模と古さでは間下の十五社神社が他よりも頭一つ抜き出ています。

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【下諏訪町】諏訪大社下社 秋宮・春宮

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諏訪大社下社(すわたいしゃ しもしゃ)は下諏訪町の中心部に位置する神社です。

諏訪大社は全国に25,000件あるとされる諏訪神社の総本社であり、下社の境内である秋宮(あきみや)・春宮(はるみや)では江戸期の豪壮な社殿が国指定重要文化財に指定されています。

※当ページは諏訪大社下社 秋宮・春宮についての概要と、記事のまとめです。

 

 

秋宮

現地情報 

所在地 〒393-0052長野県諏訪郡下諏訪町5828(地図)
アクセス

下諏訪駅から徒歩15分

岡谷ICから車で15分

駐車場 70台(無料)
営業時間 随時
入場料 無料
社務所 あり
公式サイト 諏訪大社
所要時間 20分
備考 春宮へは徒歩10分程度

 

建築物の情報

社殿

弊拝殿(国重文)、片拝殿(右)(国重文)、片拝殿(左)(国重文)、神楽殿(国重文)、宝殿、子安社、手水舎など

弊拝殿
文化財指定 重要文化財(1983/12/26指定)
年代 1781年(江戸時代)
建築様式 桁行一間、梁間二間、楼造、切妻造、正面軒唐破風付、檜皮葺、左右袖塀附属
片拝殿(右)
文化財指定 重要文化財(1983/12/26指定)
年代 1781年(江戸時代)
建築様式 桁行五間、梁間二間、一重、切妻造、檜皮葺
片拝殿(左)
文化財指定 重要文化財(1983/12/26指定)
年代 1781年(江戸時代)
建築様式 桁行五間、梁間二間、一重、切妻造、檜皮葺
神楽殿
文化財指定 重要文化財(1983/12/26指定)
年代 1835年(江戸時代)
建築様式 桁行五間、梁間三間、一重、T字形切妻造、妻入、銅板葺

当ブログ内の記事

 

春宮

現地情報 

所在地 〒393-0092長野県諏訪郡下諏訪町大門193( 地図)
アクセス

下諏訪駅から徒歩20分

岡谷ICから車で15分

駐車場 40台(無料)
営業時間 随時
入場料 無料
社務所 あり
公式サイト 諏訪大社
所要時間 20分
備考 秋宮へは徒歩10分程度

 

建築物の情報

社殿

弊拝殿(国重文)、片拝殿(右)(国重文)、片拝殿(左)(国重文)、神楽殿、下馬橋、宝殿、筒粥殿、手水舎など

弊拝殿
文化財指定 重要文化財(1983/12/26指定)
年代 1780年(江戸時代)
建築様式 桁行一間、梁間二間、楼造、切妻造、正面軒唐破風付、檜皮葺、左右袖塀附属
片拝殿(右)
文化財指定 重要文化財(1983/12/26指定)
年代 1780年(江戸時代)
建築様式 桁行五間、梁間一間、一重、片流招屋根付、檜皮葺
片拝殿(左)
文化財指定 重要文化財(1983/12/26指定)
年代 1780年(江戸時代)
建築様式 桁行五間、梁間一間、一重、片流招屋根付、檜皮葺

当ブログ内の記事

【岡谷市】駒沢諏訪社 ~裏口が正門? 正面から入れない神社~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、岡谷市の駒沢諏訪社(こまざわすわしゃ)について。

 

駒沢諏訪社は岡谷市街から辰野へ向かう国道に面した集落の中に鎮座しています。

境内はちょっと風変わりな構成をしていますが本殿は標準的な流造で、覆い屋の窓から立川流の宮大工の手による本殿を拝むことができます。

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【下諏訪町】武居恵比須社 ほか ~下諏訪東部の小ネタ特集~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、下諏訪町の武居恵比須社(たけいえびすしゃ)などの小ネタについて。

 

武居恵比須社と若宮神社(わかみや-)は、諏訪大社下社秋宮の裏手に鎮座しています。両者とも小規模な社殿があるだけですが、とくに武居恵比須社の拝殿は彫刻が見事です。

ほか、秋宮から旧甲州街道を少し南下した場所にある津島神社(つしま-)についてもとりあげます。

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【下諏訪町】熊野神社(社) ~春宮の系譜 大隅流の本殿~

今回は長野県の観光地ということで、下諏訪町社(やしろ)の熊野神社(くまの-)について。

 

熊野神社は諏訪大社の下社春宮から西へ1kmほど離れた住宅街の山際に鎮座しています。

本殿は春宮を造営したことで知られる柴宮長左衛門の手によるもので、派手な彫刻で満たされた豪華な本殿を拝むことができます。

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