甲信寺社宝鑑

甲信地方の寺院・神社建築を語る雑記。

近現代の建築

【堺市】大鳥大社(大鳥神社)

今回は大阪府堺市の大鳥大社(おおとり たいしゃ)について。 大鳥大社は市北西部の住宅地に鎮座している和泉国一宮です。正式名称は大鳥神社。 創建は不明。社伝では、ヤマトタケルの墓から飛んだ白鳥が当地に降りたのが由来。史実的には、当地に住む大鳥連が…

【堺市】家原寺

今回は大阪府堺市の家原寺(えばらじ)について。 家原寺は西区の住宅地に鎮座する行基宗の単立寺院(本山)です。山号は一乗山。 別名・通称は智恵の文殊、ハンカチ寺。以前は落書き寺とも呼ばれたようです。 創建は寺伝によると704年(慶雲元年)、行基が母方の実…

【藤井寺市】道明寺(蓮土山道明寺)

今回は大阪府藤井寺市の道明寺(どうみょうじ)について。 道明寺は道明寺天満宮の西に隣接して鎮座する真言宗御室派の寺院です。山号は蓮土山。 創建は飛鳥時代で、野見宿禰の子孫である土師氏が土師神社(現在の道明寺天満宮)とともに土師寺を創設したのが始…

【河内長野市】観心寺 前編(鎮守堂、恩賜講堂など)

今回は大阪府河内長野市の観心寺(かんしんじ)について。 観心寺は市東部の山中に鎮座する高野山真言宗の遺跡本山です。山号は檜尾山。 創建は不明。寺伝によると701年に役行者が開山し、空海によって北斗七星が祀られたとのこと。実質的な開山は827年(天長四…

【北杜市】津金学校

今回は山梨県北杜市の津金学校(つがねがっこう)について。 津金学校は須玉町の下津金集落にある旧校舎です。 竣工は1875年。県令・藤村紫朗による近代化政策の一環として県内各地に造られた擬洋風校舎(藤村式建築)のひとつです。1912年の台風で損傷を受けまし…

【橿原市】橿原神宮

今回は奈良県橿原市の橿原神宮(かしはら じんぐう)について。 橿原神宮は橿原市街の南側にある畝傍山や神武天皇稜に隣接して鎮座しています。 創建は1890年(明治二十三年)。天皇家の初代・神武天皇とその妃を祀った畝傍橿原宮が前身で、有志の請願を受けた明…

【桜井市】長谷寺 その3(五重塔、奥の院、本坊など)

今回も奈良県桜井市の長谷寺について。 その1では仁王門、登廊、鐘楼について、 その2では三百余社、三社権現、本堂について述べました。 当記事では五重塔、奥の院、本坊などについて述べます。 弘法大師御影堂 本堂の裏手から先へ進むと、弘法大師御影堂(…

【桜井市】長谷寺 その1(仁王門、登廊、鐘楼)

今回は奈良県桜井市の長谷寺(はせでら)について。 長谷寺は山間の門前町の奥に鎮座している真言宗豊山派の総本山です。山号は豊山(豐山)。 創建は奈良時代初期とされますが、詳細は不明。平安期には確立されており、『源氏物語』などにも登場します。もとは…

【鶴岡市】致道博物館(旧西田川郡役所と旧鶴岡警察署庁舎)

今回は山形県鶴岡市の致道博物館(ちどうはくぶつかん)について。 致道博物館は鶴岡市の中心市街にあります。 名前は庄内藩の藩校「致道館」に由来し、致道館や近隣の地方の民俗資料が展示されているほか、山形県を代表する擬洋風建築が敷地内に移設・展示され…

【甲府市】旧睦沢学校校舎(甲府市藤村記念館)

今回は山梨県甲府市の旧睦沢学校校舎(きゅう むつざわがっこう こうしゃ)について。 旧睦沢学校校舎は甲府駅の北口広場に甲府市藤村記念館(こうふし ふじむらきねんかん)として保存・公開されています。 もとは睦沢村にて校舎として使われていた建物であり、2…

【身延町】久遠寺 後編(本堂などの伽藍)

今回も山梨県身延町の久遠寺について。 当記事は本堂などの伽藍についての内容になります。 三門や参道、アクセス情報などについては前編をご参照下さい。 前編:【身延町】久遠寺 ~前編(門と参道)~ 手水舎と鐘楼 斜行エレベーターを降りると本堂の左手に出…

【松本市】旧開智学校 ~国宝になった擬洋風の学校建築~

今回は長野県松本市の旧開智学校(きゅう かいちがっこう)について。 2019年5月17日、文化審議委員会の答申によって松本市の旧開智学校が国宝に指定されることとなりました。学校建築が国宝指定されるのは初。長野県内では10番目の国宝となりました(長野県の…

【茅野市】 神長官守矢資料館と高過庵 他 ~ミシャグジ信仰と藤森照信氏の現代建築~

今回は長野県の観光地ということで、神長官守矢史料館(じんちょうかん もりやしりょうかん)について。 この場所を訪れる人は、大きく2つのタイプに分けられることでしょう。一方は諏訪大社の神事に興味がある人、もう一方は藤森照信氏の建築に関心がある人で…