長野県(中信)
今回は長野県松本市の伊和神社(いわ-)について。 伊和神社は松本市街北部にある惣社(そうざ)という住宅地に鎮座しています。 地名の由来になった惣社(そうしゃ)がこの伊和神社であり、境内入口にあるケヤキの大木からも長い歴史を感じられます。 現地情報 所…
今回は長野県松本市の松本神社と鹽竈神社について。 松本神社 松本神社(まつもと-)は松本城の堀の北側に鎮座しています。 創建は江戸中期の1726年であまり歴史はないですが、松本城主の戸田氏の一族などを祭っており、松本城および松本藩と関わりの深い神社…
今回は長野県生坂村の五社宮(ごしゃぐう)について。 五社宮は松本-長野間を結ぶ国道19号の沿線にある集落に鎮座しています。 境内や社殿などはいずれも標準的な規模で、拝殿では立川流の彫刻を見ることができます。そして本殿は五間社というめずらしい様式に…
今回は長野県生坂村の北陸郷(きたりくごう)と上生坂(かみいくさか)にある2つの日置神社(ひおき-)について。 日置神社(北陸郷) 日置神社(北陸郷)は国道19号線から少し外れた河岸の集落の入口に鎮座しています。 延喜式の式内論社とのことですが、境内や社殿な…
今回は長野県塩尻市の小野神社(おの-)について。 小野神社は塩尻市の国道153号線(遠州街道)沿いに、矢彦神社とともに並んで鎮座しています。 式内社ではないものの信濃国二宮であり、諏訪大社の系統に属します。社殿は、諏訪大社風の拝殿・片拝殿と、長野県宝…
今回は長野県大町市美麻(みあさ)の富士淺間神社(ふじ せんげん-)について。 富士淺間神社は大町市美麻の山間に鎮座しています。 浅間神社(せんげん-/あさま-)は富士信仰の神社なので、諏訪信仰の根強い長野県ではあまり見かけず、ちょっと珍しいです。 本殿…
今回は長野県大町市の千見神明宮(せんみ しんめいぐう)について。 千見神明宮は美麻千見の集落の中に鎮座しています。 境内も社殿もいたって標準的な規模のものですが、江戸時代末期に造られた本殿は規模こそ小さいものの、古式の神明造(しんめいづくり)の特…
今回は長野県池田町の渋田見諏訪神社(しぶたみ すわ-)について。 渋田見諏訪神社は池田町の南部にある住宅地の中に鎮座しています。 若干の手狭さを感じなくもない境内には、この地域にしては大きめな規模の本殿があり、各所に配置された彫刻を楽しむことが…
今回は長野県大町市の仁科神社(にしな-)と阿部神社(あべ-)について。 仁科神社と阿部神社は大町市の北部、木崎湖のほとりの森城跡(仁科城跡)に鎮座しています。 2つの神社の境内が隣接しており、仁科神社では仁科神明宮を意識したと思われる神明造の本殿を、…
今回は長野県大町市の八王子神社(はちおうじ-)について。 八王子神社は大町市の南端、松川村との境界に近い集落の中に鎮座しています。 本殿についてはあまり見ごたえがあるとは言えないですが、境内の雰囲気や社殿の配置については一味ちがった魅力がありま…
今回は長野県松川村の細野神社(ほその-)について。 細野神社は松川村中心部から少し南に行った国道沿いに鎮座しています。 境内や社殿の規模は決して大きくはないものの、信州を代表する流派・大隅流の宮大工が手がけた本殿を鑑賞することができます。 現地情…
今回は長野県安曇野市の穂高(ほたか-)について。 穂高神社本宮(里宮)は安曇野市の中心市街地に鎮座しています。 長野県を代表する神社の1つで、沙田神社(松本市)とともに信濃国三ノ宮として延喜式内社に列する古社です。社殿は新しいもののようですが、本殿…
今回は長野県松川村の大和田神社と鈿女神社について。 大和田神社 大和田神社(おおわだ-)は松川村の北西の集落に鎮座しています。 社殿はいずれも新しいもののようですが、大型の神楽殿は2階建てで、2階へ登れるようになっています。 現地情報 所在地 〒399-…
今回は長野県木曽町の熊野神社(くまの-)について。 熊野神社は信州を代表する名峰・御岳山のふもと、開田高原に鎮座しています。 国道から外れた場所にあって全く目立たない神社ですが、木曽地方では数少ない三間社の本殿があり、彫刻も凝っていて見応えのあ…
今回は長野県松本市の田村堂(たむらどう)と波多神社(はた-)について。 現地情報 所在地 〒390-1401長野県松本市波田4570(地図) アクセス 渕東駅から徒歩10分松本ICから車で20分 駐車場 10台(無料) 営業時間 随時 入場料 無料 社務所 なし 公式サイト なし 所要…
