甲信寺社宝鑑

甲信地方の寺院・神社建築を語る雑記。

入母屋(本殿)

【飯山市】小菅神社奥社

今回は長野県飯山市の小菅神社(こすげ-)について。 北信地方(長野県北部)というと、杉並木の参道で著名な戸隠神社奥社(とがくし-)や、飯縄山の飯縄大権現(いいづなだいごんげん:高尾山の本尊)は山岳信仰の対象として今でも衰えない人気があります。これらと…

【甲州市】諏訪神社(初鹿野)

今回は山梨県甲州市大和町初鹿野(はじかの)の諏訪神社(すわ-)について。 諏訪神社は国道20号沿線にある旧大和村の集落に鎮座しています。 創建は1793年(寛政五年)とのこと。初鹿野の地名は、当社の祭神タケミナカタが当地で狩をした伝説に由来するようです。…

【富士河口湖町】冨士御室浅間神社(里宮、本宮)

今回は山梨県富士河口湖町の冨士御室浅間神社(ふじおむろ せんげん-)について。 冨士御室浅間神社(里宮)は河口湖の南岸に鎮座しています。 創建は699年、藤原義忠によって創建されたと伝えられ、富士山周辺で最古の神社とされます。現在の里宮の社殿は明治期…

【富岡市】貫前神社 後編(本殿、境内社など)

今回も群馬県富岡市の貫前神社について。 前編では楼門や拝殿などについて述べました。 当記事では本殿や境内社について述べます。 本殿 拝殿の後方には、二重の塀に囲われた本殿が鎮座しています。 梁間3間・桁行3間、入母屋(妻入)、向拝3間、檜皮葺。 拝殿…

【富岡市】妙義神社 後編(唐門、拝殿・幣殿・本殿)

今回も群馬県富岡市の妙義神社について。 前編では総門と波己曽社などについて述べました。 当記事では唐門と拝殿・幣殿・本殿などについて述べます。 随神門 波己曽社から参道に戻ると、参道の先に長大な石段があります。 石段の先には随神門。 三間一戸、八…