甲信寺社宝鑑

甲信地方の寺院・神社建築を語る雑記。

塔建築

【袋井市】油山寺

今回は静岡県袋井市の油山寺(ゆさんじ)について。 油山寺は市北部の山間に鎮座する真言宗の寺院です。山号は医王山。 同市の尊永寺、可睡斎とともに遠州三山のひとつに数えられます。 創建は寺伝によれば701年(大宝元年)で、行基によって開かれたとのこと。…

【愛荘町】金剛輪寺 後編(本堂、三重塔)

今回も滋賀県愛荘町の金剛輪寺について。 前編では参道と国重文の二天門について述べました。 当記事では国宝の本堂と、国重文の三重塔について述べます。 本堂(大悲閣) 二天門をくぐった先には、圧倒的な風格と存在感を漂わせる本堂(大悲閣)が堂々と鎮座し…

【近江八幡市】長命寺 後編(三重塔、護摩堂、三仏堂、護法権現)

今回も滋賀県東近江市の長命寺について。 前編では日吉神神社、参道、本堂について述べました。 当記事では三重塔、護摩堂、三仏堂、護法権現などについて述べます。 三重塔 本堂の右手には丹塗りの三重塔が西面して鎮座しています。 三間三重塔婆、こけら葺…

【名古屋市】笠覆寺(笠寺観音)

今回は愛知県名古屋市の笠覆寺(りゅうふくじ)について。 笠覆寺は南区の住宅地に鎮座する真言宗智山派の寺院です。山号は天林山。通称は笠寺観音(かさでらかんのん)。 創建は寺伝によると733年で、善光という僧侶が流木から彫った観音像を祀ったのが草創。そ…

【名古屋市】興正寺

今回は愛知県名古屋市の興正寺(こうしょうじ)について。 興正寺は昭和区の市街地にある丘陵に鎮座する真言宗の寺院です。山号は八事山。 創建は1686年(貞享三年)。御三家の尾張徳川家からの崇敬を受けて発展しています。 広大な境内には多数の伽藍が建ってい…

【名古屋市】龍泉寺

今回は愛知県名古屋市の龍泉寺(りゅうせんじ)について。 龍泉寺は守山区北部の高台に鎮座する天台宗の寺院です。山号は松洞山。寺号は竜泉寺とも表記されます。 創建は『龍泉寺記』によると延暦年間(782-806)で、最澄が熱田神宮を参拝したときに神託を得て開…

【駒ケ根市】光前寺 後編(弁天堂、本堂、三重塔)

今回も長野県駒ケ根市の光前寺について。 前編では仁王門、三門、鐘楼について述べました。 後編では弁天堂、本堂、三重塔について紹介・解説いたします。 弁天堂 三門をくぐった先には池があり、その小島には弁天堂が鎮座しています。 桁行1間・梁間1間、入母…

【高崎市】榛名神社 前編(随神門、五重塔など)

今回は群馬県高崎市の榛名神社(はるな-)について。 榛名神社は高崎市の山中に鎮座しています。 創建は586年にさかのぼり、山中に神籬を立てたのが始まりといわれます。平安期の『延喜式』にも記載されていて、上野国六宮とされています。江戸期までは榛名山…

【岡崎市】大樹寺

今回は愛知県岡崎市の大樹寺(だいじゅじ)について。 大樹寺は市北部の市街地に鎮座している浄土宗の寺院です。山号は成道山。 創建は室町期。松平家の菩提寺として開かれ、家中から大樹(征夷大将軍の唐名)が出ることを願ったのが寺号の由来。現在の大樹寺は…

【岡崎市】真福寺(三河薬師)

今回は愛知県岡崎市の真福寺(しんぷくじ)について。 真福寺は岡崎市北部の山間に鎮座している天台宗の寺院です。山号は霊鷲山。創建は古く、飛鳥時代とも奈良時代ともいわれています。境内には室町時代の造営とされる山門と多宝塔があるほか、鎌倉期に造られ…

【鶴岡市】出羽三山神社 その2(参道と羽黒山五重塔)

今回も山形県鶴岡市の出羽三山神社(でわ さんざん-)について。 前編では随神門と天地金神社について述べました。 当記事では、国宝の五重塔と、そこに至るまでの参道について紹介・解説いたします。 参道 脇道から戻って随神門をくぐると参道は下り坂になり、…

【上越市】五智国分寺(越後国分寺)

今回は新潟県上越市の五智国分寺(ごち こくぶんじ)について 五智国分寺は上越市の海岸近くに鎮座する天台宗の寺院です。山号は安国山。 奈良時代に建立された越後国分寺の後継にあたり、現在の寺院は上杉謙信によって当地に移転され再興されたと伝えられてい…

