流造
今回は奈良県奈良市の氷室神社(ひむろ-)について。 氷室神社は市街地東端の東大寺入口に鎮座しています。 創建は社伝によると710年(和銅三年)、春日山に氷の神を祀ったのが始まりで、当社から平城京へ氷を上納していたとのこと。860年(貞観二年)に現在地へ移…
今回は大阪府堺市の百舌鳥八幡宮(もず はちまんぐう)について。 百舌鳥八幡宮は市の中心部に近い住宅地に鎮座しています。 創建は29代・欽明天皇(在位539~571)の時代とされます。729年には行基によって境内に神宮寺(万代寺)が開かれ、平安時代には広大な社領…
今回は大阪府藤井寺市の道明寺天満宮(どうみょうじ てんまんぐう)について。 道明寺天満宮は市東部の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。野見宿禰の子孫である土師氏が594年に土師神社(はじ-)と土師寺を創設したのが始まりとされます。平安時代には土師氏…
今回は大阪府羽曳野市の壼井八幡宮(つぼい はちまんぐう)について。 壼井八幡宮は市東部の台地に鎮座しています。 創建は1064年(康平七年)。河内源氏の源頼義が当地に石清水八幡宮を勧請したのが始まり。創建当時は河内源氏の総氏神でしたが、鎌倉時代は鶴岡…
今回は大阪府河内長野市の加賀田神社(かがた-)について。 加賀田神社は市街地南部の加賀田地区の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。社殿によると宇佐神宮から勧請されたようで、1480年に社殿を再建した記録があるとのこと。安土桃山期には神宮寺もあった…
今回も大阪府河内長野市の金剛寺について。 その1では南門、楼門、食堂、竜王三社、 その2では多宝塔、金堂、鐘楼、 その3では薬師堂、五仏堂、御影堂などについて述べました。 当記事では摩尼院、総門、鎮守社について述べます。 摩尼院 金剛寺の境内北側に…
今回は大阪府河内長野市の金剛寺(こんごうじ)について。 金剛寺は市西部の山間に鎮座する真言宗御室派の大本山です。山号は天野山。 創建は寺伝によると天平年間(729-749)、聖武天皇の命を受けた行基によって開基されたとのこと。平安期には後白河法皇らの帰…
今回は大阪府河内長野市の長野神社(ながの-)について。 長野神社は河内長野市の中心市街地に鎮座しています。 創建は不明。長野・古野の両地域の氏神を祀った神社で、現存する本殿は室町後期に建てられたもの。江戸中期には木屋堂宮や牛頭天王社などと呼ばれ…
今回は山梨県北杜市須玉町下津金(すたまちょう しもつがね)の諏訪神社(すわ-)について。 諏訪神社は下津金集落の中心部に鎮座しています。 創建は不明。戦国期に武田氏に仕えた津金氏の居城があり、その鎮守社だったと思われます。山梨県神社庁によると元亀…
今回は奈良県橿原市の瑞花院(ずいけいん)について。 瑞花院は市北西部の住宅地に鎮座している浄土宗の寺院です。山号は祐禅山、寺号は吉楽寺。 創建は不明。興福寺の門徒で当地に居館を構えていた飯高(いだか)氏の菩提寺として開かれ、もとは真言宗だったと…
今回は奈良県田原本町の村屋坐弥冨都比売神社(むらやにいます みふつひめ-)について。 村屋坐弥冨都比売神社は町東部の川沿いに鎮座しています。通称は村屋神社。 創建は不明。文献上の初出は『日本書紀』で、673年の壬申の乱の折、当社の神主が神託による献…
今回は奈良県田原本町の鏡作坐天照御魂神社(かがみつくりにいます あまてるみたま-)について。 鏡作坐天照御魂神社は町東部の住宅地に鎮座しています。通称は鏡作神社。 創建は紀元前の10代・崇神天皇の時代とされます。三種の神器のひとつである八咫鏡が伊勢…
今回も滋賀県大津市の日吉大社について。 その1では西本宮について、 その2では摂社の宇佐宮と白山姫神社について述べました。 当記事では東本宮について述べます。 東本宮 東本宮楼門 東本宮の入口には楼門が鎮座しています。こちらも南向き。 三間一戸、楼…
今回も滋賀県大津市の日吉大社について。 その1では西本宮について述べました。 当記事では摂社の宇佐宮と白山姫神社について述べます。 摂社 宇佐宮 西本宮の東側には、摂社の宇佐宮と白山姫神社が隣接しています。 こちらは宇佐宮(うさぐう)の拝殿。境内は…
今回も滋賀県大津市の園城寺について。 その1では仁王門、食堂、金堂について、 その2では閼伽井屋、一切経蔵、塔婆などについて述べました。 当記事では微妙寺、毘沙門堂、観音堂、護法善神堂などについて述べます。 微妙寺 境内南側には、園城寺の別所(境…
