甲信寺社宝鑑

甲信地方の寺院・神社建築を語る雑記。

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

【長野市】善光寺 その3 本堂

今回も長野県長野市の善光寺について。 その1では仁王門と釈迦堂について、 その2では山門と経蔵について述べました。 当記事では国宝の本堂について述べます。 本堂の概観 山門をくぐって境内の中心部へ行くと、圧倒的な貫禄と風格を漂わせる本堂が鎮座して…

【印西市】松虫寺

今回は千葉県印西市の松虫寺(まつむしでら)について。 松虫寺は市東部の丘陵に鎮座する真言宗豊山派の寺院です。山号は摩尼珠山。 創建は不明。 寺伝によると聖武天皇の皇女・松虫姫が当地で病の平癒を祈願し、松虫姫の遺骨を納めるため、743年(天平十五年)に…

【栄町】駒形神社

今回は千葉県栄町の駒形神社(こまがた-)について。 駒形神社は安食地区の住宅地の丘に鎮座しています。 創建は不明。社伝によると1151年(仁平元年)、大浦朝臣廣足という人物が当地に保食神を祀ったのがはじまりとされます。近世までの沿革は不明。1786年に書…

【栄町】大鷲神社

今回は千葉県栄町の大鷲神社(おおわし-)について。 大鷲神社は安食地区の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。社伝によると、ヤマトタケルが東征の折に当地に旗を立てた旧跡とのこと。近世より前の沿革は不明。江戸時代初期には春日局の崇敬を受け、子の竹…

【成田市】新勝寺(成田山) その4 額堂、光明堂、薬師堂

今回も千葉県成田市の新勝寺について。 その1では総門、仁王門について、 その2では大本堂、三重塔、一切経蔵について、 その3では釈迦堂と出世稲荷について述べました。 当記事では額堂、光明堂、薬師堂などについて述べます。 額堂 大本堂と釈迦堂のあいだ…

【成田市】新勝寺(成田山) その3 釈迦堂と出世稲荷

今回も千葉県成田市の新勝寺について。 その1では総門、仁王門について、 その2では大本堂、三重塔、一切経蔵について述べました。 当記事では釈迦堂と出世稲荷について述べます。 釈迦堂 大本堂向かって左、境内西側の区画には、釈迦堂が南面しています。 …

【成田市】新勝寺(成田山) その2 大本堂、三重塔、一切経蔵

今回も千葉県成田市の新勝寺について。 その1では総門と仁王門について述べました。 当記事では大本堂、三重塔、一切経蔵などについて述べます。 大本堂 仁王門をくぐって石段を昇った先には大本堂。右手には三重塔がそびえ立ちます。 大本堂は、RC造、桁行5…

【成田市】新勝寺(成田山) その1 総門、仁王門

今回は千葉県成田市の新勝寺(しんしょうじ)について。 新勝寺は成田市街に鎮座する真言宗智山派の大本山です。山号は成田山。通称は成田山新勝寺。 創建は940年(天慶三年)。朱雀天皇の勅命を受けた寛朝が、平将門の乱の鎮圧を祈願するため当地で祈祷をしたの…

【上田市】高仙寺(小泉大日堂)

今回は長野県上田市の高仙寺(こうせんじ)について。 高仙寺は市の北端の山中に鎮座する真言宗智山派の寺院です。山号は驚覚山。 創建は寺伝によると806年(大同元年)。坂上田村麻呂が蝦夷征伐の折に当地に堂宇を建立したのがはじまりで、当寺は大日堂の別当と…

【松本市】宝輪寺

今回は長野県松本市の宝輪寺(ほうりんじ)について。 宝輪寺は農地に囲まれた集落に鎮座する高野山真言宗の寺院です。山号は平城山。 創建は不明。寺伝によると、空海が当地を訪れた際に開かれたとのこと。その後は荒廃したらしく、平安後期に今井兼平(今井四…

【松本市】今井神社(績麻神社・兼平神社)

今回は長野県松本市の今井神社(いまい-)について。 今井神社は市南西の上今井地区の集落に鎮座しています。 創建は不明。今井神社は別名を兼平神社(かねひら-)といい、応永年間(1394-1428)に当地の住人が今井兼平*1を祀ったのがはじまりとされます。その後、…

【朝日村】五社神社

今回は長野県朝日村の五社神社(ごしゃ-)について。 五社神社は村南部の西洗馬地区の山際に鎮座しています。 創建は寛永年間(1624-1644)。当初は諏訪大社下社を勧請した諏訪神社だったようです。1878年に近在の神社が合祀され、そのときに現在の社名になった…