今回は長野県麻績村の麻績神明宮(おみ しんめいぐう)について。 麻績神明宮は麻績村の盆地の山際に鎮座しており、江戸時代に建立された神明造(しんめいづくり)の本殿を鑑賞することができます。 長野県内には神明造の本殿がいくつかありますが、その中でも麻…
今回は長野県筑北村の刈谷沢神明宮(かりやさわ しんめいぐう)について。 刈谷沢神明宮は、国道403号線を折れた先にある集落の奥に鎮座しています。 古来よりこの近辺の地域は伊勢に神饌(農産物や山の幸)を献上していたため、伊勢神宮領の神社にのみ建立が許…
今回は長野県山形村の清水寺(きよみずでら)について。 清水寺は山形村の山中の非常に深い場所にある真言宗の寺院です。山号は慈眼山。 寺伝によると行基が西暦729年に開基したと伝えられ、もともとこの寺にあった観音像を坂上田村麻呂が京都に移したのが清水…
今回は長野県松本市波田(はた)の三神社(さん-)について。 三神社は松本市から上高地へ向かう途中の道沿いに鎮座しています。それなりの広さの社叢がうっそうと茂っているので、見逃すことはまずないでしょう。 社殿も広い社叢に見劣りしない内容で、村の鎮守…
今回は長野県松本市の大宮熱田神社(おおみや あつた-)について。 大宮熱田神社は市の北西部、旧梓村の集落に鎮座しています。 創建は不明。当初は本神山の山頂に祀られ、水神として崇敬されていたようです。867年(貞観八年)の『日本三代実録』の記事に、「梓…
今回は長野県松本市里山辺(さとやまべ)の八坂神社(やさか-)について。 八坂神社は市東部の川沿いの農地に鎮座しています。 創建は不明。伝承によると、1504年(永正元年)に小笠原貞永が井川城を移転する際、当社とその南側を流れる川について言及しているよう…
今回は長野県塩尻市の伊夜彦神社(いやひこ-)について。 伊夜彦神社は平出遺跡の南側の集落に鎮座しています。 創建や沿革は不明。案内板によると、当初は「平出の泉」の水神を祀る神社で、年代は不明ですが弥彦神社(新潟県弥彦村)を勧請して現在の社名に改め…
今回は長野県塩尻市の三嶽神社(みたけ-)について。 三嶽神社は塩尻-辰野間の路線(いわゆる大八回り)と中央本線に挟まれた集落の端に鎮座しています。猿田彦が祀られているため、交通安全の神社として信仰されているようです。 また、目立たないですが春日造…
今回は長野県松本市の神田千鹿頭神社(かんだ ちかとう-)と林千鹿頭神社(はやし ちかとう-)について。 神田千鹿頭神社と林千鹿頭神社は松本市街に面した小山の上に鎮座しています。 境内は、ひとつの敷地にふたつの集落の鎮守社が並立していて、最奥部には2棟…
今回は長野県松本市の須々岐水神社(すすきがわ-)について。 須々岐水神社(須須岐水、薄川とも表記する)は松本城の2kmほど東に鎮座する神社です。「お船祭り」というお祭りに使う山車は長野県宝に指定されていますが、当記事ではいつもどおり境内の社殿の解説…
今回は長野県松本市の瘡守稲荷大明神(かさもり いなり だいみょうじん)と浄林寺(じょうりんじ)について。 現地情報 所在地 〒390-0811長野県松本市中央1-17-11(地図) アクセス 松本駅から徒歩10分松本ICから車で15分 駐車場 なし 営業時間 随時 入場料 無料 …
今回は長野県松本市の沙田神社(いさごだ-)について。 沙田神社は奈良井川の西岸の住宅地に鎮座する信濃国三宮*1です。 創建は不明。社伝によると649年(大化五年)、鷺沢嶽(現在の松本市波田)に勅命で神社が創られたのがはじまりで、平安時代に坂上田村麻呂に…
今回は長野県松本市の渚大神社(なぎさ だい-)について。 渚大神社の鎮座する場所は、国道19号線と158号線が交差する場所のすぐ近くです。それなりに大きい神社なのですが、ほとんどの人が存在に気づくこともなく車で素通りします。かく言う私もその1人で、幾…
長野県教育委員会によると、2020年3月時点での長野県の国宝は全部で10件あります。 2014年に「仮面の女神」が、2019年に「旧開智学校」が国宝に登録され、全10件となりました。内訳は、建造物6件、工芸品1件、絵画1件、考古資料2件です。 ・参考(外部リンク)…
今回は長野県松本市の深志神社(ふかし-)について。 深志神社は松本市街の中心部に鎮座しています。 創建は社伝によると1339年(暦応二年)。小笠原貞宗が戦勝を祝って諏訪明神を当地に勧請したのがはじまりとされます。当初は宮村宮と呼ばれていました。1402年…