今回は滋賀県大津市の三尾神社(みお-)について。 三尾神社は園城寺(三井寺)の南東部に隣接して鎮座しています。 創建は不明。859年(貞観元年)、円珍が琴尾谷(現在の三井寺霊園琴谷苑)に園城寺の鎮守として三尾明神を祀り、社殿が建立されたようです。室町時…
今回は滋賀県大津市の延暦寺(えんりゃくじ)について。 延暦寺は滋賀・京都の県境の山間に鎮座している天台宗の総本山です。山号および通称は比叡山(ひえいざん)。 創建は788年(延暦七年)。最澄が草庵を建てたのが始まり。平安期以降、寺社勢力として武装化し…
今回は岐阜県神戸町瀬古(せこ)の春日神社(かすが-)について。 春日神社は町の南部の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。古くから当地の氏神として崇敬され、棟札の記録によれば遅くとも江戸初期には確立されていたようです。 境内は非常に小規模ですが本…
今回は愛知県北名古屋市の高田寺(こうでんじ)について。 高田寺は北名古屋市街の住宅地に鎮座している天台宗の寺院です。山号は医王山。 創建は寺伝によれば720年(養老二年)で、行基によって開かれました。その後最澄が当寺を訪れ、寺号を高田寺と改めたとの…
今回は愛知県北名古屋市沖村(おきむら)の日吉神社(ひよし-)について。 日吉神社は幹線道路に面した住宅地に鎮座しています。 創建は不明。江戸初期の棟札が残っており、江戸期の「尾張名所図絵」に当社が記載されていることから、その頃には確立されていたよ…
今回は愛知県稲沢市の性海寺(しょうかいじ)について。 性海寺は市南部の住宅地に鎮座している真言宗の寺院です。山号は大塚山。 創建は寺伝によれば弘仁年間(810~824)で、空海が熱田神宮を参拝した折に開かれたとのこと。鎌倉期に中興され、勅願を受けて元寇…
今回は愛知県稲沢市の萬徳寺(まんとくじ)について。 萬徳寺は稲沢市街の長野地区に鎮座している真言宗豊山派の寺院です。山号は長沼山。 創建は寺伝によると768年。称徳天皇の勅願を受けた慈眼によって開かれ、その後空海によって再興されたとのこと。災害に…
今回は富山県高岡市の気多神社(けた-)について。 気多神社(氣多神社)は海に面した伏木地区の高台に鎮座しています。4社ある越中国一宮の1社。 創建は不明。社伝によると717年(養老七年)の創建とのこと。一宮である気多大社(石川県羽咋市)から勧請され、757年…
今回は石川県羽咋市の気多大社(けた たいしゃ)について。 気多大社(氣多大社)は海沿いの高台に鎮座しています。能登国一宮。 創建は不明。社伝によれば出雲から下向した大己貴命(大国主)が当地の鬼などを退治し、当地に祀られたのが始まりとのこと。 気多大…
今回は静岡県磐田市の淡海国玉神社(おうみ くにたま-)について。 淡海国玉神社は磐田市街にある旧中仙道・見附宿に鎮座しています。 創建は不明。『延喜式』に記載された式内社のひとつで、平安期には確立されていたようです。以降、見附(磐田市見付)には国府…
今回は静岡県袋井市の冨士浅間宮(ふじ せんげんぐう)について。 冨士浅間宮は市の北東部の山際に鎮座しています。 創建は社伝によると桓武天皇の時代で、坂上田村麻呂が東征の帰りに当地へ浅間神を勧請したのがはじまりとのこと。室町期には足利氏や今川氏の…
今回は滋賀県多賀町の多賀大社(たが たいしゃ)について。 多賀大社は町の中心部の市街に鎮座しています。 創建については詳細不明。『古事記』には多賀大社と思しき記述があるとのこと。『延喜式』には当社を指して「多何神社」と記載があり、平安期には式内…
今回は滋賀県愛荘町の大行社(だいぎょうしゃ)について。 大行社は湖東三山ICに隣接する集落に鎮座しています。 創建は不明。金剛輪寺の鎮守として勧請されたようです。1878年に社殿を焼失したため、金剛輪寺境内社を移築したのが現在の本殿とのこと。 境内社…
今回は滋賀県東近江市小八木町(こやぎちょう)の春日神社(かすが-)について。 春日神社は市東部の田園地帯の集落に鎮座しています。 創建は不明。興福寺(奈良市)の寺領であったため、春日大社から分祀されたようです。 境内の規模は標準的ですが、室町前期に…
今回は滋賀県東近江市の押立神社(おしたて-)について。 押立神社は市郊外の田園地帯に鎮座しています。 創建は社伝によると奈良時代。60年に一度のドケ祭という奇祭で知られるようです。 境内は広大な社叢に覆われており、大門と本殿は室町初期の南北朝時代…