甲信寺社宝鑑

甲信地方の寺院・神社建築を語る雑記。

【奈良市】漢國神社

今回は奈良県奈良市の漢國神社(かんごう-)について。 漢國神社(漢国神社)は奈良市街の中心部に鎮座しています。 創建は社伝によると593年(推古天皇元年)。当初は園韓神社などと称していたようで、藤原氏の崇敬を受けて、平安京にも分霊されたとのこと。1181…

【諏訪市】諏訪大社上社本宮 後編(拝殿など)

今回も長野県諏訪市の諏訪大社上社本宮について。 前編では神楽殿、勅使殿、入口御門について述べました。 当記事では拝殿などの社殿について述べます。 摂末社遥拝所 布橋を通って拝殿へ向かうと、途中の左手に摂末社遥拝所が北面しています。 この社殿は、…

【天理市】天皇神社

今回は奈良県天理市の天皇神社(てんのう-)について。 天皇神社は市南部にある集落の一角に鎮座しています。 創建は、伝承によると1272年(文永九年)。1396年(応永三年)に現在の本殿が造営され、江戸時代に何度か修理を受けたようです。本殿内部には薬師如来や…

【天理市】大和神社

今回は奈良県天理市の大和神社(おおやまと-)について。 大和神社は市の南東部の集落に鎮座しています。 創建は記紀によれば第10代・崇神天皇の時代とのこと。当初は長岡崎(現在の桜井市内らしい)という場所に祀られ、現在地に遷座したようです。692年(朱鳥二…

【天理市】夜都岐神社

今回は奈良県天理市の夜都岐神社(やつぎ-)について。 夜都岐(夜都伎)神社は市の東部の山際を通る山の辺の道の沿線に鎮座しています。社号は「やつき」「やとぎ」とも読まれるようです。 創建は不明。当地は興福寺や春日大社の社領だったため、「春日神社」が…