甲信寺社宝鑑

甲信地方の寺院・神社建築を語る雑記。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【竜王町】勝手神社

今回は滋賀県竜王町の勝手神社(かって-)について。 勝手神社は町南部の住宅地に鎮座しています。 創建は不明。社伝によれば859年(貞観元年)に奈良県吉野町の勝手神社から勧請されています。 境内には桧皮葺の大規模な本殿が鎮座しており、室町前期の造営のた…

【名古屋市】建中寺

今回は愛知県名古屋市の建中寺(けんちゅうじ)について。 建中寺は東区の市街地に鎮座する浄土宗の寺院です。山号は徳興山。 創建は1651年(慶安四年)。尾張藩2代目・徳川光友によって尾張徳川家の菩提寺として開かれ、多数の塔頭や末寺を持つ大寺院だったよう…

【名古屋市】名古屋東照宮

今回は愛知県名古屋市の名古屋東照宮(なごや とうしょうぐう)について。 名古屋東照宮は名古屋城の南側の市街地に鎮座しています。 創建は1619年(元和五年)。徳川家康の三回忌の翌年、名古屋城三の丸に東照宮を勧請したのが始まりです。創建当時の社殿は極彩…

【名古屋市】大須観音(真福寺)

今回は愛知県名古屋市の大須観音(おおすかんのん)について。 大須観音は中区の市街地に鎮座している真言宗智山派の寺院です。山号は北野山。寺号は真福寺。 創建は1333年(元弘三年)で、北野天満宮(京都市)の別当として開かれた真福寺が由来。南北朝時代には…

【名古屋市】熱田神宮

今回は愛知県名古屋市の熱田神宮(あつたじんぐう)について。 熱田神宮は熱田区の市街地に鎮座しています。 創建は社伝によると646年(大化二年)。延喜式内社です。三種の神器のひとつである草薙剣が安置される神宮で、成立以来、国家的な崇敬を受けています。…

【名古屋市】笠覆寺(笠寺観音)

今回は愛知県名古屋市の笠覆寺(りゅうふくじ)について。 笠覆寺は南区の住宅地に鎮座する真言宗智山派の寺院です。山号は天林山。通称は笠寺観音(かさでらかんのん)。 創建は寺伝によると733年で、善光という僧侶が流木から彫った観音像を祀ったのが草創。そ…

【名古屋市】富部神社

今回は愛知県名古屋市の富部神社(とべ-)について。 富部神社は南区の住宅地に鎮座しています。 創建は1608年(慶長八年)。由来は諸説あり、スサノオを祭った祠を当地に移転した説と、津島神社から牛頭天王を勧請した説があります。清須城主・松平忠吉の帰依を…

【名古屋市】興正寺

今回は愛知県名古屋市の興正寺(こうしょうじ)について。 興正寺は昭和区の市街地にある丘陵に鎮座する真言宗の寺院です。山号は八事山。 創建は1686年(貞享三年)。御三家の尾張徳川家からの崇敬を受けて発展しています。 広大な境内には多数の伽藍が建ってい…

【名古屋市】龍泉寺

今回は愛知県名古屋市の龍泉寺(りゅうせんじ)について。 龍泉寺は守山区北部の高台に鎮座する天台宗の寺院です。山号は松洞山。寺号は竜泉寺とも表記されます。 創建は『龍泉寺記』によると延暦年間(782-806)で、最澄が熱田神宮を参拝したときに神託を得て開…

寺社建築の柱の見かた【寺社の基礎知識】

今回は寺社の基礎知識ということで、寺社建築の柱について。 柱は、寺社のみならずすべての建築の基本といえる要素です。 それだけに何気なく寺社を見ていると見逃しがちな部分でもあります。しかし、柱を見ることで寺社建築の格や、造営年代を推測すること…

【市川三郷町】熊野神社(大塚)

今回は山梨県市川三郷町大塚(おおつか)の熊野神社(くまの-)について。 熊野神社は町東部の集落に鎮座しています。 創建は不明。境内には丹塗りの本殿があり、彩色された蟇股を見ることができます。本殿縁側に安置されている狛犬は室町中期のもので、初期の石…

【市川三郷町】表門神社

今回は山梨県市川三郷町の表門神社(うわと-)について。 表門神社は町の東部の住宅地に鎮座しています。別名は御崎神社あるいは市川文珠。 創建は社伝によると孝霊天皇(7代天皇)の時代で、上戸村という場所に鎮座していたのが社名の由来のようです。式内論社…