甲信寺社宝鑑

甲信地方の寺院・神社建築を語る雑記。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

【愛荘町】大行社

今回は滋賀県愛荘町の大行社(だいぎょうしゃ)について。 大行社は湖東三山ICに隣接する集落に鎮座しています。 創建は不明。金剛輪寺の鎮守として勧請されたようです。1878年に社殿を焼失したため、金剛輪寺境内社を移築したのが現在の本殿とのこと。 境内社…

【東近江市】春日神社(小八木町)

今回は滋賀県東近江市小八木町(こやぎちょう)の春日神社(かすが-)について。 春日神社は市東部の田園地帯の集落に鎮座しています。 創建は不明。興福寺(奈良市)の寺領であったため、春日大社から分祀されたようです。 境内の規模は標準的ですが、室町前期に…

【東近江市】押立神社

今回は滋賀県東近江市の押立神社(おしたて-)について。 押立神社は市郊外の田園地帯に鎮座しています。 創建は社伝によると奈良時代。60年に一度のドケ祭という奇祭で知られるようです。 境内は広大な社叢に覆われており、大門と本殿は室町初期の南北朝時代…

【東近江市】弘誓寺(五個荘町)

今回は滋賀県東近江市五個荘町(ごかしょうちょう)の弘誓寺(ぐぜいじ)について。 弘誓寺は近江商人の町・金堂地区に鎮座する浄土真宗大谷派の寺院です。山号は金龍山。 近江七弘誓寺のひとつで、市内をはじめ近隣に同名の寺院が複数存在します。 創建は1290年(…

【近江八幡市】奥石神社

今回は滋賀県近江八幡市の奥石神社(おいそ-)について。 奥石神社は旧中仙道沿線の集落にある史跡・老蘇(おいそ)の森に鎮座しています。通称は鎌宮。 創建は社伝によれば7代孝霊天皇の時代とのこと。10代崇神天皇の時代には社殿が造られたようです。平安期には…

【近江八幡市】桑実寺

今回は滋賀県近江八幡市の桑実寺(くわのみでら)について。 桑実寺は観音寺山(繖山)に鎮座する天台宗の寺院です。山号は繖山(きぬがさやま)。 創建は寺伝によれば677年(白鳳六年)で、天智天皇の勅願により定恵(藤原鎌足の子)が開基したといわれます。寺号は定…

【近江八幡市】長命寺 後編(三重塔、護摩堂、三仏堂、護法権現)

今回も滋賀県東近江市の長命寺について。 前編では日吉神社、参道、本堂について述べました。 当記事では三重塔、護摩堂、三仏堂、護法権現などについて述べます。 三重塔 本堂の右手には丹塗りの三重塔が西面して鎮座しています。 三間三重塔婆、こけら葺。…

【近江八幡市】長命寺 前編(日吉神社、参道、本堂)

今回は滋賀県近江八幡市の長命寺(ちょうめいじ)について。 長命寺は琵琶湖畔の山間に鎮座する天台宗系(単立宗派)の寺院です。山号は姨綺耶山。 創建は、寺伝によると当地にて武内宿禰が柳の木の下で長寿を祈願し、聖徳太子がその柳の木から十一面観音を彫っ…

【近江八幡市】八幡社(馬淵町)

今回は滋賀県近江八幡市馬淵町(まぶちちょう)の八幡社(はちまんしゃ)について。 八幡社は国道8号沿線の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。社伝によれば、源義家が熱病にかかった馬を当地で休ませたところ平癒したことから、八幡神を勧請したのが由来のよ…

【栗東市】宇和宮神社

今回は滋賀県栗東市の宇和宮神社(うわみや-)について。 宇和宮神社は国道8号沿線の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。社伝によれば717年(養老元年)、玉岡宿禰広国という人物により勧請されたとのこと。 境内社殿は本殿が室町期のもので、滋賀県内に多く…