【上田市】前山寺

今回は長野県上田市の前山寺(ぜんさんじ)について。 前山寺は塩田平南部にある前山(まえやま)地区の山際に鎮座する真言宗の寺院です。山号は独鈷山(獨股山)。 創建は平安時代で、空海が修行の地として開いたのが始まりといわれます。現在地に伽藍が造られた…

【青木村】大法寺

今回は長野県青木村の大法寺(だいほうじ)について。 大法寺は青木村の北東部にある山際の集落に鎮座している天台宗の寺院です。山号は一乗山。 開基は奈良時代と伝えられ、信州でも屈指の古刹の1つ。境内の最奥部には国宝に指定されている三重塔があり、その…

【佐久市】新海三社神社 ~後編(東本殿と三重塔)~

今回も長野県佐久市の新海三社神社について。 新海三社神社 前編ではアクセス情報と拝殿や西本殿・中本殿について述べました。 当記事は新海三社神社の東本殿と三重塔についての内容になります。 東本殿 東本殿は西本殿・中本殿とは少し距離を置いた場所に鎮座…

【佐久市】貞祥寺

今回は長野県佐久市の貞祥寺(ていしょうじ)について。 貞祥寺は佐久市南東部の山際に鎮座している曹洞宗の寺院です。山号は洞源山。 境内には長野県宝に指定されている三重塔と総門と楼門があるほか、島崎藤村の旧宅があるなど充実した内容。また、参道や伽…

【知立市】知立神社

今回は愛知県知立市の知立神社(ちりゅう-)について。 知立神社は知立市の中心地に鎮座しています。 歴史と由緒のある三河国二の宮で池鯉鮒神社(ちりふ-)の別名もあります。境内には尾張造という様式の社殿があるほか、希少な神宮寺の多宝塔も現存しており、…

【上田市】信濃国分寺(八日堂)

今回は長野県上田市の信濃国分寺(しなのこくぶんじ)について。 信濃国分寺は上田市南部の国道18号線に面した場所に鎮座している天台宗の寺院。山号はなく、八日堂(ようかどう)の通称で呼ばれています。 奈良時代に聖武天皇の命で各国につくられた国分寺の後…

【小川村】高山寺 ~雄大なアルプスと対峙する三重塔~

今回は長野県の観光地ということで、小川村の高山寺(こうさんじ)について。 高山寺は小川村の中心地から少し山道を登った先の集落の中にあります。 伽藍は西にアルプス(飛騨山脈)を望む見晴らしの良い高台に鎮座しており、雄大な展望の中で北信唯一の三重塔…

【高山市】飛騨国分寺 ~街のランドマークがそびえる、定番の観光スポット~

今回は岐阜県の観光地ということで、高山市の飛騨国分寺について。 飛騨国分寺は高山の市街地の中心部に鎮座しており、境内はさほど大きくないものの、飛騨地方で唯一の三重塔や重要文化財の本堂などなど、見どころの多い内容となっています。 文化的・歴史的…

【駒ケ根市】光前寺 前編(仁王門、三門、鐘楼)

今回は長野県駒ケ根市の光前寺(こうぜんじ)について。 光前寺は駒ケ根市東部に鎮座する天台宗の寺院です。山号は宝積山。 創建は860年(貞観二)とされていますが、織田氏の甲州征伐などを受けて記録を喪失しているため詳細不明。江戸期には幕府からの庇護を受…

【諏訪市】温泉寺 ~諏訪大社の御神体が安置される多宝塔~

今回は長野県のマイナー観光地ということで、諏訪市の温泉寺(おんせんじ)について。 仏塔というと五重塔や三重塔が有名ですが、二重塔に相当する“多宝塔”はちょっとマイナーな存在です。 二重しかない多宝塔は一見すると三重塔よりも格が落ちるように思える…

【上田市】安楽寺 後編(八角三重塔など)

今回も長野県上田市の安楽寺について。 前編では本堂などの伽藍について紹介・解説しました。 当記事では国宝の八角三重塔 などについて解説していきます。 経蔵と傅芳堂 国宝の八角三重塔のある場所へ行くには、本堂の左手にある拝観受付を通って階段の斜面…

【都留市】円通院 ~甲信地方随一の密度?! 小さな隠れ名刹~

今回は山梨県のマイナー観光地ということで、円通院(えんづういん)について。 都留市には三重塔(のような何か)を有する名刹があるとの情報を数年前から掴んでいて、円通院は何かのついでに見に行きたい、と思い続けていました。 都留市の関係者には悪いです…

【大町市】若一王子神社

今回は長野県大町市の若一王子神社(にゃくいちおうじ-)について。 若一王子神社は大町市の市街地に鎮座しています。 広い社叢の中には中信地方で唯一の三重塔があるだけでなく、桧皮葺の本殿や、観音堂などなど非常に見どころが多く、寺社好きならば必見の充…

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